オタ活まとめ:2020年夏クール
雑感
実は夏クール終盤にガンダムシリーズに目覚めまして、もう後半は新作アニメそっちのけでずっとガンダム見てTwitterで語りまくったり、友人との会話でセリフパロって鬱陶しがられたりするキモいガノタになっていました。人ってなんでガンダムにハマるとキモくなるんですかね…(もともとキモいだけかもしれないですが)。
最近は正直ガンダムのことしか考えてないので他に何をしていたか記憶がないのですが、「凪のあすから」と「劇場版SHIROBAKO」を見たことだけは覚えています。あとは…頑張って思い出しながら書いていきたいと思います。例によってネタバレ配慮しないので、未履修の作品がある方はご注意ください。
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機動戦士ガンダムZ
制作:日本サンライズほか,原作・総監督:富野由悠季,キャラクターデザイン:安彦良和,
もともと高校生くらいのころに「機動戦士ガンダム」(以下“初代”と表記)は見ていたので、第2作から見始めました。物語の舞台は初代で描かれた一年戦争の終結から7年後。地球連邦軍に設けられたジオン残党の殲滅を目的とする部隊・ティターンズと、毒ガス兵器による民間人の虐殺をはじめ、彼らが行った非人道的な行いに堪えかねて反旗を翻した反地球連邦組織・エゥーゴの戦い(グリプス戦役)を描いています。
実は過去にも一度見たことがあったのですが、途中で挫折していまして。会話がわけわかんないなーと思って切った記憶があったのですが、今見てみたら人間関係など色々見応えがあって、スムーズに完走できました。
アムロやシャアはもちろんよかったのですが、個人的にはカミーユとフォウ、それからカミーユとシャア(というかクワトロ)の関係が好きでした。カミーユが発狂して終わることだけは知っていたので、どうしても彼がそうなった原因を探すようにストーリーを見てしまい、そのうちだんだんとカミーユと彼の周りの人間関係に興味を抱くようになったというか。
しかしとにかくこいつは女性運がない。恋仲になれたフォウも、母親役を求めていたレコアも、友人や妹(?)としてそれなりに大事に思っていたサラもロザミアも、みんな彼を裏切ったり死んでしまったりするので「うわぁ…」と思いながら見ていました。
カミーユ周辺から目を転じると、個人的にはマウアーも好きでした。ジェリドを庇って撃たれるときの最後のセリフがすごいよくて。セリフつながりでいえばエマさんの「カミーユは本能的に私が好きですから」も地味に好き。
お気に入りの場面はフォウにカミーユが急に身の上話を語り出すところと、ベルトーチカがシャアをdisったときにアムロが「いや、でもあいつ心根は優しいやつだから…」みたいな感じでフォロー入れ始めるところと、シャアがハマーンに育てられたミネバの有り様をみて怒るところ。ほかにも「このオレの身体を通して出る力が」のくだりとか、いいシーンいっぱいあった気がするのですが、ぱっと思いつくのはこんなところですね。
嫌いなキャラは言うまでもなくカツとレコアとバスク。ジェリドやシロッコに対してはそんなにヘイトはないです。敵陣営ならヤザンが好きだったのですが、後述する「機動戦士ガンダムZZ」(以下「ZZ」と表記)の彼は解釈違い。
二次創作するならカミーユとフォウが結ばれる話とヘンケン艦長とエマさんが結ばれる話を作ってみたいのですが、それはそれでなんか違うなぁと思うんですよね。難しい。
機動戦士ガンダムZZ
制作:日本サンライズほか,原作・総監督:富野由悠季,キャラクターデザイン : 北爪宏幸
「Z」が尻切れとんぼみたいな終わり方で「ええー?」と思ったことに加え、ハマーンがそこまで掘り下げられなかったので、「ZZ」も見ることにしました。
説明しておくと「ZZ」はグリプス戦役の直後の物語で、主人公はカミーユからジュドー・アーシタという少年に交代します。この時点でティターンズは壊滅しているため、ジュドーは「Z」の後半に登場したアクシズという組織と戦うことに。アクシズはジオンの残党からなる組織で、やがてネオ・ジオンと名乗ることになります。首魁は上述したハマーン・カーンという女傑で、ガンダムを知らない人でも知っているくらい、かなり有名なキャラクターですね(僕もたぶん小学生くらいの頃には存在を認知していたと思います)。
