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異次元その55◉西家の四風偽装

東家の1巡目打北
南家の1巡目打北
それを受けて私は西家

配牌は次のような手

三四②③赤③④⑤⑥557北北中

ドラは8

ピンフ系のドラ使ってく手になりそうだ。
かなり良さげなリャンシャンテン。
とりあえず打中…。ではなく、ここは北切りが面白い。

確かに最速手順には北がアタマの

三四五②③赤④⑤⑥567北北

のような手がイメージされるが、この手は北を捨てた方が大きく育つ。
イメージする最高形は

三四五②③赤④⑤⑥55678

のような跳満級。それを無理なく目指せる配牌なはずだ。

であるならば、ここは北を打ち大きいイメージにのみ方針を定める。
尚、2枚目の北はテンパイ寸前まで安全牌として持っておく。するとどんな事が起きるか。

親も南家も北切りでスタートした局に西家も1巡目北で合わせてきた。
つまり、西家の手は悪配牌で流局してしまってもよいと考えているはずだ。西家に対する安全策は取らなくていい。そこはノーケアで他2人の安牌を取っておこう。
としてしまう。

そんな折に西家がリーチしてくる。思いもよらないことだ安牌はない。そこからのリーチには対応しきれない、だがまさかあの切り出しで本手ではないだろうと言い訳して放銃。という筋書き。これが西家の四風偽装だ。

1巡目の切りを中ではなく北にしただけでここまで違いが出るのだ。
こんな機会は滅多にこない。だからこそ偶然が重なったミラクルチャンスは必ず活用すること。

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