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【3分で読める】amazonの凄い会議vs博報堂のすごい打ち合わせ(木戸)

※博報堂時代の『心・技・体』…技⑨

先日、博報堂の打ち合わせについて投稿をしましたが、友人に薦められて「博報堂のすごい打ち合わせ」(出版:SB Creative/博報堂ブランド・イノベーションデザイン局著)を読んでみました。

ほぼ同じタイミングで、「amazonのすごい会議」(出版:東洋経済/佐藤将之著)という本にも出合ったので、両者を同時期に読んだので、勝手に比較してみました。

まず、以前の投稿でも書いたように、博報堂の打ち合わせについては、一般的な打ち合わせの目的が「収束」であるのに対して、博報堂の打ち合わせは「拡散」が目的になってる、という投稿をしました、、、

今回も、基本的にはその対比の構図になっています。

●「amazonのすごい会議」

今をときめくamazonだけあって、amazon流の象徴的な特徴を中心に、「一般的な会議とはひと味ちゃいまっせ!」という例が紹介されています。

【象徴的な例】
・1ページャー(1ページの資料)
・6ページャー(6ページの資料)
・ナレーティブに書く(箇条書き禁止)
・リリース形式で書く

なお、目次の章立てを見てみると、、、
・全体のうち約53%が「収束」の話。効率よく業務を進めるための会議についてのポイントが紹介されています。

・「拡散(アイデア出し)」については全体の約13%。

・残る32%程度は、企業のポリシーや経営視点をもってPDCAを高速でまわしましょう。みたいなamazon流の仕事の流儀が紹介されている、といった感じです。

●「博報堂のすごい打ち合わせ」

一方、「博報堂のすごい打ち合わせ」については100%拡散について。
一見、効率の悪い”博報堂らしい”打ち合わせを必死に全肯定する内容になっています。笑

【ポイント】
・打ち合わせの50%が雑談
・曖昧に終わる
・イケてる質問力
・人のアイデアにのっかってみる

気になるところでいうと、こんなところでしょうか。

ある意味、数多ある著書の中から差別化するという視点でいうと、アイデアにこだわる広告屋として内容の全てを「拡散」の極意につかうことは正しいのかもしれません。

ちなみに、最後の第6章に出てくる「ひとりブレスト法」は実践的な具体例が並ぶ9連発なので、かなりオススメです。僕自身、ブレストはしょっちゅうやりますが、僕も初めて聞いたブレスト法もあったので、是非実践してみようと思います。

●amazonのすごい会議 vs 博報堂のすごい打ち合わせ

こんなタイトルにしておいてなんですが、、、

どっちが良い、悪いということではなく、冒頭に紹介したように、収束を目的にしたamazonの会議と、拡散を目的にした博報堂の打ち合わせ…

目的がそれぞれ違うので、どちらが良い・悪いではなく、目的に合わせて使い分けるのが良いかと思います。

個人的には、拡散よりも今、誰もが気になるamazon、ジェフ・ベゾスのこだわり、流儀を知りたかったので、amazonのすごい会議は非常に参考になりました。中でも、リリースの資料づくりは真似てみようと思いましたし、KPIとKGIの使い分けは非常に学びになりました。

もし、どちらも興味があるのであれば、「amazonのすごい会議」⇒「博報堂のすごい打ち合わせ」の順番で読むことをオススメします。

なぜなら、今の時代の流れとしてはamazon流が最先端だと思いますし、会議だけにとどまらず仕事全体にとって学びがありました。

それに加えて、さらにアイデア出しで効果を出すのであれば、アイデア出しの引き出しを増やすべく、博報堂のブレスト法を吸収するのが良いのでは、と思います。

皆さんも是非、読んでみてくださいね。(木戸)

このnoteでは、★色んな働き方、生き方があるということをシェアして、結果的に、多くの人が目の前の仕事に忙殺されるだけの人生ではなく、自分の意志で取捨選択した人生やキャリアを歩める世の中になることを願って書こうと思います。僕にとっては、博報堂時代のサラリーマン人生も、その後のフリーの木戸俊介としての経験も、どちらも欠かすことはできません。両方あるから、今の木戸俊介がいると思っています。そういう意味では、特に、今後の将来に対する期待と不安が入り混じる同世代、★29歳~38歳の企業マンに向けて話すつもりで書けたら良いなと思っています。

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