【新制限対応】優勝準優勝!新環境も強い電脳堺を徹底解説
初めに。
初めまして、がんもと申します。普段は関東周辺で遊戯王に取り組んでいます。
noteでの投稿は初めてになりますので、拙い部分もあると思いますが、最後までお付き合いして頂けましたら幸いです。
本編に入る前に最初の投稿ということもあり、自分のことを知らない方もいらっしゃると思いますので過去の実績を混じえて軽く紹介したいと思います。
【大型非公認及び公式大会の実績】
CS優勝12回 準優勝6回 ベスト4以上30回以上。2018年選考会ベスト8。
遊々亭コラム
https://yuyu-tei.jp/blog/ygo/categorylist.php?d=cat1186
過去のブログ
https://kana18kana.hatenablog.com/
上記が自分の主な実績と過去に投稿したブログになります。興味を持って頂けましたら、お手隙の間にでも一読して貰えましたら幸いです。
では本題に入ります。今回のnoteでは題名にも明記してあります様に自分が使用している電脳堺というデッキについて構築理論及び、プレイング等を中心に解説していきます。基礎的な部分から細かい部分まで解説していこうと考えていますので、カードを揃えたばかりの方でも要点を抑えてもらえば直ぐに回せる様になると思います。
1.電脳堺の基礎知識
この章では電脳堺の基礎知識部分に触れていきます。既に電脳堺を使用している方は復習程度に流し見して頂けたらと思います。
【モンスターの分類】
メインの電脳堺モンスターは大きく分けて2種類に分ける事が可能です。地属性及び幻竜族の非チューナー群と風属性及びサイキック族チューナー(娘々を除く)群。後者で挙げられた娘々は非チューナーでもあり、自らの効果で場に出た娘々はチューナーになるイレギュラーな存在です。
図の様な形で分類することが可能です。娘々は中間的な立ち位置と覚えて貰えれば問題ないです。
【魔法・罠の各々の役割】
主に使用される魔法及び罠カードは九龍、青龍、玄武、朱雀の4種から構成されています。九龍以外それぞれ墓地で機能する特有の効果を持ち合わせていて、これらを駆使することによって展開のサポートを行います。九龍の役割としては先行の妨害(朱雀の設置)後攻から相手のシステムモンスターの無力化(青龍の設置)が主になります。これはあくまで初動の例であり、ある程度除外が溜まった状態では後攻から朱雀を設置して相手のカードを弾きながらワンキルを狙う、グリオンガンドを破壊してワンキルを狙う場合も多々あります。
【展開する際に意識すること】
ここでは普段自分がプレイしている際に意識していることを解説します。大きく分けて下記の4つです。
①リソースを循環させることを意識する。(豸々を展開に絡める、墓地に青龍を残す、朱雀の玉を用意する、仙々を展開に絡める)
②各デッキタイプの対面に対してVFD、仙々、朱雀等の妨害を構える。
③朱雀を構える。
優先順位は①が1番に考えています。調整の際に無理矢理VFDを出した場合にそのまま押し切られてしまったシーンがあったからです。
②に関してですが、このデッキの目指す基本的な最終盤面がVFD+朱雀になります。余裕があれば更に2体目のVFDやトレミス等を追加してリソースの回収、相手の増殖するGを無効化するために使用したうららを回収することもできます。詳しくは各デッキに対する立ち回りについての章で解説します。
③は①にも②にも繋がります。そのため、必然的に意識することになります。
【展開可能な組み合わせ】
次に展開可能な組み合わせを表を用いて紹介していきます。(手札コストは省略しています)
・瑞々
図の通りに瑞々は自身を含む全ての電脳カード(罠を除く)との組み合わせで展開が可能で、全てVFDが成立します。また、展開途中でのドローを加味しないものとするならば、瑞々+青龍、老々、麟々の内1つの組み合わせですと、朱雀は構えられませんが青龍と麟々のパターンはトレミスを追加で出すことができます。
図で表すとこの様になります。
例として青龍とセットの場合は
①瑞々で玄武落とし、麟々回収
②麟々効果で朱雀+青龍落とし
④青龍で老々回収→麟々
