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程暁農★「地球温暖化」はなぜ消えたのか? 2021年5月6日


 バイデン大統領は、ホワイトハウスの歴史にない「気候特使」という役職を設け、バイデンとその背後の勢力は気候政策を前代未聞のハイレベルに持ち上げた。左派政権にとって、なぜこんなに気候政策は重要なのだろうか?

 近年の欧米の気候政策は「地球温暖化」という同一の仮説に基づいている。「地球温暖化」は、かつて「科学的にほとんど疑いのない判断」だった。しかし、この数年、この仮説はもうそっと各国の気候政策文書やスローガン、プロパガンダから消えているのだ。

 「地球温暖化」仮説のどこが問題なのか? それが消えたことは何を意味するのか。隠された謎とは何か? 各国の気候政策の過去と現在を分析するためには、なぜ「地球温暖化」が消えたのかを理解していないと混乱するだろう。

 ★「地球温暖化仮説」の由来

 「地球温暖化」とは一体何をいうのか? 「ウィキペディア」にはこうある。

 :「地球温暖化」または「グローバル・ウォーミング」とは、温室効果によって地球の大気や海洋の温度が一定期間に渡って上昇する気候変動のことであり、その結果として生じる効果を「地球温暖化効果」と呼ぶ。2013年に発表されたIPCC(国連気候変動に関する政府間パネル  (United Nations Intergovernmental Panel on Climate Change,)の第5次評価報告書では、「20世紀半ば以降に観測された温暖化の主な原因は、おそらく人間の影響の可能性がある」と結論づけられた。

 この文章を見ると、「地球温暖化」という言葉には科学的に議論の余地のない結論がないため、「信じるか、信じないか」という曖昧な表現になる。

 特に、国連報告書のキーワードは、人間の影響が「地球温暖化」を引き起こしている「可能性がある」というものだ。こうした言い方は科学的常識では、ある種の完全に異なった意味も含んでしまう。つまり、人類の活動は「地球温暖化」に必ずしも影響を与えていない「かも」しれないのだ。

  科学研究の常識で考えれば、人間の活動の影響で確実に「地球温暖化」が起きていることが証明されれば、人間が生きている限り「地球温暖化」は終わらない。

 しかし、最初に述べたように「地球温暖化」というタームはもう消えてしまっている。ということは「地球温暖化」という言葉はあまりあてにならない可能性がある、ということだ。

 地球温暖化」を文字通り受け取ると、地球上のほとんどの場所が例外なくどんどん暑くなっていき、決して涼しくならないことを意味する。

 しかし、ウィキペディアによると「この項目の論述は一部の地域であり、かならずしも普遍的な見解を備えているものではない」と書いてある。

 このもってまわった表現の意味は、つまり世界で普遍的に通用する「地球温暖化」は存在せず、一部地方の気温変動があるに過ぎないということだ。

 しかし、地球上のどんな時に気候や温度の変化が発生しないのか? ウイキペディアの「地球温暖化」の最初に書いてある概念限定からすると、実際には「地球温暖化」というのは存在しないと言っているのではないか、と思われる。

 ★⑵ 「地球温暖化の予測は正しいのか?

 「「地球温暖化の予測は正しいのか?」という中見出しは、アメリカの農業気象学者であるパット・マイケルズと、ワシントンD.C.のシンクタンクであるCato InstituteのCenter for Scientific Researchのディレクターであり、本稿執筆時にはリサーチ・アソシエイトであるライアン・マウが、ウォール・ストリート・ジャーナル2018年7月5日号の記事から引用したものだ。

 前者はアメリカの農業気象学者で、執筆時にはワシントンD.C.にあるCato InstituteのCenter for Scientific Researchのディレクターを務めており、後者はリサーチアシスタントであった。 この記事では、「地球温暖化」という判断の誤りを、より一般的な方法で説明している。

 著者らによると、地球温暖化が正式に提唱されたのは、NASAの科学者ハンセンが1988年6月23日に上院のエネルギー・天然資源委員会で「温室効果と観測された地球温暖化の間には因果関係がある」と、「かなりの自信」を持って証言したことに始まった。