この作品はあんまり評価が高くないんだか無視されているんだか、とにかく人気がないらしいですね。前半がギャグ調のため、不興を買っているとかなんとか。たしかに序盤はそのギャグも面白くないし、ずっとコロニーの中で小競り合いしているだけなので退屈なのですが、17話くらいから話の面白さだけなら「Z」を抜くぐらいになってきます。それまでも敵役のマシュマーが憎めない良いやつなのと、味方のルー・ルカがとーっても可愛いので、その2人でなんとか持つ気がするんですけどね(僕はルー登場回からはあんまり退屈しませんでした)。
前説はこのくらいにしておくとして、この作品で僕がとにかく好きなのはプルです。だいたいどのエピソードもプルが絡んでいる回は大好きなのですが、とりわけ「リィナの血」と「落ちてきた空」「重力下のプルツー」が最高ですね。一見ふつうの萌えキャラなのですが、実はかなり生々しい心理が描写されていて(とくにリィナを殺そうとするくだりとか)、萌え一辺倒でない奥行きのあるキャラクターだと思っています。身寄りがなく孤独で、だから慕っているジュドーに妹として愛されたいのに、彼にはリィナという本当の妹がいて…という関係性がなんとも切ない。「落ちてきた空」でジュドーに「好きだよ」とポツリ呟くところもすごく好きです。余力があれば別記事でその魅力を語りたいと思っていまして、いまプルを特集したムック本を2冊ほど読みながら色々考えているところです。
それ以外に好きなキャラクターはベタですがルーとハマーンでしょうか。ルーはグレミーを撃つときの「私のこと好きだっていうの、忘れないよ」のくだりがとてもいいですね。
ハマーンは「Z」ではよくわからないキャラだったのですが、「ZZ」ではなんとなく孤独を背負っていることが察せられて、あともう1話か2話、ハマーン掘り下げ回があったらすごく好きになってただろうなーというキャラでした。このキャラについてはもう少し理解を深めたかったのでいま北爪さんのCDAを読んでいるところですが、はにゃーん様がマブすぎて絶対これがあれにはならんでしょという気持ちです。
あとハマーン絡みでもう1ついいたいのは、後期オープニング映像のプルの姿にハマーンの姿が重なっていくところめちゃくちゃよくないですか? ということ。「優しい瞳をした誰かに会いたい」という歌詞と2人の心情がマッチしすぎていて、何度見ても鳥肌が立ちます。
男キャラならジュドーとグレミーとマシュマーでしょうか。終盤のビーチャとモンドもいいんですけどね。あとは「ZZ」のキャラと言ってしまっていいのかわからないですが、カミーユも好きです。最終話の描写は快復したと捉えていいんでしょうか。だとしたらファと幸せになってほしい。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
企画・製作:サンライズ,原作・脚本・監督:富野由悠季,キャラクターデザイン:北爪宏幸
映画なのですが、ガンダムシリーズを流れで見ている関係でここに入れることにしました。
これは初代も見たし「Z」「ZZ」も見たし予習はバッチリや!という感じで意気揚々と臨んだら全然わかんなくてなんだこりゃ!ってなった作品です。この3作の知識がほとんどなかった友人たちと見たのですが、彼らはふつうに楽しめていたらしいので、却って余計な知識ないほうが面白いコンテンツだったのかもしれないですね。
時は宇宙世紀0093年…「ZZ」で描かれた第一次ネオ・ジオン戦争が0089年に終わっているので、それから4年後を舞台にしたお話になります。いわゆる第二次ネオ・ジオン戦争を描くこの作品では、「Z」のラストから行方知れずだったシャアがネオ・ジオンの総帥として登場し、初っ端から地球に対して小惑星5thルナを落とします。そのあとはもっぱらアクシズ落とし(ここでいうアクシズは組織ではなく、小惑星基地。もちろんあのアクシズの拠点でした)を完遂しようとするネオ・ジオンと、それを防ごうとする連邦軍の部隊ロンド・ベルの戦いが展開されるのでした。
まず何に驚いたかって、アムロがチェーン・アギとかいう馬の骨と恋仲になっていたこと。お前ベルトーチカはどこにいったんだよ!と思わず叫びそうになったのですが、最終的にはチェーン・アギが可愛いのですべて許しました。アムロの部屋の前で寝ながらくるくる回ってるとこが好き。
それよりもなによりも本当に驚いたのは、シャアがすっかり嫌なやつになってしまっていたこと。自分に好意を寄せる女性たちを利用するわ、舐めプでアナハイムに技術を横流ししてアムロに嫌味な塩を送るわ、どうしちゃったのよと。いや後者は別にいいんですが、クェスやナナイに対する扱いがまぁ酷くて、「Z」のシャアはどこにいってしまったのだろうと悲しくなりました。それだけグリプス戦役やその後の絶望が深かったんでしょうか。
