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程暁農★米軍の最新の米中軍事対立情勢評価 : 2021年2月23日
最近、今後の米国を国家の安全と東アジア地域の安全、安定に関わる中共の軍事的脅威からどう防衛するかをめぐって、米国海軍と米国戦略指導部は一連の報告書と分析を行った。
2月10日、米国国防省は、中国の国防戦略に対する戦略研究タスクフォースを立ち上げた。これは米国の歴史上最初の共産大国に対しての全面戦略計画であり、十分注目に値する。
★1;米国防総省の対中防衛戦略専門作業部会の設置について
現在の米国の対中政策は、軍事的側面と非軍事的側面に分けられる。 国際メディアは、米・中関係の今後の展開を外交・政治・経済レベルで分析している。しかし、中国の対米軍事的脅威に端を発した両国関係の悪化と、それがインド太平洋地域諸国に与える影響を無視した視点からだ。両国の軍事的対立が世界経済や国際政治関係に与える影響を過小評価し、二国間関係における外交的言辞を過大評価している。
バイデン大統領は2月10日午前の国防総省訪問で、中共の挑戦に対応して、国防総省の対中軍事政策と関連軍事計画を評価するため、国防総省、統合参謀本部、陸・海・空・海兵隊など軍部及び軍事情報部で構成される15名のタスクフォース(対中国防戦略タスクフォース)を設置したと発表した。
イリー・ラトナー国防長官特別補佐官が率いるタスクフォースは、4カ月後に軍上層部に対して具体的な政策提言を行う予定だ。 対中国軍事戦略タスクフォースが発足したのは、米国史上初めてのことである。
情報筋は、この防衛戦略に関する特別任務部隊には「緊急任務」があると指摘している。 国防長官と国防副長官は、国際ルールで形成されたインド太平洋地域秩序の既存構造を転覆させ、あらゆる手段を使って同地域の国々を服従させようとしている中国を「高まりつつある脅威」と見なしている。
タスクフォースの任務は、米軍戦略、兵力採用、技術応用と兵力構成、兵力管理、インテリジェンスの最優先事項の検討。米国の同盟国やパートナーとそれらが米中関係や米国防総省の対中関係に与える影響を評価すること、政府のあらゆる関係部局とのコミュニケーションを維持することである。
2月11日、米国防総省は別のプレスリリースを発表し、タスクフォースの具体的な任務は、中共の「忍び寄る脅威」に関連する国防総省の活動をすべて調査し、可能な限り米軍の対応活動に優先順位をつけて統合し、十分な資源が利用可能かを検討することであると明らかにした。
チームリーダーのエリィ・ラトナー国防長官特別補佐官は、「ワーキンググループは、まずチームメンバーが省内を回り、各軍各部署を訪問して報告を受け、軍の各部が現在、最優先事項をどう理解しているかの評価を行う。そして問題を優先順に整理して、関連状況を時間をかけて判定し、適切な行動を決定する」としている。
ロイド・オースティン米国防長官は19日、就任後初のブリーフィングを行った。 同長官は、「国防」誌のウェブサイトによると、中国が自国の利益のために「継続的に貶めてきた」国際秩序を維持に尽力するという。同長官は「我々の職責は、国防省の観点から国家と利益を守ることである」述べた。
★2;米・中冷戦軍事対立の特徴
米・ソ冷戦時代、キューバ・ミサイル危機、ソ連と中共を巻き込んだ朝鮮戦争、ベトナム戦争、そして欧州でのソ連との長期対立を経験した。どの場合も第三国の戦場で対峙してきた。米国は、ソ連が核戦争になるような米国への戦争を挑発したくないことを承知していた。これまで米・ソ間の本格的な戦争の可能性を考えたことはなかったのだ。
したがって、米軍はソ連に対する包括的な防衛準備計画を持っていたわけではなく、米軍が持っていたのは、アジア戦域(韓国、ベトナム)の作戦計画と欧州戦域の防衛計画、そして弾道ミサイルやスター・ウォーズ軍拡競争計画だけだった。