 その後、「地球物理研究」(Journal of Geophysical Research、JGR)に論文を発表し、注目を集めるようになった。 また、環境研究者の間では、「急激な温暖化は高くつく可能性がある」という見方が広まり、この推論がオバマ大統領の在任中の環境政策に反映された。

 ウォール・ストリート・ジャーナル誌の記事の著者は、ハンセンの「地球温暖化」推論が導入されてから30年が経過し、2015年から2016年の異常なエルニーニョを除いて、2000年以降、世界の地表温度は大きく上昇していないことを指摘している。

 ハンセンは2007年に、グリーンランドの氷のほとんどがまもなく溶け、今後100年間で海面が23フィート上昇するとした。

  しかし、ネイチャー誌に掲載されたグリーンランドの氷冠の歴史に関する研究によると、地球の気温が人間の活動が維持できるレベルをはるかに超えたとしても、今後6千年の間にグリーンランドの氷が溶けるのはごくわずかであることが判明した。

 間違ったのはハンセンだけではない。40年来、地球の衛星温度観測プロジェクトが観測したところでは、国連の「政府間気候変動専門員会」が招いた各国の専門家の予測データは地球の温度上昇を2倍も誇大に見積もっていたのだった。

  パット・マイケルズとライアン・マウは、ハンセンと国連は、エアロゾルの排出による温暖化抑止効果を無視していたために間違ったと考えている。

 エアロゾルとは、空気中に浮遊する固体または液体の粒子で、ヘイズの原因となる。 空に漂う雲や霧、ボイラーやエンジンの未燃焼燃料から出る煙、鉱山や採石場、食品加工から出る固形物の粉塵などは、すべて地球の温暖化を遅らせる要因となる。

 パット・マイケルズとライアン・マウは、主流誌『Journal of Climate』に掲載されたNic LewisとJudith Curryによる2018年の論文に言及し、国連が採用した専門家の誤った予測を修正すれば、今度は国際社会は、重大な問題に直面する、と述べている。

 つまり、「二酸化炭素を減らそうが減らすまいが、地球の温度がさして変わらないのであれば、全世界の人々はなぜ高い代価をかけて二酸化炭素を減らさなければならないのか?」ということ、だと。

 ★3.地表温度の変動は「地球温暖化」なのか?

 地表の温度は常に変化しており、その変化はしばしば変動している。数十年周期の場合もあれば、数百万年の周期の場合もある。地域的なものもあれば、地球規模のものもある。

 地表の温度変化を引き起こす要因はいくつかあるが、そのほとんどは、太陽放射、地球の軌道の変化、大陸移動、海流の変化、山の建造物の移動などの自然要因だ。人間にとっては、これらの自然要因は抗しがたい。もちろん、温室効果ガスの排出などの人間の活動に関連している場合もあるだろう。

 しかし、地表の温度変化を引き起こす自然要因をすべて人間の経済活動のせいにしたり、短期的な温度変化を永久的かつ不可逆的変化だと誇張したり、温度変動を直線的な方向だとして説明すると、重大な誤解を招くことになる。

 地表の温度に影響を与える自然要因としては、まず、地球の大陸プレートの移動により、陸地や海の位置や大きさが変化することで、地球規模の大気循環に影響を与え、その結果、地球規模または地域レベルでの温度変化が生じる。

 次に、地殻の造山運動によって山や峡谷が形成され、地形の変化によって地形的な降水が生じ、さらには高山の氷河が形成されることもある。

 第三に、太陽は地球の主な外部エネルギー源であり、太陽自身の活動が地表の温度に影響を与える。 黒点活動の11年周期や放射変化の20年周期など、太陽の短期的な放射変化が地球の気候に影響を与えている。黒点活動の11年周期は、地球の成層圏の温度に1.5℃の影響を与え、高緯度の地域は寒く、低緯度の地域は暖かくなる。1900年から1950年までの気温変化の観測結果から、そのような変化が小氷期の原因だった可能性がある。

