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今夏の神奈川を振り返ってver.2020

夏の終わりに、貴方に逢いたくなります。
お疲れ様です、ざるそばです。

今回は2020年の神奈川県高校野球の夏の代替大会について書いていきたいと思います。
よろしくお願い致します。


・はじめに

今年はコロナウイルスの影響で春の選抜、夏の甲子園が中止になり球児にとっては悔やんでも悔やみきれない結果となってしまいました。
私のようなファンには選手達にかける言葉が見つからず非常に残念に思う次第であります。
そして今年は中止になった夏の県大会、甲子園の代替措置として様々な県で各県の高野連主催の代替大会が行われました。
選抜出場確定高校は甲子園において1試合だけの交流試合が認められるなど歴史的な措置が取られました。

今回のテーマである異色となった夏の県ごとの独自大会は各県多種多様なルールで試合が行われ普段の夏と同じくらい、あるいはそれ以上に見る人を熱くさせたことでしょう。
初優勝の高校、優勝がお久しぶりの高校、コロナ禍においても強さを発揮して有終の美を飾った甲子園常連校、3年生主体の高校、残念ながら決勝まで日程の問題で戦えなかった高校などもありますが、練習の成果を観ることが出来て1人の高校野球ファンとしてはとても嬉しい限りです。
こうした大会の運営に尽力してくれた各県の高野連の皆様、そして関係者の皆様に感謝と労りの言葉を送りたいと思います。
本当にありがとうございました。


では固い話はこの辺にして本題に入りましょう!

・神奈川の代替大会


(1)大会運営

無事全ての日程を消化することが出来て、決勝まで行うことが出来ました。1部の学校はトーナメントに参加せず交流戦という形を取りました。

(2)中継

TVKでのテレビ中継は決勝以外ほとんどなくケーブルテレビにおいて保土ヶ谷、平塚中心の中継でした。 また5回戦(ベスト16)の1部と決勝はネット中継があったようです。

(3)大会結果


優勝 東海大相模
準優勝 相洋
ベスト4 三浦学苑
ベスト4 星槎国際湘南
ベスト8 平塚学園
ベスト8 立花学園
ベスト8 横浜
ベスト8 桐光学園

(4)全体総括


強豪私学が多数残り、シード校の半数以上がベスト16に勝ち残った。少なくともベスト16までで見ると波乱が少なく、シード校も実力校に負けているので比較的穏やかな大会だったのではないだろうか。
しかしベスト16以降はガラッと変わりまさに戦国を彷彿とさせる大会だったと思う。

神奈川ファンの皆様、この大会を見てどう思いましたか?私の感想はこうです。


めっちゃ面白くね?



まあ独自大会だしチームの完成度も差があるけども、ここまでの戦国時代を予感させるのは近年ではそうそうなかったと思う。
2015~2019年は勝利数から見ても神奈川四天王の時代と言えるからだ。

ちなみに神奈川四天王とは

横浜 東海大相模 桐光学園 慶応義塾

のことである。彼らの2015~2019の16強進出後の勝利数は5位以下の学校を圧倒している。
まさに神奈川は彼らを中心に回っていた。

その四天王にここ5年に限れば、鎌倉学園、日大藤沢、日大高、相洋、桐蔭学園、横浜隼人、横浜商大らが彼らのあとを追いかけるのだが勝利数の差は歴然。


この事を頭に入れて今夏を振り返ってみると

準々決勝 三浦学苑7ー6横浜
5回戦 相洋18ー4慶応義塾
準々決勝 星槎国際湘南4ー0桐光学園

恐らく大きな衝撃を受けた方も多いのではないだろうか。
トーナメントは四天王同士は準決勝まで当たらない近年稀に見る組み合わせになっており四天王のメンバーも下級生から活躍していた選手が多く タレント、経験値も豊富だったはずだがこのような結果になった。ラッキーなどでは無い。
しっかりと実力で四天王に勝ったのである。


大会を振り返ってみると第1シード校(秋のベスト4)が3校残った。
第1シードは東海大相模 桐光学園 相洋 三浦学苑である。
夏のベスト4は 東海大相模 相洋 三浦学苑 星槎国際湘南だ。