それが今になって、防衛準備に関するタスクフォースが創設されたことは、冷戦下の米・中軍事的対立がさらにエスカレートしたことを意味している。米・中冷戦の危険度は米・ソ冷戦よりも高い可能性がある。理由は中共はソ連より一層侵略的性格を持ち、同時に核戦争をに対して恐れを抱いていないからだ。これは毛沢東の核大戦好きの考え方を継承している。
米・中間は広大な太平洋を隔てており、中共陸軍では米国を脅かすことはできない。唯一米国を威嚇する手段は海軍だ。私は2月11日に「★民主主義の砦の自滅―ナバロ報告書の概要 2021年2月23日」でこの問題を分析した。
中共のこの種の軍事戦略は、米・中冷戦の前線の定義を完全に変えてしまった。米・中冷戦の前線は地上でも海上でもなく、水面下にある。
中共の核原潜がどの水域で活動するかは、米国が直面する中共の危機がどれほど大きいかということに関わる。南シナ海と台湾の西南海域が中共と米国にとって大変重要な理由はこの点にある。この海域は、中共の戦略核原潜の「深海要塞」として出撃する水面下のルートに当たるからだ。
今や、米中間は海を隔てて、大陸同士の距離はあっても、地政学上で、米国が戦争を防げた優位性は存在しなくなった。米国が直面する国防局面は、米・ソ冷戦や太平洋戦争とは全く異なる。中共は、フィリピン、マレーシア、インドネシアに近い南シナ海の東・南東の深海を完全に支配して、戦略原潜を安全に潜ませ、奇襲攻撃を可能にしようとしている。これにより、米国はいつでも長距離潜水艦発射の大陸間ミサイルによる核攻撃の脅威にさらされる。
核原潜脅威時代の冷戦の持つ新たな意味は、中共海軍の戦略原潜の射程7000kmの長距離核ミサイルが、太平洋東部のどこからでも米国に対して本格的な核攻撃可能ということだ。したがって、米国は、国防・安全保障のために、中共戦略原潜に対する偵察・防衛の重点領域を、日本から台湾、フィリピン、インドネシアに至るいわゆる第一列島ライン周辺海域にまで拡大しなければならない。
(上の地図はどこかから拝借。断りを入れようと思ったのですが元を忘れてしまいました。すんません)
第二列島ライン(訳注;伊豆諸島を起点に、小笠原諸島、グアム・サイパン、パプアニューギニアに至るライン)では、あまりにも海域が広く、島々の距離が遠すぎて、海底の地形も原潜に有利で、原潜はどこにでも潜むことができるから、米軍としてもこうするほかないのだ。
中共戦略原潜が第一列島線を突破して中央太平洋の深海に侵入してしまえば、米軍はもはや効果的な阻止・阻止ができなくなる。
★3;米戦略軍司令官が中共核の脅威を警告
米国防総省による上記タスクフォースの設立に先立ち、米戦略軍司令官チャールズ・リチャード提督は、米海軍の有力雑誌「Proceedings」2月号に記事を掲載して、米中の核戦争の可能性が現実にあると述べた。
米戦略軍司令部とは米軍の共同作戦司令部の一つで、宇宙戦、情報戦、ミサイル防衛、情報偵察・監視、グローバルストライク(訳注;世界中のあらゆる地点を1時間以内に攻撃できる超音速兵器開発)、戦略的抑止、大量破壊兵器などを担当している。1992年に米ソ冷戦時代の戦略航空司令部を継承して結成された。
戦略司令部は、共産主義国からの大陸間核弾道ミサイルの脅威に対抗する責任があり、陸上、航空、艦船、潜水艦からのすべての核ミサイルに対抗し、破壊する任務を持つ。
リチャード提督は、アメリカ潜水艦部隊の司令官、欧州連合潜水艦部隊の司令官を務めた。戦略司令部に提督を置くことは、米軍が今、中国共産党の戦略原子力潜水艦による米国への脅威を最も懸念していることを示している。
記事の中でリチャード提督は、ソ連崩壊後、米国防総省は核危機や核保有国との直接武力衝突の可能性を考慮しなくなったが、現在の環境は変化しており、大国危機や直接武力衝突の潜在的リスクは広範囲に及んでいると指摘している。