 第四に、海流は地表の温度に大きな影響を与えており、メキシコ湾流だけでも、世界が1年間に燃やす熱量以上の熱を発生させている。今のところ、これらの自然要因が気候変動にどのような影響を与えているのか、人類の科学界の知見は非常に限られており、はっきりとはわからないのだ。

 しかし、気温の変化は地上で測定できる。そこで、こうした自然要因をすべて排除して、二酸化炭素の排出量で地球の短期的な気温変化を説明する一部の人たちがいるのだが、結果的に「地球温暖化」説は破綻することになる。

 ★4. 国連機関の気候評価を我々は信用できるのか?

 気候変動は自然の摂理によって引き起こされると考えられてきた。 しかし、IPCCは、1990年に世界的な気候変動評価を組織し、1992年に第1次気候変動評価報告書を発表し、人為的な温室効果ガスが大気中に蓄積され続けると気候変動が起こると宣言した。

 しかし、2009年のコペンハーゲン気候会議を前に、一部の国のメディアは、IPCCが、自ら招いた専門家が作成した数理モデルの中に、気温低下傾向を発見し、報告書から関連データをすべて削除し隠蔽をはかったと非難された。

 IPCCは2007年に、2035年までにヒマラヤ氷河が消滅すると予測したが、2010年には、ヒマラヤ氷河の融解速度の表現に5つの誤りがあったことを認めざるを得なかった。

 そして、改めて計算した結果、ヒマラヤの氷河は2035年に完全に消失せず、2350年に消失すると延期したのだった。300年も後にだ。一体、この委員会は300年先の地球の気候を予測できるのか?30年後もわからなかったというのに?

 2009年の非常に寒い世界情勢を受けて、「地球温暖化」に対する疑念が高まり、IPCCの報告書に対する懐疑的な見方が活発化してきた。

 例えば、ペンシルバニア大学の古気候学者マイケル・マンは、過去1,000年の気候を計算した結果、20世紀末までに気温がピークに達すると結論づけ、「地球温暖化」を主張してきた。

 しかし、米国科学アカデミーの専門家小会議は、マン氏の方法が一般の数学原則に合致していない、と宣言した。

 さらに衝撃的だったのは、英国の気候研究センターの所長であるフィル・ジョーンズのメールがハッキングされて、「温暖化説」の第一人者が「地球温暖化」を証明するために、助手に気候変動データの「修正」を加えさせていたことが判明したことだった。

 温暖化を証明するのに有利なデータを増幅させるだけでなく、地球の歴史上の温度変化を示す古代樹木の年表のデータを削除したり、不明瞭にしたりしていたのだ。そして、2021年2月に米国が経験した「寒冷化」は「地球温暖化」という断言の欠陥をまたもや証明した。

 ★5. 「地球温暖化」をめぐる既得権の存在

 トランプ大統領は就任直後、地球温暖化対策のためのパリ協定からの離脱を発表し、地球温暖化のシナリオは詐欺であると主張した。この判断には、以上述べてきたような一定の根拠があったのだ。

 ではアメリカhあ、国連機関が定めた地球温暖化のガイドラインに従い、「地球温暖化」の危機を唱える各国の「政治的に正しい(ポリコレ)」人々の意見に耳を傾けなければならないのか?

 国連機関が発行した報告書を見ると、人々は畏敬の念を抱き、国連のお墨付きを得た文章は即座に権威の源であるかのように感じる。ある学説に国連のハンコさえ押されれば、たちまち人々に有り難がられる権威が生まれる。だが、国連期間が「地球温暖化」に注目したからといって、それが全世界的な権威を代表することはない。

 なぜなら、国連の声誉は決して芳しいものではない。とっくに発展途上国が先進国をたぶらかすツールに落ちぶれている。「国連人権委員会」も悪者を助け、専制的な中国共産党が正義の圧力を受けずに好き勝手にできるようになっている。

 国連は1国1票のルールで運営されているが、多くの途上国が「地球温暖化」というアイデアを支持している理由は単純で、お金がもらえるアイデアなら何でも支持するからなのだ。

