見出し画像

異次元その207◉4巡目の7を活かすためのダマテン


東1局
西家6巡目にピンフのテンパイが入った。
捨て牌は
1九発7西

手牌が
一一五六七②③④④④⑤67 ⑥ツモ

ドラは八

これをどうする?
リーチするべき?答えは否。
これは三色とかドラ1とかになるまでしばらくはダマで待つのが攻守においてバランスのよい判断。そうすることで4巡目の捨て牌が活きてくる。現状でリーチをしてしまうとせっかく4巡目に切った牌の跨ぎでもテンパイ自体早いので意味合い的には序盤ではなく中盤の切り出しと同じ7になってしまい跨ぎは打たれなくなる。この手はダマにして中盤以降にリーチすることによって7から拾える意味を逆転させて跨ぎが通りやすく見せかけてアガリをもぎ取るべき。早いから早くリーチでは拾えるアガリも逃してしまう。

もちろん、そのためには1300-2600のアガリになる可能性を犠牲にして1000や400-700を受け入れなければならないが、守備に回れば苦労に見合わない収入になるという仕組みは世の常であり必然だ。
例えるなら会社。従業員は労働の対価として給与をもらっているがその給与は労働に対して決して公平ではなく少しばかり少ないと感じる人は多くいるだろう。それは当然で、その差が会社設立という大きなリスクをとった勇気や儲ける仕組みを考えた知恵の成功報酬であり社長の取り分なはずだ。だから社長になりたいと思う人もいる。つまりリスク覚悟で攻める人。ノーリスクを選ぶならそれ相応の支払いが必要になる。それがダマによる収入低下。雇われながらノーリスクで儲けのシステムに入れてもらって等価の収入をくれるなんて虫のいい話はないのである。少なくとも麻雀に関しては私はそういう安全を買うという認識でダマによる手牌価値の低下を受け入れている。
攻めて大きな価値のリスクをとるかリスクを回避するために収入を下げるか。それはとる価値がどの程度あるかによる。
 1300-2600に大きな価値ありとするならリーチもよいが私ならこの手は東1局はもっと上を見たい。
 ミニマム1000を受け入れて中盤までリーチを控え、7を迷彩に使えるタイミングで高め三色リーチを決めろ!

この記事が参加している募集

気に入って下さったら、サポートお願いします。サポート金が集まり次第、不定期でこの戦術書の冊子を作って欲しい方にプレゼントしたいと思います。