でもいまこうしてつらつら書いていて気づいたのですが、考えてみれば「Z」の頃からシャアは女性の扱いが雑だったかも知れないですね。レコアはそのせいもあってあんなになっちゃうし、ハマーンもシャアに未練たらたらでしたが、シャアはとりつくしまもない態度でしたし…ほんとにララァ(とセイラさん)以外の女性のことをどうでもいいと思ってる節がある。でも相手の好意を利用するような人間ではなかったと思うんですよね…まぁ初代のシャアがどんなだったか結構忘れているのでなんともいえないし、クェスは度々シャアの地雷を踏み抜いてたので怒らせてしまったのかもしれないですが。
個人的に好きなシーンはシャアが「アムロ、私は阿漕なことをしている」みたいな独白をするところと、2人が取っ組み合いの喧嘩をするところと、あとこれは好きなシーンではなく心底驚いて印象に残ってしまったシーンですが、ハサウェイがチェーン・アギを殺すところでしょうか。それからアストナージさんが亡くなったところは正直この作品で一番悲しい箇所かもしれないです。
何度か見返してシャアへの理解を深めたいですね。
機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096
製作:サンライズ・メ~テレ,原作:矢立肇・富野由悠季,監督:古橋一浩,脚本:むとうやすゆき,ストーリー:福井晴敏,オリジナルキャラクターデザイン:安彦良和,アニメーションキャラクターデザイン:高橋久美子
福井晴敏の小説をアニメ化した全7話のOVAを、テレビ放送用に再編集した作品。「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」から3年後、地球連邦軍の権威を脅かすと言われる「ラプラスの筐」と、その鍵であるユニコーンガンダムを巡る戦いが描かれます。
主人公はバナージ・リンクスという少年。成長したミネバが出てきたり、プルシリーズの生き残りであるマリーダ・クルスという女性が出てきたり、ブライトさんやベルトーチカも登場したりと、宇宙世紀のガンダム作品を追っているとかなり胸熱な作品です。あとマリーダさんの記憶がフラッシュバックしたときに一瞬だけグレミーが出てくる。
実は過去にOVA版を友人宅で見せられたことがあったのですが、そのときはガンダムに微塵も興味がないただの萌え豚だったので話をすっかり忘れていて(具体的にどれくらい忘れていたかというと、ラプラスの筐の正体を忘れていたレベル)。なので復習も兼ねて見ていたのですが、「Z」「ZZ」そしてCCAと見てきたため、初見時より100倍くらい楽しめました。
好きなキャラは初見のときもマリーダさんだったのですが、「ZZ」を見てすっかりプルにやられてしまっていたので、今回の見直しで一層好きになりました。マリーダさん関連で改めて魅力的なキャラだなと思ったのはアルベルトでしょうか。結構(主にマーサのせいで)あれこれ嫌な役回りを演じているのですが、その中で葛藤したり、マリーダさんに情が移ったりしてしまうのがなんとも人間味があっていい。
そしてシャアの物語をそれなりに見てきた今となっては、フル・フロンタルがすごく興味深いキャラでした。見た目に反してアンチ・シャアなところがすごく面白いんですよね…。池田さんはフル・フロンタルについてどう思ってるのか気になるのですが、ムックとか雑誌のバックナンバーとか漁ればインタビュー出てくるのかな…。
機動戦士ガンダム0083 スターダスト・メモリー
製作:サンライズ、バンダイ,原作:矢立肇、富野由悠季,キャラクターデザイン・総作画監督:川元利浩,監督:加瀬充子、今西隆志
一年戦争の終結から3年後、ジオン残党軍であるデラーズ・フリートが星の屑作戦と称して、地球の穀倉地帯にコロニーを落とそうとした事件を描くOVAです。
正直僕はこの作品についてはそんなにハマれなかったので語れることもないのですが、9話でハマーンが出てきたのが嬉しかったです。あとはガトーがよかったかな…。
ガンダム好きの友人とこの作品の話をしたところ、「ガンダムをロボットものとして見ている人にとっては面白いけど、スペースオペラとして見てる人にとってはあんま面白くないかも」みたいなことを言われ、僕は後者だったのかーと思いました。まぁスペースオペラとして楽しんでいるというのは少し違う気がしますが、ロボットものとして見ていないのはおそらくそうで、確かに機体に対する興味が薄いんですよね。いやそれなりにはあるのですが。
たとえば試作1号機や2号機のモニターはまだ全天周囲じゃなかったと思うんですが、3号機ではそれが実装されててちょっとびっくりしたとか。でもホントにそれぐらいですね…ただ確かに機体や操縦の動きはかなり丁寧に描かれていて、映像として見応えがあるなーと思いました。
