nocilisとオノマトペと音象微の概念
はじめに
「nocilis（ノシリス）」は、有限会社アイ・シー・アイデザイン研究所（ICIデザイン）が提案する独自のコンセプト製品であり、持続可能なデザインと機能美を追求した製品ラインアップの一部です。このプロジェクトは、ユーザー体験を向上させる革新的なデザイン手法と、エコデザインに基づいた理念の融合を目指しています。
主な特徴：
1. ＃ 持続可能性
nocilisは、環境負荷を最小限に抑える素材と製造プロセスを採用しています。SDGsに対応した素材を使用し、製品寿命を維持でき、安全で安心して利用できる構造を重視しています。
2. #ミニマリズムと機能美
シンプルで洗練されたデザインを採用。機能を犠牲にせず、視覚的に美しいだけでなく使いやすい製品を提供することで、現代の消費者ニーズに応えています。
3. #ユーザー中心設計
nocilisは、幼児から齢までの使用者視点で設計されています。ハビリーションから想力豊かなどもの生活環境の構築に至るまで、多用途性を視し、日常生活のさまざまなシーンで活用できる工夫されています。
nocilisの開発とICIザインの理念との関連性。
ICIデザインは設立以来、「組立性、分解性、分離性、メンテナンス性」を考慮した製品開発に注力してきました。nocilisはその理念を体現しており、環境に配慮した製品ライフサイクルシステムを推進する好例です。
また、従来の製品設計における3Dデータの一元化や新素材の活用など、ICIデザインの強みを活かした技術的な革新も特徴的です。nocilisは、製品そのものだけでなく、消費者と環境の双方に利益をもたらす未来志向のデザイン哲学を反映しています。
このような取り組みは、エコデザインの分野における革新だけでなく、ミニマリズムを重視する現代社会への提案としても注目されています。
#オノマトペ と音象微の概念と #触覚刺激
オノマトペ（擬音語・擬態語）は、音や動きを言語化し、意味や感覚を直感的に表現するものです。例えば、「ふわふわ」は柔らかさや軽さを、「カチカチ」は硬さや固いものがぶつかる音を連想させます。一方、「音象微」は、音の響きそのものがもたらす感覚的な効果を指し、特定の音がどのように物理的・心理的な特徴を象徴するかを説明します。
たとえば、
丸みを帯びた音（母音の「o」「u」や滑らかな子音）は、柔らかさや優しさ、丸みを連想させます。
鋭い響きの音（「k」「t」などの破裂音や摩擦音）は、硬さや鋭さ、力強さを連想させます。
これらの概念は、形状や音の印象と人間の感覚的反応の関連性を明らかにする手法として利用されます。
ブーバー・キキ効果との関係
ブーバー・キキ効果は、オノマトペや音象微が形状の知覚にどのように影響を与えるかを示す一例です。「ブーバー（Bouba）」は、丸みを帯びた母音と柔らかい子音の組み合わせで、曲線的で滑らかな形状（丸や波）に関連付けられます。一方、「キキ（Kiki）」は、破裂音や鋭い響きを持つ子音が中心で、尖った形状や鋭角的な印象を連想させます。この効果は、言語や文化に依存しない普遍的な現象として、多くの実験で確認されています。
nocilisとの論理的関連
nocilisのデザインが「星形」と「桜の花形」を持つ特徴は、ブーバー・キキ効果を応用したデザイン心理学の好例です。以下に、その論理的展開を示します。
nocilisは、星形をひっくり返すと桜の花形に見えるデザインです。
星形は、直線的で鋭い頂点を持つため、キキ的な印象を与えます。この形状は「鋭さ」「力強さ」「動的」な感覚を引き起こしやすいです。
桜の花形は、曲線的で柔らかい印象を持ち、ブーバー的な感覚を誘発します。特に、花びらの丸みや配置が「柔らかさ」「優しさ」「穏やかさ」を感じさせます。
#オノマトペ との対応
星形に対応するオノマトペとしては「カリッ」「キリッ」などの鋭い響きを伴う音が適しており、これが「キキ」の音象微効果と共鳴します。
桜の花形には「ふわふわ」「ひらひら」といった柔らかく軽やかな響きのオノマトペが連想され、これが「ブーバー」の音象微効果と一致します。
文化的・感覚的影響
日本人は桜の形状に特別な感情的親和性を持っているため、桜の花形を見たときに即座に「優美さ」「柔和さ」を感じます。nocilisのデザインが視覚的にこの形状を連想させることにより、自然とブーバー的な感覚が誘発されます。一方、西洋人にとっても、曲線的な形状は普遍的に「優しさ」や「穏やかさ」と関連付けられるため、桜の形状にブーバー的な感覚を抱くのは自然です。
音象微と形状心理の融合
nocilisが「星形」と「桜花形」を兼ね備えることで、見る人の心理に柔軟な影響を与えるデザインとなっています。
視覚的に「星」から「桜」に変わるプロセスは、鋭角的な印象から柔和な印象への移行を示しており、音象微的には「キキ」から「ブーバー」への転換を視覚的に体験させます。
この変化は、デザインが単なる視覚的表現だけでなく、感覚と知覚の変化を引き起こす仕掛けであることを物語っています。
結論
Nocilisは、ブーバー・キキ効果を活用して、形状の変化を通じて視覚的および心理的な体験を創り出す革新的なデザインコンセプトです。このデザインの主な特徴は、オノマトペや音象微の概念を用いて、ユーザーの感覚的反応を巧みに引き出す点にあります。星形と桜形をひとつのデザインに統合することで、視覚的な魅力を実現するだけでなく、文化的および心理的な価値も生み出し、鑑賞者に豊かな感情体験を提供します。
この現象は、デザインがもたらす心理的影響を理解し活用するうえで重要な示唆を与えます。さらに、このような形状変化を取り入れたデザインは、文化や世代の違いを超えて普遍的な魅力を備え、感覚に基づく共感や情緒的な反応を引き出すことが可能です。
結論として、Nocilisは視覚的要素と心理的影響を巧みに融合させ、新たな感覚的価値を生み出すデザインの可能性を体現しています。その本質は、感情的なつながりや普遍的な魅力を通じて、多様な人々を結びつけ、より豊かな社会的体験を促進する点にあります。このアプローチは、デザインの可能性を拡張し、人間同士の相互作用を深化させる鍵と言えるでしょう。
Nocilis is an innovative design concept that leverages the Bouba-Kiki effect to create visual and psychological experiences through shape transformation. A key feature of this design is its use of onomatopoeia and the concept of sound symbolism to skillfully elicit sensory reactions from users. By integrating both star and sakura (cherry blossom) shapes into a single design, it not only achieves visual appeal but also generates cultural and psychological value, providing viewers with a rich emotional experience.
This phenomenon offers valuable insights into understanding and utilizing the psychological impacts of design. Furthermore, designs incorporating such shape transformations possess a universal appeal that transcends cultural and generational boundaries, drawing out empathy and emotional resonance based on sensory perception.
In conclusion, Nocilis exemplifies the power of blending visual elements with psychological influences, creating new sensory value. At its core, this design fosters emotional connections and universal appeal, linking diverse audiences and promoting richer social experiences. This approach underscores the potential of design to expand possibilities and enhance human interaction.
お陰様で、nocilisを購入していただいた、子どもさん達や母親さん方は、
笑顔になって頂き、感動もして頂いております。 感謝。