 地球温暖化対策を発表した「パリ協定」では、先進国が途上国にお金を払って二酸化炭素の排出量を削減することが義務付けられており、中国はその受益国のひとつだ。

 中国外務省の趙立堅報道官は、米国のケリー気候特使が上海に来て気候変動の制御について話し、トランプ任期中には払っていなかった気候改善のための補助金を手に入れたいと言った。

 中共が国連で大きな力を持っているのは、発展途上国の腐敗したエリートに迎合し、賄賂を贈る方法を知っているからだ。ちろん、先進国のエリートも腐敗していないわけではない。

 中共は、各国のエリートを買収する方法をあまりにも熟知しており、国連や多くの国際機関で欲しいものを手に入れ、それを操ることができる。

 「パリ協定」を支持してお金を待っている途上国は、欧米社会が様々な名目で出される補助金や助成金を支持しているだけであり、そのお金は最終的にそれらの国のエリートを潤すことになる。

 国連食糧農業機関が何十年にもわたってアフリカ諸国向けに行っている食糧開発プロジェクトのように、いくら資金を投入しても、その国の後進国の農業を改善することはできないが、汚職官僚の家計を確実に改善することはできるのだ。

 地球温暖化は本当かどうか? 地球の気候は暖かくなっているのか、寒くなっているのか。 これは長い間、議論されてきた。重要なのは、地球温暖化の研究が、実際には、研究費を得るために、また自分たちの機関が廃止されないようにするために、政府の地球温暖化の悪影響に対する懸念に都合よく迎合する人々のグループにとっては、ビジネスであり、生活の糧となっているということなのだ。彼らの多くの研究の結論は、政府に合わせている。

 アメリカでは「政治的に正しい」とさえ言われている気候変動政策を政治家が提唱する理由は、政治的・経済的な意図と関係する。

 アル・ゴア元米国副大統領は、「地球温暖化」を主張して2007年にノーベル平和賞を受賞したが、受賞の2年後には、「地球寒冷化」が現実のものとなって「地球温暖化」の仮説が覆さてしまった。

 国連の「気候変動に関する政府間パネル」の報告書や「地球温暖化仮説」、アル・ゴア氏の炭素取引会社などは、多くの人から「陰謀論」の代表格と見られている。

 「地球温暖化」説の不条理さは、そもそも信憑性が低いのに、「言葉で人を感銘させられなければ死んでも死に切れない」ほどの声で、民衆をギョッとさせたことにある。

 しかし、本当にその推測がつきつめられる日には、「地球温暖化」論もピークに達し、馬脚を現す日も遠くはないだろう。(終わり)


 程曉農:「全球暖化」為何失蹤了?

2021 年 5 月 6 日

拜登被送進白宮後,設立了一個白宮歷史上從未有過的職務–「氣候特使」,而氣候政策則被拜登及其背後的勢力拔高到了前所未有的高度。為什麼對左派當局來說,氣候政策如此重要?近年來歐美各國的氣候政策都來源於同一個假設,即「全球暖化(global warming)」。「全球暖化」曾經是一個所謂科學上幾乎無可置疑的判斷;但過去幾年來,「全球暖化」假說已經悄悄地從各國氣候政策的文件、口號、宣傳中消失了。「全球暖化」這個假說到底出了什麼毛病?它的消失意味著什麼?背後又隱藏著什麼樣的玄機?要分析各國氣候政策的前世今生,不弄清楚「全球暖化」為什麼消聲覓跡,就會一頭霧水。

一、「全球暖化」假說的由來

到底什麼是「全球暖化」?具社會普及功能的維基百科是這樣介紹的:全球變暖或全球暖化指的是,在一段時間中地球的大氣和海洋因溫室效應而造成溫度上升的氣候變化,它所造成的效應被稱為全球變暖效應。而2013年聯合國的「政府間氣候變化專門委員會」 (United Nations Intergovernmental Panel on Climate Change, IPCC)的第5次評估報告認為,「人類影響可能是20世紀中葉以來觀測到的變暖現象的主要原因。」