勿論、彼らは実力で第1シードをもぎ取った。しかし四天王以外の第1シード校は夏ではベスト8を前に敗退してしまう傾向にある。神奈川の強豪校の層の厚さが原因であろう。

第一シード校が勝ったのだから実力通りと言えばそうだろう。波乱がないと言えばその通りだ。
しかし四天王がベスト4に1校しか残らなかったのはここ数年ではほとんどない。今年の四天王のチームが特段弱かった訳でもない。

その事から今年の神奈川は荒れた年と感じるファンも多いのは事実であり、個人的な感想としてもそう思う。
まさに 戦国の夜明け が近付いている気がするのである。

・今シーズンの私が知る限りの地味な記録

(1)神奈川において11シーズン連続で16強入りを果たしていた向上高校が4回戦で敗退し、記録は11で止まりました。
(2)立花学園が4年連続でいずれかのシーズンでベスト8を記録。勢いがある所を見せつけました。1年生も50人越えの大所帯です。
(3)夏大において史上初の西湘から2校ベスト4進出。
相洋 星槎国際湘南



・今年の公立勢

公立勢の平均16強進出数はここ5年の15シーズンだと3.6校
今年は 弥栄 横浜商 海老名の3校が残ったが平均よりはやや寂しい結果となった。

残念ながら公立高校はベスト16で全て敗退してしまったが、今年も神奈川を盛り上げた。


(5)個別総括


①私学が多く勝ち残る中、上位に進んだ公立勢



・弥栄

今年の代の戦績 秋大会 ベスト32 夏大会 ベスト16。

弥栄は世田谷西Sや静岡裾野S、東北楽天Sなどの有名選手が揃う強豪私学の桐蔭学園を下し東海大相模戦でもコールドゲームになってしまったものの善戦した。相模どうした…? なんて思った人も多かったのではないだろうか。

・横浜商

今年の代の戦績 秋大会 ベスト16 夏大会 ベスト16。
伝統の横浜商は4回戦まで危なげなく勝ち上がり5回戦で桐光学園と対戦。
ロースコアの接戦に持ち込み、上手く自分達のしたい戦いに持ち込めたが、安達君の粘りであと1本が出なかった。強豪私学に圧倒される傾向にある公立高校だが、名門の意地を見せた。 序盤に得点できていれば勝負はわからなかったと思う。

・海老名

今年の代の戦績 秋大会 ベスト32 夏大会 ベスト16。
中堅校の海老名も法政二、橘学苑を破り旋風を巻き起こした。15シーズンで1度もベスト16に進出していなかったので海老名高校の躍進に喜んだ公立ファンも多いだろう。昨年の秋大会で慶応から2桁安打を放つ強力打線を持ちその打力を夏で存分に発揮した。今秋は相模原に破れたものの持ち味はしっかりと出している。

他にも慶応義塾を追い詰めた伊志田高校や山北、公立最恐打線の県立相模原、市立橘、横須賀などもベスト32に進出する活躍を見せた大会だった。


②個人的に印象に残った学校

戦国神奈川において今大会上位に進出or注目を集めたチームを選んで記載した。

①星槎国際湘南

今年の代の戦績 秋大会 ベスト32 夏大会 ベスト4。
強力打線と技巧派、軟投派の投手を起用して勝ち上がった星槎国際湘南。昨秋ベスト8の湘南工大附、好投手擁する横浜隼人 そして安定してベスト4に進出し秋の関東ベスト8に進出した安達擁する桐光学園を下し 見事に2年振りのベスト4(南北別れていない大会では初)に駒を進めた。
正直そこまで強い世代と言われておらず、最初は私もあまり注目していなかったが強豪の横浜隼人を下して不気味さが出てきた。
ひょっとしたら桐光学園に勝つのでは? と思い始めたのもこの頃。
桐光学園戦は先発投手から自慢の打力で先制点をもぎ取ると、安達を引っばりだして安達の弱点である序盤をしっかりと攻め前半で計4点をもぎ取った。
投手陣は下級生から活躍していた打者が揃う桐光学園の強力打線を2安打完封。
星槎が桐光学園に勝つならこの勝ち方 と私は予想していたのだが普段は外してばかりの予想している私が今回は珍しく的中したのである。
まさに土屋監督恐るべし。
桐光を完封した小林くんはまだ2年生。 秋が楽しみだ。