「米軍は同盟国と連携しつつ、敵との競争や抑止をどうするかを慎重に考えなければならない。『冷戦状態』ではなく、冷戦よりも深刻な脅威だ」、「ここ数年、中国は武力の脅威を利用して、米・ソ冷戦以来見られなかった方法で、国際規範と世界平和に積極的に挑戦し始めている。 放置すれば大国の危機や紛争のリスクが高まる。 私たちは彼らの攻撃を止めるために積極的に競争しなければなりません」と述べた。
彼は、中国に対しては、必ずや政策ではなく、その行動を重視すべきだと指摘。中国は1960年代から「核兵器の先制不使用」を主張してきたが、この方針は一瞬で変わる可能性がある。中国はずっと先制攻撃能力を含む核攻撃能力を拡大してきた。
米国は、中国の脅威の増大とグレーゾーンでの活動に直面して将来に備えるために、今行動しなければならず、核戦争に関する大前提を、米・ソ冷戦時代の「核兵器使用の不可能性」から、現在の「核兵器使用の非常に現実的な可能性」へと転換し、その抑止力として行動しなければならない。
米軍は、核武装した敵国との危機や衝突が相手側の核兵器使用につながる可能性があると結論づけ、戦略的リスクの評価方法を再考しなければならない。米戦略司令部は「戦略的抑止力が失敗するリスク」を評価する手順見直しに着手しており、「戦略的抑止力」が失敗した場合には適切な対応ができるよう準備していく、としている。
★4;海軍の備えに関する米軍の3報告書
米・中冷戦の国防の重責を担う米海軍はこのほど、3つの連続報告書を発表した。
一つは、「中国海軍の近代化:米海軍の能力の背景と問題点(China Naval Modernization: Implications for U.S. Navy Capabilities-Background and Issues for Congress)」。
もう一つは1月11日に海軍作戦部が発表した「海事作戦計画、2021年(CNO NAVPLAN 2021)」、そして、去年12月にできた「海事優位性:海軍力の完全統合について((Advantage at Sea:Prevailing with Integrated All-Domain Naval Power)」だ。
これらの海軍の軍事報告書は、通常は公開されないが、現在ではすべてアメリカの一般市民や外国に公開され、米海軍が米中海戦の状況の厳しさと今後の方向性をどのように評価しているかについての洞察を提供している。
「中国海軍の近代化:米海軍の能力の背景と問題点」では、大国同士の新たな競争時代にあって、中国の海軍近代化を含む軍事近代化は、米国の防衛計画や予算編成において考慮すべき最重要課題だとしている。
中国は現在、戦略ミサイル原子力潜水艦(SSBN)を4隻、攻撃型原子力潜水艦(SSN)を7隻保有しており、今後、両タイプの潜水艦が増加するとみられる。
中国の原子力弾道ミサイル潜水艦には射程距離7200kmの弾道ミサイル「巨浪-2」が搭載されており南シナ海からアラスカやハワイ、東太平洋から米国50州全域を攻撃できる。中国海軍は、米海軍が西太平洋海域の戦時統制に対する冷戦終結後初の大きな挑戦となっている。
近年、米海軍は中国の海軍近代化配備に対抗するために数々の行動をとってきた。米海軍は、艦隊の配分重点を太平洋にシフトし、最も能力の高い新型艦船・航空機と優秀な人員を太平洋に配置し、訓練・演習を増やし、同盟国や他の海軍との連携・協力を行い、将来の海軍の規模を拡大し、新軍事技術を開発し、新型艦船・航空機・無人機・兵器と、新しい作戦概念を開発した。 海兵隊部隊の統合作戦)によって中国に対抗する。
「海事作戦計画、2021年」は、こう書いている。
;中国が最も差し迫った長期的な戦略的脅威であり、楽観的してはならない。彼らが強敵であると認識し、明確な決意をもって対決し、武力を持って抑止しなければならず、それに失敗した時はいつでも侵略に対して果敢に戦い、相手の防御を圧倒して戦争を終結させなければならない。