⑤瑞々と麟々でアーケティス
⑥青龍対象に老々の効果、豸々落とし、麟々を蘇生
⑦老々+麟々でトレミス。トレミスで豸々を回収。(外す素材は老々)
⑧豸々効果で娘々落とし、玄武で老々蘇生
⑨老々と豸々で仙々を組み、仙々とアーケティスでVFD
この展開をする事により、リソースを貯めつつ、妨害を構えられます。
上記の物はあくまでも2枚の組み合わせ例であり、実戦の場合は他にもの手札のカードがあります。上記の例の様なイメージで実際にカードを5枚引いて練習するのがベストだと考えています。
・豸々
・老々
・麟々
以上の4つの組み合わせが展開可能な組み合わせとなります。
【基本的な展開】
上記でも軽く触れましたが、ここでは目指す盤面を作る為の基本展開を紹介します。
・VFDの成立条件
VFDを成立させるパターンは3つあります。
①レベル9シンクロの2体で組む
②レベル9シンクロ+電脳堺レベル6モンスター(朱雀でレベルを上昇させる。)
③浮鵺城を使用したルート(例を挙げると仙々のレベルを加工させてレベル3チューナーと混ぜで浮鵺城を出し、レベル9モンスターを蘇生する。)
以上の3つがVFDの成立条件です。①が最もポピュラーです。ですが、③はニビル、γをケアして2体目のVFDかトレミスを成立させる場合に必要なルートになります。②も先にVFDを成立させ、相手の誘発をケアしながら動く際に使用することがあります。なので、知らないとプレイの幅が縮まってしまいます。
・朱雀の成立条件
組み合わせの部分でも軽く触れましたが、朱雀にアクセスするためには九龍以外では瑞々でモンスターを対象に取ってサーチするか、展開途中のドローで引き込む必要があります。後者はあまり現実的ではありませんね。なので、瑞々で朱雀にアクセスするパターンについて解説します。一概にサーチと言っても二通りの方法が存在します。
①直接朱雀をサーチする
②九龍を経由する
どちらかを選択するかは直前の動きに依存します。主なシチュエーションとしては、青龍の墓地効果を未使用の場合は①、九龍を既に使用した場合は②を選択します。どちらかが成立した場合はVFDの成立を目指しましょう。
・ニビルのケアパターン及び追加のVFDorリソース
ニビルのケアと言うと少し難しいイメージがある方もいらっしゃるかと思いますが、このデッキのニビルケアは比較的容易に行えます。
方法は老々を1体目のVFDの成立後に使用することです。
①VFDの効果で光宣言
②老々の効果でレベル3非チューナーかレベル6を釣り上げる
レベル3非チューナーを釣り上げた場合
このようにして浮鵺城を成立させ浮鵺城でVFDの素材となっていたモンスターを蘇生して2体目のVFDを成立させます。
レベル6を蘇生した場合は
このようにしてトレミスを成立させてリソースを回収することも可能です。また、墓地にレベル3非チューナーがいない場合は燐々を蘇生して、朱雀でレベルを下降して浮鵺城のルートに持ち込むことも可能です。
この展開は追加のVFDまたは、展開の途中で使用したうららやリソースを回収できるので老々が1体目のVFDの成立までに必要ない場合は最後まで待ってこの展開を狙いましょう。
2.電脳堺の構築理論
この章では自分が実際に使用し、準優勝及び優勝、新制限後に直近のCS(best8)で使用した構築・各カードの採用理由を紹介していきます。また、今回の改定で全く影響を受けていないので新制限後も構築のコンセプトは大きく変わっていません。
・朝霞CS(準優勝 4-1-2)
こちらの構築は2020年12月6日(新制限前)に行われた朝霞CSで使用した構築になります。この時の自分は電脳堺を組んで5日で持ち込む形となり、右も左も分からない状態でした。ですが、構築には自信がありました。自分は過去にも同じ様なタイプのデッキを使用しており、その時の経験を活かして構築に臨んだからです。その結果、負けてしまったのが決勝戦の電脳堺ミラーのみとなっています。敗因は調整不足から来るミスです。
<構築のコンセプト>
