異次元その177◉押さないとダメだと思わせる鳴き
オーラス、3着目と1900点差のラス目。テンパイノーテンで入れ替わる点差の流局まで残り2巡という場面。
トップ目は親で連荘はない。
タンヤオドラ1目指して率先してリャンメンチーから仕掛けた局だったがトップ目と接戦の2着目から早いリーチが入り、その後トップ目も放銃してもせいぜい2着までしか落ちないだろうという考えからガンガン前に出てオタ風から強引にマンズホンイツ仕掛けを始めた。
そこで私の手にはホンイツに切れない白とリーチに切れない2-5や⑥が流れてきてしまい完全にお手上げ。この時点で手中には危険極まりない255⑥白と未完成な部分がある。
ギリギリまで戦闘態勢を崩さないようにしていたが残り2巡では確実にノーテンという未来しかなくなった。この手で加点して逆転は無理だと決定されたわけだがその瞬間5が場に放たれたーー。
これには噛み付く勢いでポンを入れる!そして安全とは言い切れない2を捨てる。
別にテンパイ目指してるポンではない。⑥も白もあってそれは無茶だ。そうではなくて、ここはテンパイしたぞ!と思わせることが今回の知恵。
そうなると、3着目はノーテンになれない。多少危険でも伏せたら結局ラスになってしまうならと白程度なら押してしまえみたいな思考になるのだ。残り2巡だからこそ焦って出す。3着目は打白を選択。
ロン!
トップ目は白単騎のホンイツのみだった。
そうして2900の横移動で逆転3着をものにできるわけである。
流局寸前という場面からくるプレッシャーもうまく利用して、アガれない手からでも逆転しろ!
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