不思議なご縁の後、始まった旅
こんにちは、アクセスバスターです。
2023年4月1日から11日間で、3520kmという長距離をバイクでツーリングに行く事になった。旅程は、英国のサイトで知り合ったフィリピン人の友人(Mark)が作ってくれた。一緒に行くライダーは、良く一緒に走るAlan、Dickも共通の友人で、11日間の旅行という所で、一緒に行きたいと参加してくれた。
11日間連続でバイクで走るのは、初めての体験だ。他の3名は、53歳、50歳、45歳と若い。僕は、69歳の高齢者だ。旅行の半月前から毎日100km程度走ってみた。まぁ、なんとかなるだろう。
初日は、セブ島を出発して、隣のネグロス島へ渡り、さらにお隣のパナイ島へ渡り、OOMA(オーマ)というキャンプ地で宿泊した。キャンプ場のオーナーは、Markの友人で、やはりバイクが大好きな方(写真右から三番目)で直ぐに打ち解けた。
パナイ島からフェリーに乗って、ルソン島へ向かう。ルソン島では、セブ島で毎週一緒に走る、RAT(ライダーズアソシエーショントライアンフ)の会長(Noeh Floresさん)の招きで、豪華な朝食となった。
こうして、ルソン島にいる仲間と各地で会いながら、行程はどんどん進んで行く。雨に降られた事もある。予約していたホテルが満杯で男四人で二つのベッドで寝た事もあった。
横になったら目が開けていられない。Markが面白がって写真撮っているのは
知っていたけど、もう目が開けられない。着の身着のままの状態でエアコンなしでも眠れるのだ。
立ち食いのとうもろこしを食べたのは、高校の修学旅行以来だ。
一番の長距離は700kmを16時間かけて走った。宿は、綺麗で、水もお湯も出る。しかも、ベッドに一人で眠れる。翌日まで起きる事なく爆睡した。
サマール島は、物凄く路面が荒れている。シート下のフレームにリアキャリアを固定してある。そのリアキャリアには、トップボックスが着いている。結構な重さがあるので、その振動がフレームに伝わり結果、フレームが折れてしまった。このままでは旅行を続けられない状況だった。なんと500m先に溶接屋さんがあったのだ。折れたフレームを丁寧に繋いでくれたお陰で旅行が続けられた。「あんたに一つ聞きたい事がある。69歳でこんな重たいバイクに乗るには、一体、毎日何を食べているのか教えてくれ。」正直に、「ガンガン肉食ってる。お米もガンガン食べている。」翌年、70歳になって、ビコル地区にバイクで行った時に、この溶接屋さんを訪ねた。僕の顔を見るなり、「今度は、どこを壊したんだ?溶接するのか。」が第一声だった。
終わってみれば、あっという間の11日間だった。フレームトラブルが、最大の困難だった。充実した旅行だった事は間違いない。一緒に走った仲間と一緒に、次は、ミンダナオ島を一周したいと計画を立てている。その顛末は、また書かせてもらう。