;相手は大量のミサイルによって我が方の防御を圧倒しようとする。我が方は、移動式、固定式のセンサーや潜水艦、各種無人兵器によって敵方のミシル防衛地域内で行動する必要がある。さらに艦隊の防衛能力を向上させ、指向性エネルギーや電子戦システムのような能力を含む追加の攻撃力を提供するために、軍艦や航空機に様々な防御システムが必要である。
「海事優位性:海軍力の完全統合について」では次のように指摘している。
;今世紀に入ってから、我が国の海事三役(海軍、海兵隊、沿岸警備隊)は、中国の海軍力の増大と攻撃的行動を注視しており、最も差し迫った長期的な戦略的脅威である。国際的な海上ルールを侵食し、海上交通の自由を制限し、要点をコントロールし、米国に取って代わろうとしている。
;その戦略を実行するために、中国は海軍、海上警備隊、海上民兵の多層的な艦隊を展開し、他国の主権を覆そうとしている。 南シナ海を軍事化し、国際法と矛盾する海上請求権を主張し、グアム島と極東米軍と同盟軍を攻撃するために設計された核能力を持つ世界最大のミサイル部隊を開発。すでに戦略的、宇宙、サイバーネット、電子、心理戦能力を集中強化させている。
:中国のやり口は米国の利益を脅かし、同盟とパートナーシップを破壊し、自由で開放された国際秩序を弱体化させている。これを食い止めなければ、この趨勢は米国海軍も対処しかねるものになる。武力紛争が起こらない状況のもとでの中国の悪辣な行為に対抗するには、十分な海軍能力と海上での多様な軍の統合能力と、対応する対策がなければならない。
;抑止力と衝突のエスカレートを防止するためには、我々が軍事的優勢を維持することが重要である。敵側が損害を被るような方法を準備し、激烈な軍事環境のもとでの遠征作戦において、エスカレートの危険を知らしめ、戦争を防止しなければならない。海軍と海兵隊ははっきりとした戦闘準備と抑止力支援、ミサイル防衛能力を示さねばならず、沿岸警備隊は危機管理における手段を持たねばならない。
;危機的状況下では同盟とパートナーシップは真の増力剤である。パートナーの軍事力と同盟軍の配備は我々の抑止力を増強し、国境を越えた決意を示すことができる。パートナーは、情報、兵站、サイバー、宇宙能力を提供し、また、海上機雷戦や対潜水艦戦などの特殊能力を提供することができる。
;連合軍とパートナー軍は、航路を確保し、世界の海上安全保障を維持することでも支援しうる。敵が戦争の道を選んだ場合、海軍は陸軍、空軍、宇宙軍、同盟国、パートナーと一緒に戦い、敵軍を殲滅し、戦争を終結させられるのだ。我々は米国と同盟国を守るために弾道ミサイル防衛能力を活用し、大量破壊兵器の使用を防ぐために継続的な戦略的抑止力を維持する。
この米海軍の第3次報告を受けて、中国海南省政府の関連機関である南シナ海研究所は、昨年12月29日に「本格的な米・中海洋競争の序幕開始-米国の最新海洋戦略の分析」と題した評価・分析報告を発表した。今年の2月19日には中共論文の全訳が米海軍公式サイトに「米海軍の新戦略に対する中国の評価」でコメントなしで掲載された。
両国の反応を見ると、それぞれが相手の一挙手一投足に高い関心を寄せ、常に注視していることがわかる。 これは、現在の米・中冷戦の予兆といえよう。(終わり)
程晓农:美军对中美军事对抗局势的最新评估
2021-02-23
最近,围绕今后美国如何防范中共军事威胁这个事关美国国家安全和东亚地区安全稳定的大事,美国海军和美国战略司令部提出了一系列供决策参考的报告和分析。2月10日,美国国防部专门成立了针对中国的国防战略工作组,这是美国历史上第一次对红色大国启动了全面战备计划。这些动态值得充分关注。
一、美国国防部成立针对中国的国防战略专门工作组