上述介紹「全球暖化」的文字顯示,「全球暖化」的說法並沒有非常確定的科學上無可爭議的結論,因此只能用一種「信則有、不信則疑」的含糊表述。尤其是聯合國的那份報告所使用的關鍵詞語是,人類影響「可能」造成「全球暖化」;這樣的表述在科學領域裡也同時意味著另一種完全相反的含義,那就是,人類活動的影響也「可能」未必造成「全球暖化」。如果按照科學研究的常識來理解,一旦確定人類活動的影響肯定造成了「全球暖化」,那麼,只要人類還繼續生存,「全球暖化」就不會終止。然而,如本文開篇所述,「全球暖化」這個術語確實已經消失了;而這樣的消失所暗示的是,「全球暖化」假說可能並不靠譜。

如果按照「全球暖化」的字面意義去理解,「全球暖化」就是地球上大部分地方無一例外地不斷地熱下去,越來越熱,再也不會變涼了。但是,維基百科介紹「全球暖化」這個詞時,第一句話就是,「此條目論述以部分區域為主,未必具有普世通用的觀點」。這拐彎抹角的表達的意思是,並不存在所謂普世通用的「全球暖化」,只不過有些地方氣候變熱。然而,地球上什麼時候不發生氣候和溫度的變化呢?依照維基百科介紹「全球暖化」此概念的開頭限制語來理解,豈不是說,事實上「全球性暖化」可能並不存在?

二、《全球暖化的預言站得住腳嗎?》

這一節的小標題取自《華爾街日報》2018年7月5日一篇文章的標題,此文作者是Pat Michaels和Ryan Mau,前者是一位美國的農業氣象學家,他與後者撰寫此文時,分別是華府智庫開拓研究所(the Cato Institute)的科學研究中心主任和研究助理。他倆在這篇文章中用比較通俗的表述解釋了「全球暖化」這個判斷的錯誤。

據作者介紹,最早正式提出「全球暖化」的是美國國家航空航天局(NASA)的科學家漢森,他於1988年6月23日向參議院能源和自然資源委員會作證時表示,他有「相當的信心」斷定,「溫室效應與觀測到的全球變暖現象之間存在因果關係」;隨後他又在《地球物理研究期刊(Journal of Geophysical Research)》上發表論文,由此引起了人們對溫室效應的關注。接下來,環境研究圈裡出現了一種「全球將迅速變暖,會帶來高昂應對成本」的推理,奧巴馬在任時制定的環境政策就是以這一推理作為依據的。

《華爾街日報》該文作者指出,自從漢森的「全球暖化」推斷問世之後,30年過去了,如果不考慮2015-2016年的超常厄爾尼諾現象,全球的地表溫度自2000年以來並未顯著上升;2007年漢森在一次作證時表示,格陵蘭地區大部分的冰將很快融化,未來100年內海平面將上升23英尺,而《自然》(Nature)雜誌刊登的一篇有關格陵蘭冰蓋歷史的研究發現,未來6千年裡,即便地球氣溫遠超過人類活動所能承受的水平,格陵蘭地區也只會有少量冰永遠消融。出錯的不僅僅是漢森,對比40年來全球衛星溫度監測項目所觀測到的實際數值,聯合國的「政府間氣候變化專門委員會」聘用的各國專家們的預測數據把地球溫度上升的幅度誇大了1倍。Pat Michaels和Ryan Mau認為,漢森和聯合國之所以預測錯誤,是因為他們忽略了一個因素,那就是,氣溶膠的排放會減緩溫室氣體引起的變暖效應。

氣溶膠是懸浮在空氣中的固態或液態顆粒,可以造成霧霾。諸如天空中的雲、霧、塵埃,各種鍋爐和發動機裡未燃盡的燃料所形成的煙,採礦、採石場以及糧食加工形成的固體粉塵等等,都會減緩地球變暖。

Pat Michaels和Ryan Mau提到,2018年尼克·劉易斯(Nic Lewis)和朱迪絲·庫裡(Judith Curry)在主流期刊《氣候雜誌》(Journal of Climate)上發表論文指出,如果修正了聯合國聘用的專家們的錯誤預測方法,國際社會便面臨一個重要問題:既然減不減排二氧化碳,全球氣溫都差不多,那全世界的人為什麼還要付出高昂代價來減排二氧化碳?

