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これがいい、だけでできたワードローブ

※この記事は195modèle公式サイト上で連載されていたコラムを再掲載したものです。

世の中セール中です。世の大御所はきっといろいろ言うでしょうが、私は、市場も雑誌も、いろいろみます。試着もたくさんします。

もちろん溺れません。ちょっと意地悪な言い方をすると、(今年から、意地悪とネガティブを解禁しました)「自分ならこうしない」と言うのを知るためです。

たくさんの自分の時間を使って、駄作、失敗作、嫌になるほど創ってきました。

「もう、死んだ方がいい!」
(コレ、私の口癖のようです。生徒が言います。良くないですね。本当はそんなに簡単に死にたくないです。)

となんど、自己嫌悪に押しつぶされたか。これ以上、時間を無駄にしたくない、とたまに、急に思って、街、へ繰り出します。(広島は、この「街」というのが、とっても愛らしい、です)

今日の広島の、街のセールで人をみていて、人生の後半になったら、『これでいいや』なんか一つもない、『これがいい』だけのワードローブで生きたい。と、いつまでも懲りない私は、真面目に考えてしまうのです。

東京には、こんな私の肩を揉んで、真面目がいかにダサいのか、をサラリと言ってくれる友がいる。のですが、こっちでは、バカ真面目で反省しながらも、それしかない、のです。

人生終わった時に、ひとつだけ、コピーがついたら、それでいいよね。

そんな人生にひとつだけのコピーがぴったりくるワードローブ、今年は真面目に創っています。


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鈴木 郁子(Ikuko Suzuki)
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