目前美国的中国政策可分成军事和非军事两个侧面。多数国际媒体从外交、政治和经济层面来分析美中关系的未来演变,这种角度忽视了中国对美军事威胁引发的两国关系的恶化,以及这种局面对印太地区各国的冲击,也低估了双方军事对抗对全球经济和国际政治关系的影响,却高估了外交辞令对双边关系的实质性作用。
2月10日美国国防部发布消息,拜登当天上午访问五角大楼时宣布,正式成立一个由国防部、参谋长联席会议、各军种及军事情报部门,共15人组成的制定美国针对中国的国防战略之专门工作组(Task Force),以评估国防部对中国的军事政策和相关军事项目,应对中共的挑战。该工作组由国防部长特别助理Ely Ratner领导,4个月后为军方高层提出具体的政策建议。这是美国历史上第一次成立针对中国的军事战略研讨组。
美国国防部的消息指出,这个国防战略专门工作组承担着“突击任务”。国防部部长、副部长认为,中国是美国的“渐进威胁”,中国正试图推翻现存的按国际规则形成的印太地区秩序架构,并使用所有手段企图让这一地区的各国臣服。这个专门工作组的任务是,检视美国的军事战略、军队运用方式、技术应用和军力配置、部队管理及情报方面的最高优先目标;也评估美国的盟国和伙伴,以及它们对中美关系以及美国国防部对中国关系之影响;这个研究组也要与政府各相关部门保持沟通。
2月11日美国国防部再次发布新闻表示,这个工作组的具体使命是检查国防部所有与来自中共的“渐进威胁”有关的活动,尽最大可能把美国的应对军事活动按优先顺序加以协调整合,并检查是否有足够的资源。组长、国防部长特别助理Ely Ratner说,“工作组的最初阶段将是评估,团队成员将遍及整个部门,参观各部门并听取汇报,以了解军队的各组成部分现在所确定确实是他们的首要举措和首要任务。然后,工作组将这些问题精简为离散的最高优先级,并花费一段时间来判定,在各相关范围内陈述情况、评估和执行的恰当机制。”
2月19日,美国国防部长奥斯汀(Lloyd Austin)举行了上任后的首次简报会。据美国《国防》杂志网站报道,奥斯汀表示,美国致力于维护国际秩序,而中国为自身利益“不断破坏”这个秩序。奥斯汀把中国描绘成美国国防部的“首要挑战”,他说,“从国防部的角度出发,我的首要考虑以及首要职责是守护这个国家,保护我们的利益。”
二、中美冷战军事对抗的特点
美苏冷战期间,美国虽然经历过与苏联较量的古巴导弹危机,也经历过苏联和中共参与的朝鲜战争和越南战争,还在欧洲与苏联长期对峙,那都是在第三国战场上的两军对垒。美国以前从没考虑过美苏之间可能进入全面战争状态,因为知道苏联不愿意挑起对美战争而引致核大战。所以,美国并未制定针对苏联的全面国防备战计划,美军只有在亚洲战场的作战计划(朝鲜和越南)以及在欧洲战场的防御方案,还有就是弹道导弹和星球大战方面的军备竞赛计划。
现在美国成立这个国防备战专门工作组,意味着中美冷战的军事对抗进一步升级了。中美冷战的危险程度可能高于美苏冷战的危险程度,因为中共比苏联更具有侵略性,同时对核战争毫无顾忌,在这方面它继承了毛泽东爱好核大战的思维。
中美之间隔着浩瀚的太平洋,共军无法用陆军威胁美国,唯一可以用来威胁美国的就是海军。我在本网站2月11日的文章《拜登上任首月的美中关系》分析了这个问题。中共的这种军事战略,把中美冷战的前线定义完全改变了。中美冷战的前线不在地面上,也不在水面上,而是在水下。中共的战略核潜艇活动在什么水域,就意味着美国面临的来自某处海洋里的中共核威胁有多大。南海和台湾西南海域之所以对中共和美国都非常重要,原因就在于,这些海域是中国战略核潜艇的“深海堡垒”和出击的水下通道之一。