三、地表溫度波動就是「全球暖化」?

地球表面的溫度從來都會發生變化,這種變化往往是波動的,可能以幾十年為周期,也可能以幾百萬年為周期;地表溫度波動的範圍,可以是區域性的,也可能是全球性的。而造成地表溫度變化的因素來自多個方面,大部分是自然因素,包括太陽輻射、地球運行軌道變化、大陸漂移、洋流變化、造山運動等等,對人類來說,這些自然因素都屬於不可抗因素;當然,地表溫度變化也可能與人類活動有關,比如溫室氣體排放等。

但是,如果把所有自然因素引起的地表溫度變化都歸咎於人類的經濟活動,或者把溫度的短時間變化誇大成永久的不可逆變化,把溫度的波動解釋成直線趨勢,就會產生嚴重的誤導。

就影響地表溫度的自然因素來說,首先,地球上大陸板塊的漂移會造成陸地和海洋位置和面積的變化,因此影響到全球大氣環流,從而產生全球或區域性的溫度變化。其次,地殼的造山運動可能形成山脈或峽谷,地貌的改變會造成地形降水,甚至形成高山冰川。第三,太陽是地球最主要的外來能源,太陽本身的活動會影響地球表面的溫度。太陽短期的輻射變化,如以11年為周期的黑子活動變化和20多年1次的輻射變化周期,都對地球氣候有影響,太陽黑子以11年為周期的變化會對地球平流層溫度產生1.5攝氏度的影響,使高緯度地區更冷,低緯度地區更熱。根據從1900年到1950年氣溫變化的觀察,也許這種變化是引髮小冰河時期出現的原因。第四,海洋上的洋流對地球表面的溫度有巨大影響,僅墨西哥灣流所散發的熱量就比全世界一年燃煤所產生的熱量還多,而以幾年或幾十年為周期的洋流變化也會造成氣候變遷,其中大家經常聽到的就是東太平洋的厄爾尼諾現象。

人類科學界迄今為止對這些自然因素如何影響氣候變化的認知能力十分有限,根本就講不清楚。但是,由於地面上可以測量溫度變化,於是有些人就直接把所有自然因素的影響全都排除了,單一地用二氧化碳排放量來解釋地球上的短期溫度變化,結果導致「全球暖化」論的破產。

四、我們可以相信聯合國機構的氣候評估嗎?

人們一直認為,氣候變化是由自然因素引起的。聯合國的「政府間氣候變化專門委員會」於1990年組織了一次全球氣候變化評估;1992年該機構公布了第1份《氣候變化評估報告》,此報告宣布,持續的人為溫室氣體排放在大氣中的積累,將導致氣候變化。

不過,在2009年哥本哈根氣候會議之前,就有一些國家的媒體指責這個「政府間氣候變化專門委員會」,因為該委員會發現自己聘用的專家們製作的數學模型中出現了氣溫下滑的趨勢,為掩蓋這個情況,這些專家便把報告中的相關數據全部刪除。這個機構2007年的預測是,喜馬拉雅冰川將在2035年完全消失;但到了2010年,這個委員會(IPCC)不得不承認,它的報告對喜馬拉雅冰川消融速度的表述有5個失誤;而重新計算的結果是,喜馬拉雅冰川並非2035年完全消失,而是可能要推遲到2350年才消失,那是300多年之後的事了。該委員會那令人生疑的數學模型能精確預測300年後的地球氣候?它連30年後的預測都不靠譜。