②相洋

今年の代の戦績 秋大会 ベスト4 夏大会 優勝。
まさに主人公じゃないかと言わんばかりの活躍。
加藤、國井、鈴木らを中心とした強力打線に140を越えるキレのある速球を持つ石井やコントロールが良く大崩れしないエース本田を擁し準優勝。18秋、19夏、19秋に敗れた東海大相模をあと1歩まで追い詰めた。本当に惜しかった。
名前を県外ファンにも轟かせた相洋は、ベンチに沢山の下級生がいた事からこれから注目を浴びる学校になると思う。
何よりファンを賑わせたのが慶応義塾を相手に18ー4と大差を付けての勝利だろう。
恐らく慶応義塾の最多失点記録クラスだろう。
今年の慶応はタレントが揃い、秋はベスト16で桐光学園に僅差で敗退したものの上位にくい込む力があることを証明していたので単純に相洋が強かったのではないだろうか。


③三浦学苑

今年の代の戦績 秋大会 ベスト4 夏大会 ベスト4。
長い間、個人的には中堅高という位置付けであったが力を付け始めここ最近はベスト16に顔を出すようになった。好投手も輩出し始め打線も強化した。
秋は日大藤沢、平塚学園、立花学園を降しベスト4進出。
夏大ではドラフト候補擁する日大藤沢を返り討ちにし、神奈川屈指の名門であり優勝候補の一角 横浜を下しベスト4へ進出した。さすがにあれほどの戦力を有していた横浜に勝つのを予想していた神奈川ファンはかなり少なかったと思われる。
私にとっても大きな衝撃だった。この活躍を見るといつか横須賀地区から甲子園を見てみたいと思わずには居られない。近年の神奈川の高校野球において今夏ほど横須賀が熱かったことがあるだろうか。いや無いだろう。
特に今夏は2年生の上村君による投打の活躍が目立ったイメージ。ニコニコしながらバッターボックスでバットを振り回す彼をまた見てみたいと思う。


④平塚学園

今年の代の戦績 秋大会 ベスト16 夏大会 ベスト8。
近年は以前に比べて成績がやや落ちてきており、復活を期待されていた学校だったが遂に出てきた。ここ数年は本当に試行錯誤の年だった平塚学園だが今年は持ち前の七夕打線を引っさげて他の強豪校を圧倒していった。
3回戦の鎌倉学園戦で驚いた方も多いのではないだろうか。初回から積極的に攻め、近年ノリに乗っていた鎌倉学園相手に14安打を放ち、13ー3で5回コールド勝ち。戦前予想では平塚学園優位と言われていたもののここまで大差で勝つのは予想出来なかったと思う。
そして打線の勢いそのままに4回戦で横須賀学院を投打で圧倒して5回戦で昨秋ベスト8の強豪 横浜商大も10ー1の7回コールドで沈めた。
準々決勝では東海大相模にねじ伏せられるも序盤は相模と互角に渡り合った。
ここ近年の寂しさを払拭するかのような強力打線で今夏に強烈なインパクトを残した平塚学園は今年の代は強いという印象はそこまで持っていなかった故に非常に楽しみな学校である。近い将来、また上位にくい込んで来ると予想している。

⑤慶応藤沢

今年の代の戦績 秋大会予選敗退 夏大会 初戦敗退。
神奈川高校野球において上記の4つの学校に比べて知名度や実績がやや下がるであろう慶応藤沢。通称SFC高校だ。元々打力があるチームと思っていたが日大藤沢の投手陣にまさかの18安打。9ー17で破れたもののこれ程打ってくるのは予想外だった。
この強力打線に加え、世田谷西リトルシニアのエース田上が入学し登板。強打の日藤相手にはさすがに厳しかったが、それでも私の印象に強く残った。
惜しくも初戦で敗れてしまったが本当に今後が見逃せない学校である。