现在,中美之间远隔重洋、陆地距离非常遥远的这个政治地理上,让美国防止战争的优势已不复存在。美国所面对的国防局面,与美苏冷战以及太平洋战争时期的局面完全不同了。中共试图完全控制南海东部和东南部靠近菲律宾、马来西亚、印尼的深水海域,以便它的战略核潜艇安全潜伏,又可以悄悄出击。这使美国随时面临远程潜射洲际导弹的核打击威胁。核潜艇威胁时代的冷战新含义是,中共海军战略核潜艇的射程7千公里的远程核导弹可以从东太平洋的任何位置对美国实行全面核打击。因此,美国为了国防安全,必须把侦察、防堵中共战略核潜艇活动的重点区域,推进到从日本延伸到台湾、菲律宾、再到印尼的所谓第一岛链周边海域。美军也只能这样做,因为第二岛链的各岛距离遥远,海域宽广,水下地形利于潜艇隐藏;一旦中共的战略核潜艇突破了第一岛链而进入中太平洋的深海水域,美军就再也无法有效防堵了。
三、美国战略司令部司令的署名文章警告中共的核威胁
在美国国防部成立上述机构之前,2月3日,美军战略司令部司令理查德海军上将(Charles Richard)在美国海军的权威杂志Proceedings的2月号刊登文章。他表示,美国与中国爆发核战争存在真实可能。
美国战略司令部是美军的联合作战司令部之一,负责空间作战、信息作战、导弹防御、情报侦察监视、全球打击、战略威慑、大规模杀伤性武器等领域。它组建于1992年,继承了美苏冷战时期的战略空军司令部。战略司令部负责对付来自共产党国家的洲际核导弹的威胁,要对付和消灭所有来自陆基、空射、舰基、潜基的核导弹。理查德海军上将曾担任美国潜艇部队司令和欧洲盟军潜艇部队司令。由海军上将来指挥战略司令部,说明美军现在最关心的是中共的战略核潜艇对美国的威胁。
理查德海军上将在文章中指出,自苏联解体以来,美国国防部不再考虑核危机或与核大国直接武装冲突的可能性;但当前的环境变了,发生大国危机或直接武装冲突的潜在风险是深远的。美军必须认真思考,如何与对手竞争并威慑对手,同时确保自己的盟友。他说,我们现在不是“陷入冷战”,而是比冷战还严重的威胁。过去这些年来中国已开始使用武力威胁手段,以美苏冷战时期以来从未见过的方式,积极挑战国际准则和全球和平。如果任其发展,就会增加大国危机或冲突的风险。我们必须积极竞争,以制止他们的侵略;若对他们让步,可能会进一步鼓舞他们。
他认为,对中国,必须更重视它的行动,而不是其既定政策。尽管自1960年代以来中国一直宣称“不首先使用核武器”,但此政策可能在眨眼间发生变化。北京一直在扩大核攻击能力,包括首发打击能力。美国面对中国日益增长的威胁以及它在灰色地带的活动,必须立即采取行动,为未来做好准备;必须在危机和冲突中保持战略威慑。美国军方必须将关于核大战的主要假设,从美苏冷战时期的“不可能使用核武器”,转变为当前的“使用核武器是非常现实的可能性”,并采取行动来阻止这一现实。美军必须重新考虑如何评估战略风险,其结论是,与核武器对手的危机或冲突可能导致对方使用核武器。美国战略司令部已着手修订“战略威慑失败风险”的评估程序,如果战略上的威慑失败,我们将为采取适当行动做好准备。
四、美军的三个报告介绍海军的备战思路
在中美冷战中,承担国防重任的美国海军最近连续发布了三份报告。一份是《中国海军现代化:关于美国海军国防能力的考量,为国会准备的背景和议题》(China Naval Modernization: Implications for U.S. Navy Capabilities—Background and Issues for Congress),今年1月27日改定;另一份由美国海军作战部(即美国海军军令部)于1月11日公布,标题是《作战部长的海上作战计划,2021年(CNO NAVPLAN 2021)》;还有一份是海军的研究报告,《海上优势:全面整合海上力量以取胜》(Advantage at Sea:Prevailing with Integrated All-Domain Naval Power),去年12月完成。这些海军的军事报告通常不对公众和外国提供,但现在都对美国公众和外国公开了。通过海军的这三份报告,我们可以了解美国海军如何评估中美海军对抗局势的严重性和未来走向。