あとニナはかなり評判悪いみたいですが、そもそも前半と後半で(監督交代のせいなのかなんなのか)言動に矛盾があったりしてキャラとしてちゃんと描かれていないので、良し悪しの判断のしようがなかったというか…。ただ最終話ラストのとこはどのツラ下げてコウの前に現れたんだこの女は…くらいは思いました。
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
企画:サンライズ,原作:矢立肇、富野由悠季,監督:髙山文彦,構成:結城恭介,脚本:山賀博之,キャラクターデザイン:美樹本晴彦
こちらもOVA作品。一年戦争の終盤、コロニーのサイド6に暮らす少年・アルと、ジオン軍の兵士・バーニィの出会いから始まる物語です。全6話と話数は少ないながらも、胸を打つストーリーのせいかとても印象に残る作品でした。12歳の浪川大輔が出演しているのもポイントですね。
この作品はとにかく脚本が巧みだなと思いました。たとえばアルみたいな子供のキャラって、ふつうこの手の話に出てくると自分勝手な行動をしたりして視聴者の反感を買うことが多い気がするんですが、それがアルにはほとんどなかったんですよね。子供を話を動かすために便利に使いすぎていない。
そして展開もさることながら、セリフやシーン単位で見ても素晴らしい箇所が数多くある。個人的には、コロニーに核が落ちると知ったバーニィが逃げ出そうとするところがよかったです。空港にいるバーニィが、ふとクリスに似た人物を見つける。彼女に淡い恋心のようなものを抱いていた彼は、滅ぶ運命にあるコロニーにクリスを置いていくことが憚られ、思わず近づく。けどそれは人違いで…という展開のリアリティと自然さ。そしてこの女性の電話でのやりとりを聞いて、バーニィがコロニーを救うことを決意するまでの流れ。それがさらっと表現されていて、劇的な事件などなくても、こんなふうにキャラの心情の変化を描けるんだなぁと感動しました。
あとバーニィは嘘が下手という設定もすごくいいんですよね。彼の不器用さと優しさが、この設定のおかげでうまく表現されている。これまでエースパイロットとかニュータイプとか、そういう人より優れた側面を持つキャラばかりを追っていたので、すべてが等身大なキャラを描いたドラマを、このガンダムシリーズで見られたことの意義深さみたいなものを感じました。
あとこれ本編関係ないんですが、Blu-rayとDVDのCMで大人になった浪川大輔がナレーションを担当しているのよくないですか…?
機動戦士ガンダム00
製作:毎日放送・サンライズ,原作:矢立肇、富野由悠季,監督:水島精二
シリーズ構成:黒田洋介,キャラクターデザイン:高河ゆん
宇宙世紀ではなく西暦2307年から始まる、いわゆるアナザーガンダムのうちの一作。宇宙太陽光発電システムと軌道エレベーターの実現によりエネルギー問題が解決され、そのシステムの恩恵を受けた超大国同士が争いを続ける世界に、戦争根絶を掲げた私設武装組織ソレスタル・ビーイング(以下CB)が現れます。彼らCBはGNドライヴという機関を搭載した4機のガンダムを使い、世界各地で行われているさまざまな戦争に対して武力介入を行うのですが…。
この作品も実は放送当時に見ていたのですが、その頃はシリアス展開に耐性がなく、第1期終盤でルイスやロックオンはじめさまざまなキャラがひどい目に遭ったことで心が折れてしまい、第2期を見られなかったんですね。しかし今回、「00」好きの友人たちに強く勧められたことも手伝って、十数年越しに最後まで物語を見届けることができました(まだ劇場版が残っていますが)。
まず初見時と比べて大きく印象が変わったのはティエリア。当時は彼(彼と言っていいのか微妙ですがとりあえずそう呼んでおきます)の魅力がわからなかったんですが、序盤は頑なだった彼が、物語が進むにつれいいやつになっていくのを見ながら、とてもいいキャラだなと感じていました。また序盤から大きく変わるキャラクターということで言えば刹那もそうですね。そしてそんな2人が変わるきっかけを作ったのはやはり第1期のロックオンであるニールの存在で、今回の見直しでは彼の存在の大きさも改めて認識しました。
2期を見てより好きになったキャラはマネキンで、2期から登場したキャラで好きだったのはアニュー。アニューの顛末はフォウやロザミアのそれとも共通するところがあり、少し悲しかった。
逆に残念だったキャラクターはビリー・カタギリと王留美でしょうか。この2人はキャラ描写あまりない上にほんとにしょうもないキャラになってしまったので、あちゃーという感じでした。これだけキャラが出てくる作品だと、本筋進めていくうちにどうしても何人か掘り下げ不足なキャラが出てきてしまうのはしかたないのですが。王留美もああなるまで複雑な経緯があったキャラだと思うので、そこらへんもう少し詳しく知りたかったですね。
