多彩な才能と無限のクリエイティビティ【2023年度デジタルハリウッド大学卒業制作展】
プロローグ
先日、2024年2月9日(金)~11日(日)までの3日間開催された『2023年度デジタルハリウッド卒業制作展』に足を運びました。
私の進学先である大学で、初めて参加する卒展だったので、外出前から期待を膨らませていました。
今年の卒業制作展では、多種多様な素晴らしい作品に出会うことができました。今回は、その中からいくつかの作品を厳選して紹介したいと思います。
【ウサギの花札】
制作者:PARK SHINWOOさん
宇宙へ冒険に出たウサギが、花札の中の美しい花々を一つ一つ宇宙に植えていく様子が描かれたストーリー性のある花札。
宇宙への冒険という壮大な舞台に、ウサギが花々を植えるという幻想的なアイデアが組み合わさって、ファンシーで可愛らしい世界観です。
思わずビジュアルで買いたくなるほどの花札の華やかなデザインがとても魅力的だと思いました。また、花札に物語の要素が加わっているのが面白いなと感じました。
【いきづいて、いきづいた】
制作者:志茂友菜さん
主に地図をモチーフとし、移ろいゆくものを主題としたインスタレーション。過去の痕跡と現在の変化が交錯し合い、過去に歩んできた道を大切にしたいという制作者のメッセージが感じられました。
思い入れのある場所から生まれた思い出や感情がやがて時間が経つとともに遠ざかっていく儚さをインスタレーションを通して美しく昇華させていると思います。
【土屋美結さんのイラストレーション】
※作品のタイトル名が見当たらなかったため、仮タイトルです。
制作者:土屋美結さん
一目見て引き寄せられるような魅力のある土屋さんのイラストに惹かれました。土屋さんの描くイラストには、構図や視線誘導、色使い、モチーフ・装飾など、さまざまな要素で表現力が高いと感じました。
私もこの作品のように表現力の高い魅力的な絵が描ける人になりたいです。
【漫画のVR化で今までにない体験を】
制作者:安富桜さん
漫画のVR化で最高の没入感を体験できる作品。
私は漫画の世界に入り込んでみたいと思ったことがあるので、漫画とVR技術を組み合わせて擬似的な体験を楽しむことができるアイデアが素晴らしいと感じました。
漫画だけでなく小説などにも活用できそうだなと思いました。
【GEMINI FOREST】
制作:Hehemeiiさん
森に生まれた双子の物語が描かれた短編アニメーション。
温かみのある絵のタッチで、まるで絵本の中の世界のような不思議で可愛らしい世界観に惹かれました。キャラクターの表情や動き、背景の細部まで丁寧に描かれており、とても美しいアニメーションで魅了されました。
【Angel of Duty】
制作者:田﨑快歩夢さん
ポップで爽快なハック&スラッシュゲーム。
都会的でポップなデザインのドットゲームが可愛くてとても好きです。
キャラクターのデザインやアニメーション、操作性、BGM、ドットなど非常に丁寧に作られており、その完成度に感心しました。
【廣東道-カントンロード-】
制作者:張敏徳さん
香港の母語である広東語の面白い熟語・慣用句イラストギャラリーサイト。
64種類の広東語が収録されていて、広東語の面白い言葉をネオンの可愛いイラストで表現されているのがとても気に入りました。
【SOLARIS】
制作者:加藤ルブナさん
プロットアニメーション映画のコンセプトアートとキャラクターデザイン。
物語の雰囲気に合わせて精巧に世界観とキャラクターが描かれています。
とてもクオリティが高くて、物語の想像を掻き立てられます。
実際に映画化したら見に行きたいなと思うほど物語の世界観が好みです。
【Jaguar Brothers】
制作者:加藤万莉子さん
兄弟、社会、人の感情をテーマにした3DCGアニメーション。
本物の映画のようにクオリティの高い映像で圧巻しました。
キャラクターの表情や動き、背景のディテールまで、リアルに作られていてつい見入ってしまいました。
物語の展開も感情移入しやすく、見終わった後も心に残る作品でした。
【ORIGAMI】
制作者:金森慧さん
折り紙の世界観で自然と生命を表現した3DCGアニメーション。
まるでぞれぞれの折り紙に生命が宿ったような幻影的な映像で、段々とモノの形になっていく様がとても綺麗でした。
日本の伝統文化である折り紙から生まれた和の洗練されたデザインの映像がとても魅力的です。
エピローグ
各作品が期待以上の素晴らしい出来栄えで、そのクオリティの高さに驚きました。それぞれが個性的で楽しい展示で、卒業展を回ることがとても楽しかったです。そして、この卒業展を通して刺激を受けました。
私も4年後に、素晴らしい作品を生み出せるよう、努力していきたいと感じました。
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