⑥日大藤沢

今年の代の戦績 秋ベスト32 夏 ベスト16。
2019夏に準優勝した日大藤沢はまさにこの大会で最も注目を集めた高校の1つだろう。
強肩強打でドラフト上位候補と評される牧原や強打者姫木を擁していたからだ。
課題は投手で、昨夏決勝で登板した渡邊が何らかの理由でベンチ外になっておりこの夏は2年生の清水をエースに岩田、宮本らの投手陣で打たれながらも打ち勝つ野球でベスト16まで勝ち進んだ。
初戦の慶応藤沢戦や4回戦の藤沢翔陵戦では壮絶な撃ち合いを制し5回戦の三浦学苑戦でも予想通り点の取り合いになり惜しくも5ー8で敗退。
チームとしてはエラーが4試合で10とミスが目立っていたので格上相手には厳しい展開を予想していた。ただコロナ下である以上仕方なさも感じてしまう部分はある。
まだ2年生である渡邊君の復帰、清水君の成長を願って去年の夏のような快進撃を楽しみにしよう。




③今年の四天王


・東海大相模

今年の代の戦績 秋大会 優勝 夏大会 優勝。
東海大相模は優勝候補筆頭と呼ばれ、鵜沼、加藤、西川、山村、茂谷、松本、諸隈など下級生の頃からベンチ入りしていた選手が最高学年になった代。
破壊力のある打線と豊富な投手陣を擁して4連覇を達成した相模だったが、今大会は非常に厳しい戦いだったと思う。
相模と言えば初回から積極的に振ってどんどん走って、序盤で複数点をとり中盤以降にジワリジワリと突き放すといった相手にプレッシャーをかけて行くアグレッシブベースボールが持ち味だ。
しかし今大会では序盤に点があまり入らず、中盤まで競る展開が多かった。
不安になった相模ファンも多かったのではないだろうか。
山手学院、弥栄、三浦学苑、相洋戦など理想の試合展開にならなかった試合が多く 決して楽な試合ではなかったし個人的には中身の濃い優勝だと思っている。
特に相洋戦においては序盤で先制され追いつくも勝ち越され終盤に追加点を許すなど非常に苦しい展開だった。
序盤から頻繁に先頭バッターを出してしまい、相手の投手を打ち崩せず自分達のペースになかなかさせて貰えない、そして中盤から終盤に加点される。 近年の相模の敗北した試合を彷彿とさせるような試合だった。
しかし今年は違った。2年夏の学院中京戦や2年秋の関東準決勝の健大高崎戦を経てのチームのスローガンである「心の耐力」を信条に数多のピンチを粘り最小失点に留めた。
そしてチャンスを待った8回、9回に変わったエース本田から西川、神里のタイムリーで逆転に成功する。その後も打線の勢いは衰えず2イニングで7点を取り、投手として今まで大役を務めてきた2年生の石田が圧倒的な投球で相洋の反撃を封じ込めて勝利した。
まさに手に汗握る好ゲームで近年の神奈川の決勝ではトップクラスに面白い決勝である。
こういった相模の戦いを見て相模の野球の1つの転換期かもしれないという声もあり近年の神奈川のレベルが上がって来たのかもしれない。(すまん技術面はさっぱりわからん)
よって秋も優勝候補の一角ではあるが、そう簡単に天下は取れないだろう。
今年の夏は笠川が先発を任されることが多く、高橋や金城が頻繁に登板し稲野辺や柴田なども登場した。石田と諸隈は選抜を考慮してか予想よりは登板しなかったが諸隈は弥栄戦のピンチや相洋戦で先発として登場。石田も相模原戦で先発し相洋戦の終盤でクローザーとして、要所をしっかりと抑えた。
打線は西川が不調だったものの山村がホームランを連発し、加藤、神里、鵜沼、茂谷等も自分の役割を果たしていた。