まぁでもとにかく色々あったけど、ルイスと沙慈がしっかり最終的に結ばれてよかったです。2人ともそれまでの間にやらかしまくっているのでその償いはしないといけないのだろうと思いますが、それはそれとして幸せになってほしいです。
ガンダム Gのレコンギスタ
製作: サンライズ、MBS,原作:矢立 肇・富野由悠季,総監督・脚本:富野由悠季,キャラクターデザイン・作画チーフ:吉田健一
元気のGははじまりのG!正直ストーリーが難しすぎてよく理解できてないのであらすじ説明は省きます。
スタッフ陣とか雰囲気とかからしてターンエーとかキングゲイナーとかの系譜にある作品な気がします。僕は吉田健一の絵が昔から大好きなので、吉田さんがデザインしたキャラクターが富野節で喋ってるだけで面白かったです。あんまり世間的な評判は芳しくないようですが、色遣いもいいし、MSのデザインもいいし、キャラクターもいいし、全体的に好きな作品でした。設定もかなり練られているので、普通にこの設定をベースにしてR.C.のガンダム作品をもっと作ってほしいなーと思いました。
富野監督はこの作品に色々なものを考え抜いて盛り込んでるそうなので、浅い感想しか出てこないのが悲しいですが、難解すぎる。一応、勢力図とかメモしながら見てたんですけどね。まぁムック本をこの前買ったので読んで勉強しようかなと…。
女性キャラクターはラライヤ、男性キャラクターはクリム・ニックが好きです。
Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season
原作:長月達平,キャラクター原案:大塚真一郎,アニメーション制作:WHITE FOX,監督:渡邊政治,シリーズ構成:横谷昌宏,キャラクターデザイン・総作画監督:坂井久太
全オタク待望のリゼロ2期、その前半クールですね。ある日、異世界に来てしまったナツキ・スバルという少年が、死ぬとその前の時間に戻る(?)”死に戻り”という能力を使って、バッドエンドをやり直すというループものの作品です。
個人的に2期前半を魅力的にしていたのはなんといってもエキドナかなと。CV坂本真綾の銀髪ロング美少女って、これはもうすごいですよ(語彙力)。最初のスバルの発言に照れてるくだりとかも可愛かったですし、後半のヤバさが露呈したくだりもよかったですし、ベアトリス派だった僕も流石に宗旨替えしちゃうかなというくらいでした。
あとなんといってもこの作品は小林裕介の演技がことごとくツボで、とくにスバルがエキドナに「ずっと死に戻りしてたんだ」みたいなことを言う場面がすごく好きでした。個人的にはリゼロ史上でも1期の「俺のおかげでどうにかなってきただろ!」のシーンの次くらいにいいところだと思ってます。まぁ慰めてもらう相手を完全に間違えてるんですけどね…。
不満点を挙げるとすれば、オープニングがあまり流れなかったことでしょうか。(尺足りないんだろうなとは思いつつも)もう少し映像見たかったし曲も聞きたかった…。
ともあれ後半クールもすごく楽しみです。
魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~
原作:秋,原作イラスト:しずまよしのり,制作:SILVER LINK.,総監督:大沼心,監督:田村正文,キャラクターデザイン:山吉一幸,シリーズ構成:田中仁
2000年の時を経て蘇った暴虐の魔王、アノス・ヴォルディゴードの活躍を描いた作品。ニコ動でコメント流したり友達と茶々入れたりしながら見ると面白いタイプのコンテンツです。アノスが城を回しているシーンを切り取ったPVでこれは絶対に面白いぞと確信していたのですが、期待を裏切らなかった。
実際にシリアスな物語として見たときに完成度が高いかと言うとそうでもないと思うのですが、主人公のTUEEEっぷりが徹底していて嫌味なところがなかったり、しずまよしのりの原作イラストをいい感じにアニメ向きの絵にした映像がよかったり、「どうしたらこんなこと思いつくの!?」とびっくりするような展開や挿話が適度に挟まれていたりして、すごく楽しめました。
Lapis Re:LiGHTs
制作スタジオ:横浜アニメーションラボ,監督:畑博之,シリーズ構成:土田霞、あさのハジメ,アニメキャラクターデザイン・総作画監督:池上たろう
全話見たんですが、びっくりするほど話を覚えていないんですよね…キャラクターが可愛くて街並みが綺麗で、曲もよかったです。
宇崎ちゃんは遊びたい!
