【3分で読める】~仕事選びの基準~衝撃を受けたオーストラリア人・アーロンのキャリア形成(木戸)
*博報堂時代の『心・技・体』…体験㉘
自分が、ケガをして車イスになってからリハビリ情報を発信しているブログ、キドリハ通信を再開しました。
その中で、『人生の優先順位』についての記事を書いていて、思い出したのが、タイトルにあるアーロンの話・・・。
アーロンは、僕がリハビリ留学でオーストラリアに半年間滞在した際に、通っていた日本語学校の先生です。
家族とサーフィンが好きで、毎日、お昼に学校が終わると、すぐに帰って波に乗る生活は、カッコイイ大人だな、という印象でした。
そのアーロンのこれまでの仕事の話を聞いて、衝撃を受けた記憶があります。
アーロンのこれまでの仕事。
①動物園の飼育員@ブリスベン
②ホテルマン@シドニー
③学校の先生@ゴールドコースト
なんてめちゃくちゃなキャリア形成だと、思いませんか?
僕も、最初に聞いたときは、そう思いました。あ、この人、行き当たりばったりだ、と。笑
でも、理由を聞くと、違ったんです。
①動物園の飼育員
最初の仕事を選ぶとき、自分は無類の動物好きだったから、動物園の飼育員になったんだそう。
日本人は、自分の好きよりも、「自分の得意」で仕事を選ぶ傾向にあります。
ニアリーイコールではありますが、、、日本人は、得意≠好きではない仕事を続けている人もいるように感じます。
②ホテルマン
動物園の飼育員に慣れてきた頃、今の日本人の奥さんに出会って、結婚を考えたそうです。
将来の家族のために、独身で時間があるうちに稼ごうと、給与の高い、ホテルの夜勤に入りまくって、経済力をつけたそうです。
③学校の先生
その後、結婚し、出産。
子どもが生まれたのに、仕事で家族といれないのはクソ(ファック)だから、午前中で仕事が終わる、日本語学校の先生に転職した。とのこと。
これが、アーロンのキャリア形成です。
どうですか?最初に聞いたときよりは、ちょっと感じ方は変わりませんか?
自分の好きで仕事を選び、自分の生きたい人生に合わせて、自分の仕事を変えていくことってできるんだ。。。と衝撃を受けた記憶があります。
僕の、日本での経験上、日本人のほとんどは、仕事に合わせて人生を変えます。
転勤になれば、家族で引っ越し、子どもは転校し、もしくは単身赴任で家族と離れて暮らす人もいます。しかも、それって、日本じゃ普通じゃないですか?
自分の生きたいように、家族のために、こんなに転々と、違う仕事に変えるってアリなんだ、と驚きました。
しかも、仕事の度に、アーロンは場所も変えてます。
最初は、有名なオーストラリアZooのあるブリスベン。
次は、一流ホテルが集まるシドニーでお金を稼ぎ、
家族の時間を大切にするためと、自分のサーフィンをおもいっきり楽しめるゴールドコーストへ。
そんな風に、自分の仕事に合わせて、住む場所も変えています。
少し余談ですが、オーストラリア人のルーツは、イギリスが占領し、移民で国ができた歴史があるので、そういう意味では、フットワークが軽く、変化や移民に寛容です。
自分の幸福度UPのためには、住む場所も変える、柔軟な価値観が、彼らにはあります。もちろん、日本人の地元への愛着を大切にする生き方も素晴らしいですが。
そんな風に、キャリア形成に対しての価値観を大きく変えてくれた、そんな出来事でした。
では、今日はこのへんで。
このnoteでは、★色んな働き方、生き方があるということをシェアして、結果的に、多くの人が目の前の仕事に忙殺されるだけの人生ではなく、自分の意志で取捨選択した人生やキャリアを歩める世の中になることを願って書こうと思います。僕にとっては、博報堂時代のサラリーマン人生も、その後のフリーの木戸俊介としての経験も、どちらも欠かすことはできません。両方あるから、今の木戸俊介がいると思っています。そういう意味では、特に、今後の将来に対する期待と不安が入り混じる同世代、★29歳~35歳の企業マンに向けて話すつもりで書けたら良いなと思っています。