ナイキのCMは素晴らしいが商品は3か月でダメになった件
こんばんは。今日もお疲れ様です。
先週、ナイキのCMが大きな話題になりました。
個人としての意見としては、CMは素晴らしいです。
CMは。
でも、大学時代陸上競技部に所属して、アシックス、アディダス、ナイキの
シューズをこれまで履き潰してきましたが、前2社の製品はそれぞれ社会人になってからも10年ももってくれたのに、ナイキのシューズは、わずか
3か月で潰れました。
(正確には、学生時代はアシックスのみで、社会人になってから多少値段の
高いシューズも買ったのですが、アディダスを10年履いた後でナイキが
たったの3か月でしたから、強く記憶に焼き付きました。
ただし、社会人になったのがそもそも37年前ですから、その後状況は
変わったかも知れませんが、少なくともナイキ製品が私が購入した27年前と比べて頑丈になった、という話は聞いたことがありません。
私の足の形、典型的な日本人の、微妙に横に広いタイプなので、ナイキの
シューズを選んだことがそもそも愚かだったのです、おそらく。
ナイキは海外メーカー、というよりグローバルに展開しているのですから、
日本人の典型的な足の形なんて、考慮してくれる訳がありません。
いわば、足底が靴の左右に圧迫をかけながら一歩一歩負担をかけ続ける訳
でしたから、そりゃああっという間に潰れました。
ちなみに、その「微妙に」はどう微妙かと申しますと、私の足は、土踏まずのあたりのサイズは2Eで十分なのでナイキの靴でもすっぽり入るので、
自分の足にフィットしたと勘違いしたのですが、上から眺めると4Eなん
です。
(実は、「潰れた」という思い出だけが心の片隅に今も残っていて、具体的にどう潰れたのか、横から穴があいたのか、破けたのか、細かいことは覚えてません。(汗)
でも、アディダスだってドイツのメーカーなのですから、海外メーカーには変わりありません。
ただ、値段を考慮すると、ナイキはアディダスの半額位で買えます。
でも、10年間アシックスやアディダスの1万円の靴1個で通すのと、3か月毎にナイキの靴を40個買って次々に履き潰し、20万円使う方が贅沢は贅沢
です。
あくまでも、私にとっては、です。
ナイキジャパンの人達だって、本国に対して「日本人の足は『普通と比べて』やや横に広いのだから、その足にフィットしたプロダクツを用意しないと」なんて報告しても「自分達が売れない言い訳をするな。お前らクビだ」って言われちゃうでしょうから、それもないでしょう。
ちなみに、ナイキジャパンの現在のセールス責任者は、バーバラ・ギネと
いう名前の方なので、おそらくですが、日本人ではないです。
「シニアマーケティングディレクター」という肩書を持ってる人を、「広報担当者」と紹介しているこの記事書いている人も、日本人ではなさそうですが。
それか、このギネさんという人が、強行に「シニアマーケティングディレクターという肩書を、広報担当である私が持っていてなんか問題あんの?」と
凄んだのかも知れませんが。
知りませんが。
私が、自分に合ったサイズの表示のある靴を買えばよかったのです。
でもその場合、ナイキのシューズは選ばない、という意味になります。
買った時のレシートなんて残してなかったですし、靴屋にクレームを
入れて交換を迫る気も起こりませんでした。
今では、26.0EEEEという表示をしているかも知れませんが。
また、足の形は関係なく、単なる不良品だったのかも知れません。
が、いずれにせよナイキの商品からは良好な消費者体験を得ることが
出来なかったことは確かです。
ナイキがますます好きになった茂木さん
脳科学者の茂木健一郎さんは、手放しで評価してますね。
「ぼくはランニングのときなどにナイキのシャツなどを愛用しているし、これからも愛用し続けると思う。あのコマーシャルでぼくはナイキがますます好きになった」
茂木さんがランニングのときなどに、どのメーカーのシューズを履いて
走っているのか、ぜひ聞いてみたいものです。
ナイキのシャツなどは、ランニングのときなどでなくても、いつでも好きな
シーンで着ればいいのですから。
広告宣伝の出番です
元々、製品がよければ優秀なセールスは不要かも知れない、というのは
ビジネスの常識です。
放っておいたら売れない製品を売れるようにするのが広告宣伝部門の出番
なのですから。
それに、私が大好きな「10年履けるシューズ」を皆が履きだしたら、新製品を作っても売れるのが10年後になってしまいますから。
上記のような、茂木健一郎のようなコメントを引き出させてネットで拡散
できている、これこそナイキジャパンの広告宣伝の勝利でしょう。
という、趣旨のことを、ダイヤモンド誌が言ってました。
さて、3か月しかもたない靴のメーカーが、10年もつ靴が作れるようになるのは、絶対無理です。
でも、ナイキは、製品の性能を向上をせずに製品をたくさん売る手法を
身に付けつつあるようです。
海外で、日本人の評価が下がったのは残念
BBCを始めとして、いろいろ書かれてしまいました。
これについて、日経ビジネスに連載書いてる小田嶋隆さんが、こう言って
ました。
差別感情を持っていないみなさんは、どうか安心してください。
いやいや、日本人の評価が下がってしまったのに、安心なんかしてられませんよ。
そこは、ナイキに文句言うのではなくて、日本人がどうするか、でしょう。
その意味で、この問題を「崇高な日本人史観」否定に動いた古谷経均衡さんの論調には学ぶべき点があります。
そして、思い出させられるのが大坂なおみさんの活躍です。
彼女自身も、スポーツに政治を持ち込んで炎上したのは記憶に新しいところです。
同じナイキの大阪なおみを起用したCM
しかし、ナイキのCMが、大坂なおみさんを起用した同様のメッセージと
同じ路線であることは、あまり大きく取り上げられてませんね。
こちらは、今回のCM程は炎上しませんでしたが、メディアに敵をいっぱい作ったのではないかと思います。
だから、差別の問題は、いじめの問題と一部同根ですし、いじめの問題と
同じ位解決が難しいと思います。
そこから逃げてはいけない、ということ
だからと言って、そこから逃げてはいけない問題です。
改めて、私は、大坂なおみさんを心から尊敬し、彼女の生き方に共感し、
その人権を重視する姿勢を支持します。
大学に入学するに際し、少なくとも在学中は世界人権宣言に基づいて学生
生活を送るよう大学から要請され、世界人権宣言を読み、納得して署名し、卒業後も、世界人権宣言に背かぬ生き方を選択しようと誓った私は、人生の様々な選択において、回り道を余儀なくされたことも一度や二度ではありませんが、振り返ってなんら後悔はありませんし、これからもその生き方を
変えるつもりもありません。
死ぬまで。
第一条
すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない。
えと、外務省のこの訳は誤解を避けるためでしょうが、こなれてません。
原文を併記しておきますが、「互いに同胞の精神をもって行動しなければならない」は以下です。
and should act towards one another in a spirit of brotherhood.
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