15名の方と離乳食について考えました
こんにちは。
べびぃLabo☆Ceres 杉上です。
今日も訪ねてくださり ありがとうございます。
8月に行った離乳食講座。
参加したかった~~というリクエストにお応えして
10月25日 Part1を開催しました。
なんと! 満員御礼で進行し たくさんの疑問やいいねをいただきました。
北海道、静岡県、愛知県、滋賀県、大阪府、兵庫県、山口県、大分県から
助産師、保育士、看護師、栄養士、保健師、ベビマ講師、歯科医師など多岐にわたるご職業の方たちがご参加でした。
はじめまして、の方もいらっしゃって
お話した~~い! と思いつつ、オンラインではなかなか難しい(*_*;
どこかで機会を作りたい💛って思ってるところです。
さて、講座終了後アンケートで 書いてくださった疑問と私の考えをシェアします。(全部で8つです)
Q.離乳開始前にお口にいれるもの
離乳初期の開始がずり這い頃という解釈であってますか?それまでは先行期と捉え、ずり這いなどしていなくても、ハンドリング等の動きが見られれば牛蒡やブロッコリーなどをしゃぶるのはOKという解釈で大丈夫でしょうか?その場合、月齢の低いべびぃには消化の面などで気になるのですが、そこはよく育児書に書かれている5ヶ月ごろからでしょうか?
A. 赤ちゃんはものを確認するのに、手と口を盛んに使います。対象物をおもちゃとかだけでなく食べ物をもたせてあげれば、ほかの物にはない「味」を感じるという体験ができる。これによって食べる、ということへの慣れがすすむ、という感じでしょうか。飲み込むわけではないので、刺激が強いものや折れやすいものでなければ大丈夫です。灰汁のあるものはゆでこぼしてあげるといいですよね。
ハンドリングの最中は自分の體を探索を充分にしてほしい。それが過ぎてものに手を伸ばしてつかむようになったら、はじめ時です。月齢はお子さんで違います。
Q.発達がゆっくりな赤ちゃんについて
體の機能とお口の機能の連動性をみるというお話でしたが、とても離れて発育しているお子さんに対し、口腔機能がとても遅れている場合に考えられるのは離乳食の段階の踏み方の誤りなのでしょうか。既に独歩も階段も可能ですがよだれがすごく、食事も上手くできません。
A.どんな行動をされているか、どう離乳食時期を過ごしたかがわからないとお応えしようがありません。
ただ、お口を閉じる力が弱い、舌や頬っぺた 顎の使い方がまだ育ってないんだろうなあということは想像できます。お口周りを使う遊びでお気に入りをいろいろやってみる。歩き方、階段の登り方おり方を観察して 今以上に楽しく負荷がかかる工夫をしてみることはできるかなと思います。また ハイハイ遊びを取り入れると 無理なく体幹支持力がアップしやすいです。
Q.離乳食の段階について
最近のお子さんの相談で生後九か月でも初期食とか、増えてきた印象です。これは様々な要因はあるものの、やはり焦らないのが大切ですよね。同時に身体を育てることも。ほんとに食べない子はなにをやってもダメでママが疲弊していました。痩せてきて、遊んでいる時にやっと口に入れるといった感じでした。危険とは思いつつ、感覚的におそらく特性もあるのかと思いますが難しいケースへの対応の具体を知りたいです。
A. 體育てはお口育てにつながりますよね。大事大事。
難しいケースとはどのようなことを指すのか不明なので、なんとも回答しようがありません。
生後9か月で初期食の場合、それがその子の今の口腔機能の発達段階にあっているのか、それとも親のほうが進めていないのかは、いかがでしょうか。むせるのが怖い、とずっと初期食にされている親御さんとよく出会います。むせと窒息は違います。そこが理解できると 親御さんも積極的になられたりします。
食べないお子さんは、どの段階で食べなくなったのか?そこに大きなヒントがあります。
Q.情報共有の仕方
学んだことをシェアしたいが、興味関心がないと右から左になってしまう。
食べることへの悩みは多いけれど、解決したいとはならないのか?