原作:丈,アニメーション制作:ENGI,監督:三浦和也,シリーズ構成:あおしまたかし,キャラクターデザイン:栗原学
これは大空直美の声が好きで見てしまった感じです。あと宇崎ちゃん実はウザくないじゃんって思いました。ふつうにこんな後輩に構われたいですね…。
漫画(結婚するって、本当ですか)
結婚するって、本当ですか
若木民喜
まぁこれは個別記事があるので参照いただければ(雑)。
小説(コンビニ人間,消滅世界)
コンビニ人間
村田沙耶香
何年か前に芥川賞を受賞して話題になりましたよね。読んでみたら主人公のキャラクターが面白かったのと、文体の切れ味がよかったので、あっという間に全部読めた。主人公に対して「やべーやつだ」という感情と「わかる」という感情を両方抱かされました。
消滅世界
村田沙耶香
「コンビニ人間」が面白かったので味をしめて読みました。この2作を読んで思ったのですが、村田さんって全然扱いたいこと(テーマ的な?)をそれっぽく隠そうとか、ストーリーテリングを通して比喩的に伝えようとしないところが面白いですよね。その時々で自分が描きたいと思ったことをそのまんま描いているという感じがしました。
二次元のキャラクターしか愛さないオタクみたいな人たちが出てきたりして、色々と思うところがありましたね…。
映画(劇場版SHIROBAKO,荒野のコトブキ飛行隊 完全版,劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン)
劇場版SHIROBAKO
制作:P.A.WORKS,監督:水島努,シリーズ構成:横手美智子,キャラクターデザイン・総作画監督:関口可奈味
いや、お前何回その話するの?って感じなので見たという報告だけにとどめておこうと思います。あと上映後の特別映像で木村珠莉がお気に入りのシーンを語っていたのですが、見事に僕の好きなシーンと被らなくてびっくりしました…。
荒野のコトブキ飛行隊 完全版
制作:GEMBA,監督:水島努,シリーズ構成:横手美智子,メインキャラクター原案:左,キャラクターデザイン:菅井翔
TVアニメ『荒野のコトブキ飛行隊』の総集編。といってもストーリーをまとめたというよりは空戦シーンをまとめたという感じで、TVアニメ未視聴の人にはマジでなんのこっちゃみたいな編集でした。でもまぁそういう人がこの作品を見に劇場に足を運ぶことはないと思うので大正解ですね。
音にこだわっているなーというのはTVアニメ放送時から感じていたことだったので、それを映画館の音響で聞けたというのがよかったですね。物語というよりは映像と音を楽しみました。
劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン
原作:暁佳奈,アニメーション制作:京都アニメーション,監督:石立太一,脚本:吉田玲子,キャラクターデザイン・総作画監督:高瀬亜貴子涙腺が常人の数倍緩いので、この映画はずっと泣きっぱなしでした。話の構成として、ヴァイオレットがいた時代から何十年か後の人の視点で始まるのもよかったです。ギルベルトとも再会できて、一緒になって、よかったなぁという気持ち。演出も重厚で、映画らしい映画でした。
ただ、若干中だるみがあったというか、ギルベルトが会えないとか言いだしたところはちょっとなぁ…と思いました。あっさり会えてしまうとストーリーが味気なくなるというのは分かるのですが、ちょっと心理描写的にも無理があったし、引き伸ばしっぽくなってた気がします。
んー…なんか「VE」って好きになりきれないんですよね。話として綺麗すぎるというか、ロマンティックすぎるのがいけないのかな…。うまく説明できないのですが、そんなに綺麗でいいのかなという気持ちがあります。
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