見出し画像

異次元その68◉たった1種の違い

三四五五六七八⑤⑥⑥⑦⑧88

上記のテンパイをした。
北家でドラは七だ。
ちなみに前巡の捨て牌は二である。

プレイヤーはここで八を切ってリーチして満貫をツモアガっている。
ごく普通のアガリとして見るかもしれないが、私は隙のある選択だなと思った。
同じようにメンタンピンツモドラ1を私が打ってもアガることにはなるだろうが宣言牌は違う。
私なら間違いなくここは五切りリーチにしただろう。
それが隙のない選択肢だ。
確かに、スジ理論で言えば二を通しているし八切りも五切りも二-五-八スジが安全性が高いと言う結論にはなるかもしれない。
だが、よく見てくれ
今回のドラは七だ。

つまり、打八としてリーチし五が当たるケースはほぼないが、五切ってリーチして八が当たるケースは大ありで、むしろ本命の1つとしてカウントしてもいいくらいだ。

要するに、五切りと八切りでは安全牌の種類に1種類差がある選択となっているということ。

たった1種類違うだけと侮ってはいけない。
たった1種類の差で押せる手を崩す可能性があり、押せない手をアガリに向かえる可能性があるのが麻雀というものだ。

結果は今回同じだったがそんなことはどうでもいい。内容がよくなければ0点のトップもあるし。渾身の選択を実行した100点のラスもあり得るのである。

魔神の父から一言

☆☆☆☆★(☆4)

 これは身につまされる一項です。私は恥ずかしい話ですが,実戦でこの五切りか八切りかで迷うことは,まずありませんでした。
その時の気分でどちらかを切ってしまうわけです。しかし言われてみればまさにその通り。
 何が問題なのか。それは自分の捨て牌に対する意識が薄いということです。あったとしてもせいぜい,この捨て牌で④⑦待ちが読まれるかどうか,
くらいのことであり「自分の切り牌が相手にどのように映っているのか」の意識が決定的に不足していたわけです。
 「はっぽうやぶれ」では蟹江凱が青木敬に対して「降りに対して無神経」だと評しました。「無神経」は雀士にとって大敵なのだと思います。

いいなと思ったら応援しよう!

テツヤSSS【狂雀士による異次元麻雀指南】
気に入って下さったら、サポートお願いします。サポート金が集まり次第、不定期でこの戦術書の冊子を作って欲しい方にプレゼントしたいと思います。