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【4分で読める】事業を因数分解する(木戸)

*博報堂時代の『心・技・体』…技㉖

こんにちは、HDAの木戸です。

今日は、普段から事業活動を進めていて、よく話す「事業を因数分解する」という趣旨で、普段やっていることを共有します。

これは、自身で事業をはじめる際も、事業の相談を受けた際に事業を評価、改善する際にも、極めて大事な工程です。

当たり前のことですが、きちっと整理して人に説明できたり、ビジュアル化して第3社に理解できる情報に整理できる人って、思ったより多くありません。

noteでもよく話に出てくる、6W2Hと近い話ではあります。が、もう少し、即戦力の事業に直結する項目に分けていきます。

クライアント情報や業務内容について具体的なことは言えないので、かなりオーソドックスな項目になりますが、分解してみます。

事業を大きく分けると2つに分けられます。

『顧客満足度に関わる項目』と、『従業員満足度に関わる項目』

『顧客満足度に関わる項目』は、パッと思いつくだけで下記に分けられます。

●商品サービスの優位性
業界により商品やサービスは違いますが、商品は当然不可欠な要素です。担当するのは、商品企画部マターの項目です。商品の差別化はいつも言っているとおり最も重要な項目です。

●営業販促
事業は売上が上がらないと続かないので、どこの会社にも必ず必要な営業です。たとえデジタル活用で自動化していたとしても、必要不可欠な要素です。販促、広告になると部署が分かれている企業も多いですが、事業活動の原資である売上に直結するので、非常に大切な要素です。

●運営
営業が受注した後、商品を問題なく納品し、円滑に事業を進めるための人員や仕組みです。店舗であればまさに店舗運営です。

要望やクレームがあれば、すぐに営業と連携し、新規受注のチャンスや既存顧客を失わないようコミュニケーションする必要があります。

●その他

上記に入ってこないような項目はその他でまとめます。例えば、事業開発部が担当するような新規事業立ち上げなどは、既存の顧客満足度には直接かかわりませんが、会社の収益を上げる、安定させることで、メインのサービスの質も上がる可能性は高いので、間接的には顧客満足度に関する項目に入ってきます。

経理や財務などもありますが、、、規模が大きくなれば当然部署は分かれてきますが、個人や小規模事業社だと営業と経理はイコールのケースも多いので、あえて分けていません。

『従業員満足度』も下記のように分解できます。

●採用人事

事業活動には、人的リソースが必要です。人材を獲得する項目です。

・人材教育

採用した人材を、育ててる項目です。

もちろん、事業を通してスキルが高まることももちろんですが、計画性をもって、社員を育てる、モチベーションを保つことで、人の成長とともに事業の成長を図っていきます。

●給与体系福利厚生

当選、社員満足度には、給与が分かりやすく関わっています。給与、福利厚生など、定量的に、従業員満足度を左右する項目です。

いわずもがな、社員が、比べやすいので、求職の際に各社見比べる項目ですね。

●社内労働環境

定量的な満足度に対して、定性的な満足度に関わる項目です。

部署の風通しや、社員同士の人間関係などを左右します。人を育てる人材教育だけでなく、管理職のパワハラを防止するなど、抑止力としての人材教育とも関係してきます。

●その他

とりあえずプランニングする最初の段階では、上記項目に入らないのは、その他に置いておきます。

余談ですが・・・例えば、企業認知度UPを目的に行ったテレビCMが、家族の目にとまって、家族から社員への注目度、信頼度UPに影響して社員もモチベーションにつながったと、思いがけず顧客満足度のための項目が従業員満足度に影響することもあるようです。

分解し細分化できると、事業の改善すべき課題や、強化すべき強みが分かりやすくなります。

漠然と収益が上がっていないところを、細分化して原因をつきとめることから事業改善ははじまります。

もちろん、原因が一目瞭然でないことの方が多いので、分けたところから、どの項目に集中して取り組むべきかを分析していく、次のステップがさらに重要です。

自身で事業をする際は、何から始めれば良いか分からないときも、このように因数分解して整理し、とりかかりやすいところから始めることができます。

追伸、、、

僕は、数学の『因数分解』はできません。苦笑

でも、なんとなくイメージしやすいので、この言葉をつかっています。ゆるしてください。

では、今日はこのへんで。

このnoteでは、★色んな働き方、生き方があるということをシェアして、結果的に、多くの人が目の前の仕事に忙殺されるだけの人生ではなく、自分の意志で取捨選択した人生やキャリアを歩める世の中になることを願って書こうと思います。僕にとっては、博報堂時代のサラリーマン人生も、その後のフリーの木戸俊介としての経験も、どちらも欠かすことはできません。両方あるから、今の木戸俊介がいると思っています。そういう意味では、特に、今後の将来に対する期待と不安が入り混じる同世代、★29歳~35歳の企業マンに向けて話すつもりで書けたら良いなと思っています。

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