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異次元その135◉深読みされそうなら逆にソバテン

2巡目に四、その後オタ風など手出ししたのち5巡目に6と手から切っている西家が10巡目にリーチしてきた。宣言牌は⑧。
西家の捨て牌はやや不自然で意図を感じる捨て牌だった。
だが、何のことはないこの手は⑦⑧⑧からの⑧切りでド本命待ちソバテンなのである。
四はまだ手が整っていないタイミングで三四四七七からの迷彩作りではあったのだが自力で二を引いてしまった。
6も二三四七七②③④⑦⑧⑧246からの三色固定のひっかけという選択だったが3を引いてテンパイしたのである。

そこで⑧切りリーチを受けて南家の手はこちら。
二三三四四⑥34555777

⑥はド本命であり勝負したくない。
であれば現物の四を捨てて作り直しか?
だが、ここで迷彩作りが生きてくる。
四は何かしらの意図を持って早く切られたような捨て牌に見えるので四で迂回したあと三で放銃の可能性がありそうに見える。
テンパイを崩してまで迂回したのに、そのせいで放銃などとなっては発狂してしまう。
よってここは⑥勝負。

ロン!


これも迷彩の効果だ。
この西家の手が素直な手順で不自然ない捨て牌だったら南家は四を落として迂回しただろう。不自然な切り出しだからこそ疑って深読みし、結果として迷彩かけるつもりにした部分は止められたが不思議と当たり牌が押し出されることになった。

迷彩がやや不自然になった上で自力で引いてしまった時はソバテンだろうとあえて即リーチ。
あれもあやしいこれもあやしいで逆に本命を捨ててもらえることもある!

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