圧倒的な打力と豊富な投手陣を揃え、神奈川はおろか全国においても屈指の戦力であろう今年の東海大相模は私にとって忘れられないチームになりそうだ。


・横浜

今年の代の戦績 秋大会 ベスト8 夏大会 ベスト8。
春夏通算5度の全国制覇を誇り、渡辺小倉コンビが退任した後も2016、2017、2018と夏の大会3連覇を達成しその他県大会でも圧倒的な実績を誇っていた横浜だが今年は昨年に続きベスト8で涙を呑んだ。下級生から活躍していた選手が多くドラフト候補と称される選手も複数いて期待が高かっただけにファンとしては残念な結果になってしまった。ベスト16まではさすがと言わんばかりの横綱相撲で勝ち上がった横浜だったが準々決勝でエラーで流れが傾いてしまい逆転されて6ー7で三浦学苑に敗戦。 先発の松本は危なげないピッチングを見せるも安定感抜群の2番手木下が崩れエラーも絡んでリードを許してしまった。元々圧倒的な強さで勝ち上がっていただけに慣れない接戦で慌ててしまったのだろうか? ミスが目立ち、そのミスを逃さなかった三浦学苑が見事である。
5期連続で優勝を逃すという珍しい事態になってしまったが、下級生にも金井、立花、安達、岸本、八木田、玉城等有望な選手が揃っているので秋以降も優勝候補の一角である。
神奈川ファンの1人として秋大決勝で横浜が帰ってくるのを期待せずには居られない。

・桐光学園

今年の代の戦績 秋大会 準優勝 夏大会 ベスト8。
四天王の1角であり、こちらも横浜と同様、コールド勝利を重ねベスト16進出。
戦力としては下級生から投打の軸として活躍し、ドラフト候補とも呼ばれた安達に直井、馬込、仲亀、森田などの去年から公式戦に登場していた選手も多く優勝候補の1角であった。 課題は安達以外の投手だったが坂東、大内らが加わり昨秋もよりも層が厚くなり夏をある程度戦えるようになった。
エースの安達は4回戦以降毎試合登板し、武相戦が初先発。 回を追うごとにエンジンがかかってくるタイプで序盤に制球を乱し点を入れられることが多い。この弱点を突かれ、4回戦の武相戦(2回に5失点)や星槎戦でも2回からの登板で3失点(自責点は2)を喫する。打線は動く球をコーナーに投げ分ける星槎・小林の前に屈し2安打、無得点。そしてチームは敗れた。桐光学園は安定感が際立ち、夏に関して言えば2015年から2019年まで全てベスト4以上という成績を残しているが、今夏は2014年横浜隼人戦以来の準々決勝敗退となった。

・慶応義塾

今年の代の戦績 秋大会 ベスト16 夏大会 ベスト16。
全米選手権やu15などタレントが揃っていた今年の慶応義塾。秋は桐光学園に敗れベスト16。
甲子園を知る最後の世代が今夏を戦ったが相洋に秋と同じくベスト16で敗れた。
今大会では2回戦、3回戦はコールド勝利だったものの4回戦の伊志田高校に苦戦を強いられ、9回まで追いかける展開だった。
そして迎えた5回戦の相洋戦は大方の予想を覆すスコアとなり4ー18という記録的大差で敗退した。
先発の石井から2イニングで4得点を奪いリードを奪うも、3回以降は立ち直った石井に抑えられる。5回以降相洋の打線が爆発し、追いかける展開となり投手陣を総動員するも打たれ18失点。打線は5回からマウンドに上がった相洋のエース、本田の前に沈黙し追加点をとる事が出来ないまま夏を終えた。
ここ4シーズンはベスト8以上に進出しておらず苦しい時期を迎えている慶応義塾だが、バッテリーを中心とした全国大会経験者などの下級生が多いので今秋の大会の優勝候補の1つに上がってくると予想される。
慶応義塾大学で活躍中の生井、下山、宮尾らの活躍を見て入ってきた世代が中心となる今秋からのチーム。
是非甲子園、関東大会で塾歌を響かせて欲しい。

・おわりに

何もかも異例づくしとなった今大会、いかがでしたでしょうか?

個人的には非常に熱く楽しませていただいた大会となりました。

四天王を始め相洋、日大藤沢などこの代は下級生から活躍していた選手が多く注目していた方も多かったと思います。

私は仕事で試合をあまり見ることはできませんでしたが、それでも一級速報から試合の臨場感を味わうことができ、これもこれで良い夏だったと感じております。

もう既に秋の大会が始まっており、選抜に向けた戦いが始まっておりますので今後も目が離せませんね。

早くコロナウイルスが収束しまた球場で野球ができることを祈っています。

長くなりましたが、以上で「今夏の神奈川を振り返ってver.2020」を締めたいと思います

ここまで読んで下さった皆様、ありがとうございました。 これから寒くなって行きますが、体調にお気をつけてお過ごしください。
またお会いしましょう。おつかれさまでした。

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