東日本大震災を忘れない(6)-再び、福島へ向かう。
こんばんは。今日もお疲れ様です。
一昨日の晩の続きです。
トップ画像は、上海の火鍋ですが、本編中に船橋の火鍋屋さんが登場しますので。
さて、今日で東日本大震災発生から、ちょうど9年と6か月です。
大震災で亡くなられた方々に対し、心より哀悼の意を表するとともに、
ご冥福をお祈りします。
ゴールデンウィークは例年忙しかったのですが、震災の年はまとまった休みがもらえました。
ので、運び屋さんをしますた。
当時、震災から1か月後のクロネコヤマト(大和運輸)の福島県営業所一覧を見ても、閉店中の営業所が依然ありました。
他方、震災から2か月足らずで、南相馬で、新しく営業開始した拠点もありました。
佐川急便は、なんと今年(2020年)の3月4日最新更新で、東日本大震災の影響についてずっとずっと更新を続けています。
佐川の律義さには、深く尊敬の意を表します。
ペリカン便を統合したゆうパックは一番頑張ってて、2011年4月25日から「屋内退避指示が」出ていた地域で緊急時避難準備区域に今般指定された地域では集配業務を再開しました。
その時の資料がまだWebにアップされたままですので、こちらも驚きました。
でも、震災前のロジスティックスが、完全に復旧した訳ではありませんでした。
2011年のゴールデンウィーク、様々なボランティアツアーも企画され、お休みを利用して数多くのボランティアの方々が被災地入りしていました。
おそらくこの期間は、人手は足りると予想して、その通りでした。
なので、私は、現地の状況を改めて自分の足で見てくることにしました。
運び屋をしながら。
ところが、二か所から支援物資を受け取る予定が、前日になってもあと一か所が連絡まだつかない状況でした・・・。
自家用車で現地に行くので、直前になっても柔軟に対応できますけどね。
さて、東日本大震災以前で一番大きかった阪神大震災が発生したとき、社会人のとしての最初の経験を関西で積ませてもらった私としては、飛んで行って復興のためにひと肌ボランティアをしたかったのですが、職場でもそこそこ責任ある地位を与えられ、仕事は手放せなかったですし、子供もまだまだ手がかかる年頃で、全く身動きが取れませんでした。
今回は阪神大震災の比ではなく、子供もすっかり大きくなり、職場での理解も得やすい境遇に幸いおりますた。
今、動かなくてどうする、というのが私を圧倒的に突き動かす気持ちです。
そして今回は、一人ではありません。
だんだんにご紹介しますが、二人、三人どころか、母校の先輩後輩総出演と云った感じで復旧・復興に関わっていました。
今回、二か所から支援物資を受け取る予定で、残りの一か所も当日連絡がようやく付きました。
渋滞を避けて、連休の谷間に出発です。
朝、職場(参議院議員会館)に顔出して、残務を処理してから出かけました。
千葉で、最初の物資を積み込みました。
船橋だったので、当然こちらに立ち寄ります。
当時は、「火鍋と四川料理のお店 三国(さんごく)」という名称でした。
向かう前にお店に連絡入れておいたのですが、三国のお店に入る前の路地をスルーしてしまい、大渋滞の船橋駅前を車でウロウロすること30分。
出発前から、さっそく疲れた(笑。
電車では、何度も来てるんですけどね。
なんとか到着しまして、本日のおすすめランチは、豚しょうが焼きとぴり辛しゅうまいのセット600円でございます。
席に着く前にシャンチィさんに注文したら、ものの15秒くらいで運ばれてきましたぞ。
シャンチィさんは、いわゆるニックネームで、オーナーの宮間利男さんの奥様で美人です。
美人ですが、画像はありませんw
美人さんの上に、最近は地元のFM局でDJまでやっちゃってます。
当時はいつもチャイナドレスを着ていたのでシャンチィさんでぴったりしてましたが、今はそれやめて、ニックネームもチャビママさんです。
