異次元その240◉読ませぬための二度受け残し
例えばこんな手牌
六七③④⑥⑦224赤56(中中中)ドラ4
中赤ドラの3900イーシャンテンだ。リャンメンターツをひとつ外す選択の時。基本で考えればピンズの上か下のどちらかを外す場面。⑤が二度受けになってるからその方が広い。しかしここで打六という考えがある。
つまり、二度受けをあえて残す。
これはピンズの上を払うなり下を払うなりして⑥⑦あるいは④③と捨て牌に並んだ時、そのリャンメンターツ払いは二度受け拒否の可能性が本線だなんてことは周知の事実であるという点に着目する選択だ。
さらに、その二度受け以外にもあと1つ、払ったリャンメンと同等かそれ以上の価値あるターツを残しているであろうことも想像に難くない。
ピンズを落としてしまうとピンズ待ちになってしまった時にド本命が浮き彫りになった捨て牌となってしまう(当然⑤のスジは上家から鳴かせてもらえないでしょうから待ちにもなりやすい)
それと比較してマンズを落として行った場合には待ちを当てるのは困難という違いに焦点を当てるのも、また戦略というわけだ。この差に注目するのは新しい着眼点だ。
仮にその後
ツモ⑥
打七
2出る
これをポンして打⑦などとなれば、これなら②-⑤待ちを読めない。
いにしえからあるセオリーほど疑う。全員がよしと言う戦術にもデメリットは必ずありそのデメリットを補う反対の戦術もまた必ずある。それをいまこのシーンでどちらが有効か見抜く目を持つことが常勝雀士になるための必須能力なのである。
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