電脳堺には1枚初動がありません。その為、どうしても事故が発生しやすくなってしまいます。そこで事故の要因となるカードを極力削減し、自由枠を作ることを意識しました。個人的に事故の要因となり得る部分は青龍の3枚目と娘々の3枚目だと考えました。これらのカードは手札で被ってしまうと機能せず、浮いてしまいます。各々の3枚目を投入せずに電脳ギミック以外のカードを採用しました。代わりに採用したカードが金満で謙虚な壺です。このカードの役割は
・事故の軽減
・展開を通しに行けるカードのサーチ
・そのシーンに応じたカードをピック出来る
・サイドカードを探しに行く
主にこの4つが役割です。これらの役割はどれも娘々の3枚目、青龍の3枚目には果たすことは難しいです。(娘々と展開できる組み合わせは多いが、そもそも娘々が被ると手数にならない。青龍だと展開出来る2枚の組み合わせが瑞々しかない。青龍で展開をするためには青龍+2体以上の電脳モンスターが必要(計3枚)。後攻からのシステムモンスターの無力化にも既に墓地に電脳カードが無いと機能しない為)
この金満で謙虚な壺を採用するに当たって後攻からのパワーを上げる意図がありメインからハーピィの羽根帚を採用しました。
また、何枚除外するのか及びどのカードを除外するのかといった質問がありました。既に回答させて頂きましたが、基本的には6枚除外します。
除外するカードは先手後手や対面のデッキ、その時の手札によって左右されますが基本的には下記のカードを除外します。
ドローを絡むカード(スターダストチャージウォーリアー、アーケティス)は確定で除外します。また、出すのが難しいグリオンガンドも確定と言ってもいいでしょう。ガイアドラグーンはアーゼウスの素材という役割をもっています。しかし、逆に言ってしまえばそれしか役割が無いため除外します。凰々は対サンダードラゴンの後攻ならば残したい場合もあります。その場合はVFDの2枚目か右で取り上げている2枚のカード両方を除外します。右の2枚は後攻で使うカードです。残りの手札及びターンを跨いだ場合などを加味してどちらをコストにするかを選択します。
今回の構築のコンセプトを要約すると事故の要因を減らしてデッキの潤滑剤となり得るカードを採用することです。結果として事故を起こしてしまったのは決勝戦の二本目のみとなっています。
・わよCS (4-3-1)
こちらも朝霞CS同様に新制限前の物です。このCSでは優勝することができたものの、個人成績は奮わないものとなってしまいました。前回の構築と異なるの点はメインデッキの枚数を41枚から40枚に絞ったことにあります。減らした部分は2枚目の金満で謙虚な壺です。
<構築のコンセプト>
上記の部分でも少し触れましたがメイン枚数を絞り、手札誘発に対する指名者カードをを引き込みやすくする+展開系のデッキミラーでの後攻での手札誘発を引き込む確率の向上を図りました。結果としては前回の構築よりも事故を招く形になってしまいました。何故この様な結果になってしまったのか考察しました。
・そもそも誘発の総数が少ないのでメインの枚数を割いてもそこまで効果が期待されない
・メインのロンギヌスが機能しないことが多かった
以上の3点が今回の構築の欠陥だと考え、新制限の構築にし、次のCSに臨みました。
・令和遊戯CS(4-0-2)
こちらの構築は12月26日に行われた令和遊戯CSで使用した構築になります。上記の2点の構築とは改定の影響もありますが、メインデッキ及びサイドデッキの内容を大きく変更しました。最後の試合は優先卓が負けてしまい、チームは終わってしまいました。
<構築のコンセプト>
前回の反省点を活かし、メインデッキからどの対面でも機能しやすい手札誘発であるγをメインデッキから採用しました。メインデッキからのγを警戒されなければ場の電脳魔法・罠を対象に取りSS効果または、強欲で貪欲な壺、緊急テレポート等に誘発を貰った場合に疑似的な指名者系統のカードとして機能し、且つレベル6を供給できるので展開の最大値が伸びるといったメリットがあります。また、警戒されてしまい誘発のタイミングをずらされてもリソースは墓地に溜まるので、展開が止まった場合も返しのターンの攻め手に困らず、テンポを崩さずに戦える試合もありました。
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