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異次元その185◉1枚の情報から安全牌を探る


オーラスに親からダブリーが入った。ドラは北。

宣言牌は⑧である。
点棒状況はダントツトップ目でここは何としてでもオリきりたいと言う西家の手がこれ。

三七八①①③④⑦17東北発中

南家は表示牌の西を切って一発をクリアした。さあ何を切ればいい。

何ってそんなもん知らないよダブリーだし、自己中に字でも処理するしかないんじゃない?と思うならそれは間違いである。

ダブリーだとしても読みは不可能ではない。意志を持って切った第一打があるのだから。つまり宣言牌の⑧から読む。

答えから言うとここで一番通しやすい牌は⑦である。

⑧切りのダブリーの時に⑦が待ちになるケースとして
 
まずダブリーであるので役がらみというレアケースはほぼ無いことを加味して形とアガリやすさだけで考えるとし、⑧切り⑦単騎はまずない。⑧の方が優秀だからそれの場合⑦切りになるはずだ。
⑧切りの辺⑦もおかしい。
それであれば⑨切りのシャンポンに受ければ外に寄った⑧で待てるのだから非合理だ。よほど相方の牌が真ん中の数字で自信を持てないパターンのみあり得るかもしれないが可能性は高くない。
⑧切りの嵌⑦はそれもない。⑥切りで⑧待ちシャンポンにするはずである。これは宣言牌に⑥を使い後々外側の牌を切られ易い場を作ることにもなる選択なため辺張のパターンよりもさらに可能性が低くなる。
⑧切り④-⑦ノベタンもない。その場合は④切りで⑤-⑧ノベタンの方が優秀だ。
何かとのシャンポン待ちもない。
その場合は⑦⑦⑧から⑧切りにした事になり不自然である。普通リャンメンにする形だ。

であれば⑧切りダブリーで⑦が当たるケースは単純に⑤⑥⑧からの切り出しの並びしか有り得ずヒットするパターンはたったの1種類。字牌ですらシャンポンの他に単騎の可能性があるのに⑦はリャンメンのケースしかないので確実に一番通し易いのである。

ダブリーだからと言って読みを諦めてはいけない、1枚であれ意志を持った切りさえあれば読める事は必ずある!

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テツヤSSS【狂雀士による異次元麻雀指南】
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