眼は心と知識でみえている ジュリー・アンドリュースの眼
真実のみえる眼がほしい、これは二十歳ごろの私がよく口にしていた言葉。今でもその時の心の感覚や体温を、鮮明に覚えている。親元を離れて自立しようとしていた頃だ。
なぜそんな事を思い出したのか、それは『偉大なワンドゥードル 最後の一匹』(1974年ジュリー・アンドリュース著)の翻訳を読んだからだ。忘れもしない女優ジュリー・アンドリュース主演『メリー・ポピンズ』(1964年ビル・ウォルシュ監督)は、私が映画館で観た初めての映画だ。途中、アニメと実写が合成されて、子供時分には夢のよ