关于《中国海军现代化》的报告指出:在新的大国竞争时代,中国的军事现代化建设,包括海军现代化建设,已成为美国国防计划和预算必须考虑的重中之重。中国现有4艘核动力弹道导弹潜艇(nuclear-powered ballistic missile submarines, SSBN)和7艘核动力攻击潜艇(nuclear-powered attack submarines, SSN),未来几年这两种潜艇的数量会增加。中国核动力弹道导弹潜艇装备的巨浪-2型弹道导弹的射程为7200 km,从南海可攻击阿拉斯加、夏威夷,从东太平洋可以攻击美国的所有50个州。中国海军被视为对美国海军实现和维持战时对西太平洋海域的控制的一项重大挑战,这是自冷战结束以来美国海军面临的第一次挑战。
近年来,美国海军采取了许多行动来对抗中国的海军现代化部署。美国海军将其舰队的更大比例转移到了太平洋;将最有能力的新舰和飞机以及最优秀的人员分配给太平洋;维持或增加训练和演习,与印太地区的盟国和其他海军接触与合作;增加海军的未来规模;开发新的军事技术并获得新的舰船、飞机、无人驾驶车辆和武器;开发新的作战概念(采用海军和海军陆战队部队一体化作战)来对抗中国。
《海军作战部长的作战计划》指出:中国是我们最紧迫的长期战略威胁,不能用乐观态度来看待它;要认识到他们是坚定的竞争对手,我们必须保持明确的决心,以竞争、威慑赢得胜利。如果威慑失败,我们随时准备面对侵略并果断地赢得战斗,压倒对手的防御,迫使冲突终止。我们的竞争对手依靠其以大量导弹来压倒我们的防御能力。我们需要固定和移动传感器以及潜艇和无人平台,在敌方的导弹防御区内行动;我们还需要军舰和飞机上的各种防御系统,提高舰队的防御能力并提供更多的进攻火力,包括定向能源和电子战系统之类的功能。
《海上三军种一体化》报告指出:本世纪初以来我们的三个海上军种(指海军、海军陆战队和海上警卫队)一直警惕地注视着中国不断发展的海军力量及其日益激进的行为,中国是最紧迫的、长期的战略威胁。它试图侵蚀国际海洋规则,限制海洋交通自由,控制关键点,并取美国而代之。为实施其战略,中国部署了一支由海军、海岸警卫队和海上民兵组成的多层舰队,以颠覆其他国家的主权。它继续使南中国海军事化,坚持与国际法不符的海上主张。中国还发展了具有核能力的世界上最大的导弹部队,旨在打击关岛和远东地区的美国和盟军。中国也已集中强大的战略、太空、网络、电子和心理战能力。
中国的做法威胁着美国利益,破坏联盟和伙伴关系,并削弱了自由开放的国际秩序;如果不加以限制,这样趋势将使美国的海军部队措手不及。要在不发生武装冲突的情况下应对中国的恶性行为,需要有足够的海军能力和海上多军种的整合能力,并要有针对性的的应对方案。为维持威慑力和防止竞争升级为冲突,我们必须保持我们至关重要的军事优势。要准备让敌手受伤的方式,在双方竞争激烈的军事环境中远征作战,让对手不得不考虑军事对抗升级的风险,防止危机升级为战争。海军和海军陆战队部队要表现出明确的战斗准备以及支援威慑力和导弹防御能力;海岸警卫队为危机管控理提供其他手段。
在危机时期,联盟和伙伴关系是真正的力量倍增器。伙伴的军力和盟军部署可增强我们的威慑力,并展现跨国决心;他们可通过提供情报、后勤、网络和太空能力,进一步做出贡献;它们还可提供特种能力,如海上水雷战和反潜战。我们的联盟和合作伙伴部队也能提供帮助,确保航道安全并维护全球海上安全。如果我们的对手选择了战争的道路,海军将与陆军、空军、太空部队、我们的盟友和伙伴并肩作战,摧毁敌军并迫使战争终止。我们将使用弹道导弹防御能力来保护美国和我们的盟国,并保持持续的战略威慑力,以防止使用大规模毁灭性武器。
针对美国海军的这第三份报告,中国海南省政府下属的南海研究院去年12月29日发表了一份评估分析报告,标题是《中美全方位海上竞争的序幕即将拉开——美最新海上战略评析》。美国海军对南海研究院的这篇文章高度重视,今年2月19日,在美国海军官网上以《中国对美国海军新战略的评估》为题,全文翻译刊登了中共方面的这篇文章,未加评论。从美中双方的反应来看,彼此对另一方的一举一动都高度重视,随时紧盯。这也可以被看作是中美冷战的当下节奏。