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異次元その66◉非ユークリッド幾何学

ある地点から真北に1キロ
さらに真東に1キロ
そこから真南に1キロ進むとどうなる?
スタート地点より真東に1キロの位置に行くことになるわな。
それがユークリッド幾何学。
つまり、当たり前のことを言っている。
しかし、麻雀はそう単純ではない。
とくに、私の麻雀は。
例えるなら非ユークリッド幾何学。
ある地点から真北に1キロ
さらに真東に1キロ
そこから真南に1キロ進んでスタート地点に戻ることがあるのだ。それこそが非ユークリッド幾何学。
当たり前過ぎることを否定して初めて見える答えもある。
例えばドラ。
ドラを持っているといいなんて事は常識過ぎて説明も要らないくらいだが。ドラを持つことのデメリットやリスクを考えたりするのが私の麻雀。
ドラは良いものだが、少々引っかかるのは
全員に良いものだということ。
みんなが欲しいものを取り合っていてもアガリ難くないか?という思考も必要と考える。
それよりは手役を作り、自分の手には必要でも他者には必要ない牌を集めたほうがアガりやすい。
つまり、ドラの受け入れを拒否することでアガリの可能性を高めるという手段があるということ。
二三五六⑤⑥⑦2356789
例えばこんな手でマンズの下がドラだとしたらドラ切りになるとしても二三落としが面白い。
みんなで欲しがるドラを集めるより
自分だけ欲しい三色やイッツーで勝負した方がアガリやすい上に打点もある。攻めることだけを考えるならそっちの方がいい。
もちろんドラを放すにはリスクがある。
守備的に打つべき状況であれば今度はドラを吸収する打ち方が良しとなるだろう。
とにかく、常識に支配されずに新たな答えを常に探す。

仮にドラが七だとして五七九とあればテンパイ直前までは五も九も切りきれない。どちらを先に捨てても裏目のリスクが高すぎるからだ。

だからこそ、早めに五を捨てる。
ドラが真ん中になるリャンカンは早めの削ぎ落としが不可能だと読むため簡単にスジが出る。必要性の高い牌を捨てるわけだから、そりゃ引っかかる。
先に六引いちゃったらとかは考えない。
時にはこんな思い切った戦略も相手次第では有効だ。

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