家で猫を飼ってて、その猫の名前がチャビィだからです。
柔らかな豚肉。
しゅうまいは、本当にピりっときます。
劉店長さんお手製ラー油でしょうね。
もやしたっぷりの中華スープも美味です。
時間がもったいないので5分でかき込み、運転中眠くなるといけないのでお代わり自由のご飯は少し残してしまいました。
これから東北に行くぞ〜というのぞえのために、ランチで一番忙しい時間帯なのに、全員でお見送りしてくれて、本当恐縮ですm(_ _)m。
あ、先程シャンチィさんの画像がないと言いましたが、正確には素顔をお見せできる画像がない、という意味ですw
観たかったら、直接お店予約して、行ってみてください。
あまりの人気店で、まず予約できないと思いますが。
シャンチィさんが少し離れてしまいましたね、もう少しくっついて頂きましょうか。
このブログの冒頭に福島県への荷物が送れない、という話をしましたが、実は、シャンチィさんの実家が福島にありまして、私はそれを受け取って車に積み込み、シャンチィさんの実家まで運んであげることを約束していたのでした。
その話を続ける前に、このお店のその後をちょっと書きます。
一番左の人が劉店長で、中国から出稼ぎに来ている人ですが、この震災にもめげず、同胞の多くが「実家の祖父母が亡くなった」と言って一時帰国したままそのまま戻って来ない人が当時多かったのですが、劉さんは一念発起して独立し、このお店の近くに「三国劉」というお店をオープンさせました。
今でもそのお店はずっと続いてます。
劉さんが独立してしまった後、画像の中央の宮間さんもお店の運営方針を大きく変えることとなり、中華料理店から火鍋専門店に転向するという、大きな決断をしました。
店名も変更して、「四川火鍋専門店 みやま」にしました。
それが成功して、数か月先まで予約で満席、という人気店になりました。
話を進めます。
船橋から呉服橋に向かい、今回の同行者をピックアップし、彼の知り合いの中国人の社長が荷物を預けてる勝鬨橋の倉庫に向かいます。
被災地で困ってる人へと、彼の会社で販売してる商品を小売値で50万円近くも寄贈して頂きました。
ご本人も連日被災地入りしており、本当頭が下がります。
運転を交代しながら行けるので、大変楽でした。
途中、余震なんかもありましたが、運転中は全く気づきません。
シャンチィさんの実家は、福島ののどかな山間部にありました。
常磐道〜磐越道ルートで行こうとしたら、いわきより先は一部不通の様なので東北道にしました。
東北道を降りて行き先を料金所で告げたら、「や〜遠いですね」と言われた(笑)。
3月に開通したばかりのあぶくま高原有料道路は、地震のせいかボコボコで走りづらい。
あちこちで隆起してたり段差の嵐です。
シャンチィさんに、かなりアバウトな地図を描いてもらい、「これで行き着けるかな〜」と多少不安にかられて同行者と言い合ってましたが、カーナビで現地に着いてみたらまさにその地図通り。
すぐに場所が判りました。
暗くなる前に到着して、本当良かった。
運んで行った支援物資というか普通に仕送り品でしたが、大そう喜んでもらえ、コーヒーまでご馳走になってしまいました。
一服しながら、被災の状況を伺いました。
母屋ではなく、仕事場の方に案内されたのですが、母屋は震災で使えなくなってしまい、こちらに家財道具一式を運び込んで生活なさってるそうです。
震災の時は、思わず母屋から飛び出し、家の前の大木にしがみつきながら、ありえない勢いで母屋が横にグラグラ揺れてるのを見てたそうです。
マスコミはもっと被害が深刻な地域ばかりで取材してるので、こうした地域は全く忘れられがちです。
宅配便だって、ようやく復旧しつつある段階で、まだ途上です。
家の前の道とか、地震で亀裂が入ったままです。
ペンキで描いてあるのは、地元の警察が検証はしてくれた、ということなのでしょう。
おいおい、電柱なんか傾いたままだよ。