伝え力の問題なのかもしれませんが…今日学んだことを仲間にぜひとも伝えて楽になっていきたい。
A.はい、ぜひぜひ試行錯誤してみて下さい! 応援しています。
わりと効果的なのは みんなが困ったなあと感じているお子さんのケアが成功した時、のようです。
「あの人がサポートするとみんなご飯食べるよね」「こぼさないよね」などが見えると 興味を持たれる方は多いように思います。
Q.食事援助をする中で大切なこと
つい先日、西宮市が給食でのりんごの提供を廃止すると聞きました。悪いのはりんごではなく、体がうまく使えているかどうかだと感じているのですか・・・しっかりと咀嚼ができる子に育つために、もちろん体幹や体の使い方も見るポイントかと思いますが、食事援助をする中で大切なことなどがあれば知りたいです。
A.講座の中でお伝えしたことがすべてです。基本のサポートをまずは提供してみる。意外にここがすっぽぬけていて「食べない」「噛まない」という悩みを抱えておられる姿によく出会います。
りんごに関していえば、火を通したらどうかなあ?舌でつぶせるくらいの硬さが、基準だなと私は考えています。
Q.食卓に着くけど食べない
●食べたがっている、食事へ行きたい様子だけど、いざ食事の場になるとほとんど食べない。ただそこへ行きたいだけだったのか、空腹ではなかったのか…2~3口で終了してしまうので、驚きを隠せない。観察が足りないけれど、パッとこうしてみようにならない自分がもったいない…
●口腔内に感覚過敏があり、ズリバイもハイハイもしていて自座位も出ている10カ月ちゃんが、どんな食材もほとんど食べません。(おもちゃはなめるし、かじります)無理強いはしないのですが、そもそも食べるが身につくための期限?みたいなのはあるのでしょうか。小児科医は、とにかく食べさせろという指示ですが…無理やりだと、食べるそのものに恐怖が出そうだと思います。
A. 2つ 同じ感じのご質問をいただきました。
なんでだろう? ほんと不思議な姿です。どの段階から食べなくなったのか?がまず大きなポイントです。
先日 同じ課題のべびぃちゃんのご相談を受けました。體の動きに左右差があり、お口が動かしにくそうでした。その子の今楽しく行っていることをもっと楽しく行える工夫をしていただき、「食べさせたい」をやめていただきました。今 少しずついろんなものを食べ始めています。
子どもがしている行動には意味があります。たべない理由が嗜好なのか?機能の課題なのか?意志なのか?
無理やり はおっしゃるように食べることに恐怖がでてしまいます。本人が思わず口に入れちゃった がゴールでしょうか。
Q.一口量が多い
一口量がかじり取れない、一口に大きくいれることしかできない子の機能再獲得。本人は食べたいあまりに少量だとわめく子が多く難航しております
A. 最近よく見かけますね。よっく観察してみてください。食べる時の動作の一つ一つでどこに課題があるのか?食べている時の姿勢はどうなのか?同じ現象でもお子さんによって要因は違います。
Q.特定の食品をだす
1歳半の子で、リンゴだけはかじってたくさん噛みくだくけど、飲み込まないで口から出す子がいます。「この食材だけは飲み込まない」と認識してしまったのでしょうか?口の中で処理できなくなったのでしょうか?飲み込まないで出す食材がリンゴだけならば、気にしなくてもいいのでしょうか? 日頃1歳児の食事の様子をみて、こういう子もいるんだなと思い書き込みしました。
A. その行動がどんな感じか? 想像してみるとよいのでは?
その行動をしている時の表情などはどうでしょうか?
たくさんのご質問をありがとうございます。
私ならこう考える、を書いてみました。
皆さんそれぞれ アイディアをお持ちだと思います。
ぜひぜひ、それを教えてください。(このメルアドにお願いします)
Part2では 食べる、の基礎になる 「哺乳」について考えます。
お子さんの様子を見たり、ご相談を受けるたびに
基本の基本、哺乳がキーだなあと思うことがほんとに増えました。
離乳食の間は、哺乳も並行して行っています。
今からでも遅くない。
哺乳の基本のキ をサポートすることで 食べる過程に変化が起こります。
次回も盛りだくさんです(すいません。なかなか減らせない~~)
楽しく 豊かな時間を共にすごしましょう。