2009年全球氣候非常寒冷,讓人們對「全球暖化」越來越懷疑,而對聯合國的「政府間氣候變化專門委員會」報告的質疑也活躍起來。比如,賓夕法尼亞大學的古氣候學家邁克爾·曼一向論證「全球暖化」,他計算了過去1千年的氣候之後得出結論說,氣溫將在20世紀末達到頂峰;但美國國家科學院統計學委員會的一個專家小組宣布,他的方法不符合一般數學原則。更加令人震驚的是,英國氣候研究中心主任菲爾·瓊斯的電子郵件因被竊而曝光,人們發現,這位「變暖理論」的主導者為了證實「全球暖化」,讓他的助手對氣候變化數據進行「修正」,不僅放大有利於證明氣候變暖的數據,還將古樹年輪中顯示地球歷史上氣溫變化的數據刪除和掩蓋。而2021年2月美國經歷的「氣候冷化」,再次證明了「全球暖化」斷言的毛病。

五、「全球暖化」背後的既得利益

川普總統上任不久就宣布退出應對全球氣候變化的《巴黎協定》,他認為,全球變暖的說法是騙局。這種判斷有一定的依據,本文的前幾節已經談到。那麼,美國必須遵從聯合國機構指定的全球氣候方針,聽從各國那些鼓吹「全球暖化」危機的「政治正確人士」嗎?

很多人一看到是聯合國所屬機構發布的報告,往往就肅然起敬;彷彿一種說法只要蓋上一個聯合國的印章,就頓時產生了讓人頂禮膜拜的權威。其實,聯合國的機構關注「全球暖化」,那並不能代表著一種全球性權威。因為聯合國的聲譽並不好,它早已淪落成發展中國家訛詐發達國家的工具;聯合國的人權委員會也助紂為虐,讓專制的中共為所欲為而免受正義的壓力。

聯合國是按一國一票的規則來運轉的,而一大批發展中國家之所以都支持「全球暖化」這個說法,其中的原因很簡單,它們會支持任何給錢的說法。宣布應對全球氣候變化的《巴黎協定》要求發達國家出錢給發展中國家,幫助它們減少二氧化碳排放,中國也是受益國之一。不久前中共外交部發言人趙立堅還說,美國的氣候特使克里到上海談控制氣候變化,要先把川普任內欠中國的氣候改善補貼拿來。中共在聯合國很得勢,就是因為它很懂得如何迎合、收買發展中國家的腐敗精英。當然了,這並不是說,發達國家的精英就不腐敗;中共能夠在聯合國以及許多國際組織裡予取予求,大加操縱,就因為它太懂得如何收買各國精英了。

那些等著拿錢的發展中國家對《巴黎氣候協定》的支持,無非是在支持西方社會給他們更多的名目繁多的資助或補貼而已;而這些錢最後很可能是肥了那些國家的精英。就像聯合國糧農署對非洲國家幾十年一貫制的糧食發展項目一樣,投多少錢進去,也永遠改善不了那些國家落後的農業,但絕對能改善那些國家貪官的家庭財產。

全球變暖到底是不是真的?全球氣候到底是在變暖還是變冷?這始終是一場曠日持久的爭論。需要指出的是,研究「全球暖化」事實上成了一個行業,也是一群人的飯碗,對他們來說,迎合政府對「全球暖化」之負面影響的關注,才能獲得研究經費,自己的機構才不會被裁撤。所以,他們當中許多人的研究結論會跟著政府走。

至於政治人物為什麼鼓吹氣候政策,在美國甚至成了「政治正確」,與他們的政治和經濟意圖有很複雜的關係。美國前副總統戈爾2007年靠鼓吹「全球暖化」而撈到了一個諾貝爾和平獎;他獲獎兩年後,「全球暖化」假說就遭到了全球變冷的現實挑戰。聯合國的「政府間氣候變化專門委員會」的報告、「全球暖化假說」以及戈爾的碳交易公司,被不少人視為「陰謀論」的代表。

「全球暖化」論的荒謬在於,它本來就不太靠譜,但如果不是語不驚人死不休,就無法唬住民眾;而真把它的猜測推到了極端,「全球暖化」論興盛的最高峰到了,它「穿幫」的日子也就不遠了。



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