褒賞状を入れる額縁を探しに画材店に行った。文具店で見たものは何かしっくりこなくて買わなかった。それなりに値は張った。そこは最後の嫁の勤めだと腹を括った。
仕立てて貰っている様子を眺めながら、人生を縁取る物の意味をふと考えた。
額があるとないとでは差は歴然で格段に見栄えが違った。