排害主義の必要性
2011年3月11日に東京電力福島第一原子力発電所が、地震と津波に見舞われ、爆発事故を起こし、この日以降「放射能汚染」が問題となった。
先日、その「福島原発の建屋内にある放射性物質を含む水の、トリチウムを除く放射性物質を、安全基準を満たすまでに浄化した水」、ALPS処理水と正式にはそう呼称される処理水が放出された。
この放出をめぐって、今回私が特筆したいのが、この放出をめぐって、中国からのイタ電や、中国内にある日本料理店への襲撃などの事件が相次いだことについて、稚拙ながら書いておこうと思う。
同様の問題も既にANN、FNNなども報じているが、同じように「ショリスイ」「オセンスイ」などと馬鹿の一つ覚えで無関係の民間企業にまで電凸をしかけるという幼稚な性格が、これらの行為をおこなった連中の頭の中には存在するわけだが、大陸からの「電凸」だけにとどまらず日本国内でも中国人の男性が、新宿の居酒屋でトラブルを起こした。
「中国人へ 当店の食材は全て福島県産です」
この様に書かれた看板が新宿の居酒屋に掲示されていたのを中国人男性が見つけ、警察への通報や、謎の老弁護士の登場で看板を即時撤去させると言う結果となり、実に炎上している状況だ。
中国のニュース記事を翻訳し掲載する「Record China」に、その件について触れた翻訳記事を発見したので、その時の男性の言い分や、中国のネットユーザーなどの反応を引用し掲載したい。
警察の扱いについてはいろいろ言いたいこともあるがそこはほっとくとして、「差別」が重点に置かれているわけだ。しかしながら、処理水の問題をめぐっては中国国内でも日本に対する差別的風刺画が描かれ、それが賞賛されているのだから「アンタ方も言えたタチじゃねえだろう」が私としての本音である。
先述した新宿の一件は、攻撃を受けた際に断固として立ち向かう「反攻」の精神に則るものであろうし、イタ電事件で「オセンスイで作ったラーメンが食べたい」などとほざく連中には、日本国民がこの様な態度で望むべきであると言う手本だと思いたいものである。
さて、行動する保守運動の全盛期、「新攘夷運動 排害社」という組織を率いた金友隆幸氏が書いた「排害主義者宣言 支那人の日本侵略」について触れておきたい。
この本が発行されたのは2011年10月5日。尖閣諸島周辺で海上保安庁の船舶と、領海侵犯を強行した中国漁船が衝突した事件で日中情勢が非常に大荒れとなった年でもある。
この年に発行された本著を初めて開き読んだ時、「面白い話だな」という感覚と同時に、日本の商売が如何に中国人観光客に依存しまくっているのかについて衝撃を受けた。
本著90pから、秋葉原の店舗が如何に中国人集めに必死だったのかについて書かれている。
日本の商売は、海外から来日する観光客に著しく依存する傾向がある様に思われる。観光立国政策により、「儲かればなんでもいい」の精神が観光の要所となる場所にて商売をする企業・店舗には存在するので、そりゃあ引用文の中にある様な行為も平気でやるだろうなとは考えた。
今、処理水放出の影響により中国人らが寄り付きたがらない日本。むしろ安全圏から叩きたがるような幼稚な集団には、「国民に排害主義」の普及というものは絶対的なものでなければならないと考えざるを得ないわけである。
今後、日中関係は「政冷経熱」ではなく「政冷経冷」、最悪「政経崩壊」なのかも分からない。
早期の観光立国政策・対中経済依存からの脱却は必然なのである。
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