さて、今回の同行者は福島のとあるメーカーの工場で働いてたので、ここらへんの土地勘はばっちりです。
最初の物資を卸してから、福島市内に向かうのですが、「ここがアサヒビールの工場だよ」と教えてくれます。
閉鎖中で見せてはくれないと思いますが、ずっと生産ラインが止まったままです。
細かなボトルの破片でも残したままラインを動かすとライン全体が止まってしまいかねないため、復旧にはまだまだ時間がかかるかも知れませんね。
アサヒビールさんは福島と茨城の工場が被災してるので、復旧したら真っ先にアサヒビールだね、と思ってました。
この日は、福島駅近くのホテルに部屋を取り、以前から行ってみたかったお店に、念願かなって行きました。
さてさて、冒頭に、「母校の先輩後輩総出演と云った感じで復旧・復興に関わっていました」と書いた話の続きです。
福島復興に関するシンポジウムと福島産農作物、食品加工品の即売会が、GW明けの2011年5月7日、私の母校の高校で開催されました。
以下、当時のチラシよりコピペしたものです。
個人情報出しまくりで、恐縮です。
<緊急告知>被災地「福島」は今
麻布学園OB震災ボランティア「難民を助ける会AZ78」による
東日本大震災支援麻布シンポジウム開催のご案内
震災から1ヶ月以上が経ちましたが、今なお続く余震、原発・放射性物質による汚染への不安等、落ち着かない日々が続いています。
我々、AZ78forFUKUSHIMA(AZF)・認定NPO法人「難民を助ける会 AZ78」は、麻布高校1978年年卒業の有志で結成され、現地で、被災者・避難民の方々への保健医療、物資提供、炊き出し等等の支援活動や、風評被害に
あわれている福島農業関係者の支援等を行っている団体です。
この度、麻布学園生徒、保護者、近隣の皆さまへ、下記、シンポジウムを
緊急開催させていただくことになりました。
被災地の現状や、われわれの活動へのご理解を賜わると同時に、それぞれの立場で可能な支援活動を考える一助になれば幸いに存じます。
日 時 5月7日(土) 13:00〜17:00 (開場12:30)
場 所 麻布学園講堂
(港区元麻布2-3-29 広尾駅下車5分 愛育病院うら)
内 容 1)AZF活動報告・現地の訴え
2)パネルディスカッション「多様な形の支援とその実践」
・AZ78から、行政、教育、医療、などの各専門家をパネラーに
迎えて、今後の支援の方向性を探ります。
3)福島産農作物、食品加工品 即売会
農作物等の即売会は、12:30から講堂前ピロティにて実施します。
福島県産の中でも、会津、猪苗代等の地域で収穫されたものを
中心に販売します。
生産地・生産者など完全トレーサビリティーを保証しますので、
安心してお買い求めください。
シンポジウムへのご参加が、日本の現状と今後の行く末を考えるきっかけ
となり、また、「我々に出来ることは何か?」とご家庭で話し合うきっかけとなれば幸いです。
心よりご参加をお待ちしております。
ご注意・駐車場はありません。
・校内は禁煙です。
・販売品売り切れの場合はご容赦ください。
被災地「福島」は今
麻布学園震災ボランティア「難民を助ける会AZ78」による
東日本大震災支援麻布シンポジウム
【登壇者紹介】
〇宝官憲太郎(AZF代表発起人 都市再開発プランナー (株)スタイリングインターナショナル代表)
〇佐藤敏彦(AZF代表幹事 北里大学医学部附属臨床研究センター教授)
〇秋山智(AZF幹事団 著述業)
〇尾崎行正(弁護士)
〇川上康(筑波大学附属病院副病院長)
〇渋谷和久(国土交通省総合政策局政策課長)
〇星野健(慶應義塾大学医学部小児科外科疾患治療・研究グループ講師)
〇若林陽介(国土交通省港湾局港湾経済課長)
今日の話は以上になります。
長文を最後までお目通し頂き、ありがとうございましたm(_ _)m。
では、また明日。