異次元その44◉アガリとは志
麻雀は志を具現化させるゲームである。
つまり、アガリはあなたが目指していた理想の志でなければならない。
そうでなければ失敗ということになる。それは例えトップを取ったとしてもだ。
リーチか鳴きか
それとも降りか
それを見極める基準はあなただけのものだ
なぜならあなたの志を他人が決めることはできないからだ。あなたの基準値はあなたが決める。
それこそが納得して麻雀をする秘訣だ。
私はほとんどの事に自信があって言っているが、その全てが最初から自信があったわけではない。
今でも試行錯誤中なものもある。
だが、この麻雀こそが私の理想の志なのであるということは断言できる。
私は私の理想だけなら語れる。自分の志くらい語れなくてどうする。
麻雀は志を見せ合うゲームであるならば高い志を見せつけたい。
美学とも見栄とも言う。
そう言う所がその人の魅力や迫力につながる。
下らなく思う所かもしれないが、その迫力に気圧されて怖気付いたら、その時が決着の時なのだ。
一度怖いと思った相手とはその後はやる前からリードされてるようなもの。
怖気付いたら負け。
如何なる時も気合いで負けてはならない。誰にもだ。
そのために志高い麻雀をするべきなのだ。
具体的な例を言うと、例えばリャンメンをチーして率先して2000点をアガるとする。
2000加点は良いがそのアガリが門前なら12000級を無理なく作れる手だったりしたらこのアガリはマイナスである。
鳴くべき手を見極める能力がないと相手に評価をされたら今後の戦いが不利になる可能性がある。
目の前の2000点のために能力評価を下げられていては総合的にはマイナスの局となる。
オーラスの2着止めなども逆転狙いでノータイムで連荘する奴の方が怖い。
怖いと思われるのは有利なことなのでそれでいいのである。2着止めなどは滅多にするものではない。
親っ被りで降りてても2000.4000だとラスになるケースがある場合以外は連荘すべきなのだ。
志の高さで相手を圧倒し
格の違いに気付かせろ!
魔神の父から一言
☆☆☆☆☆(☆5)
この項には素敵な言葉がたくさん出てきます。
「麻雀は志を具現化させるゲーム」
「リーチか鳴きか,それとも降りか,それを見極める基準はあなただけのもの」
「あなたの基準値はあなたが決める」
「麻雀は志を見せ合うゲーム」等々
これらが「いかなる時も気合で負けてはいけない」という狂雀士さんの素晴らしい矜持になっているわけです。
「スーパーヅガン」の最終話で,桜田さんが豊臣君に語る言葉「お前が麻雀で負けるのは男として弱いからだ」には衝撃を受けましたが,
この項での狂雀士さんの志には,それ以上に打たれるものがありました。
12000点を鳴いて2000点にする例は,分かりやすいと思います。「天牌」で主人公が,①②③④⑥⑦⑧⑨79七九西西(ドラ西)で,
西のポンををスルーした主人公はこうつぶやきます。「鳴いてこの半荘,万が一トップが取れたって・・・」と。
狂雀士さんが訴えるのは,こういう志を持てということなんですね。
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