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何をもったいないと思うのか

アトリエで裁断をしていると、ふと、でもいつも思うことがある。

「こうすると時間は節約できるけど、用尺がちょっと増える」
「こうすると余分なく裁断できるけど、美しくない」

と、ここでも選択をする。

子供時分の母とずっと一緒に生きているころ、なんでもかんでも臆病で、慎重な私に(そんなころもあったのだ)、

「お金の多さではないのよ、それ以上の価値があるかどうか」
「最近はこの方が時間の節約になるけど、地球の資源は限りがあるのよ」
「たまには、気分転換、こころの栄養よ」

どんな小さな自分の出来事にも、そのための視点があるし、今日はなんのためにあるのか、明日にはどうなっていたいのか。なにを選んで、何を持たないのか。 最近はとくに「資源」について、考えます。それは「なにをもったいないと思うのか」消極的とは違う「もったいない」のこころ。

時間も本当に大切なのだけれど、不思議と考え方次第で「時間はゆっくりになったり、はやくなったりする」。時間ですらそうなのだから、価値感を柔軟にして、今日のもったいないを考えていこうと思う。

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鈴木 郁子(Ikuko Suzuki)
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