【4分で読める】自分の土俵で勝負する(木戸)
*博報堂時代の『心・技・体』…心その⑱
皆さんこんばんは。HDAの木戸です。
今日は、博報堂時代の意識と独立後の今の意識との違いに焦点を当てて、営業の心得をシェアします。
結論から言うと、、、
◆博報堂時代は商談トークのためにインプットを心がけていました。
◇独立後は営業トークのためにアウトプットを心がけています。
それぞれ、どういうことかを紹介していきます。
◆博報堂時代の商談・・・
特に目上の方との商談では、様々な業界の話題、広告の事例が話題に出てくるので、インプットに重きを置いて、広く知識を得るために情報収集してました。
日経新聞をとり、朝の情報番組では、CM発表会などのPRニュースが取り上げられるので、キー局全てを流し見する感じでした。最初の頃は、営業部にある全国紙の新聞も、全紙読んでいました。。
あと、これは余談ですが、、、
「月9(ドラマ)は時代を表すから必ず見た方が良い」と先輩に言われたので、それから博報堂時代は欠かさず見てました。
皆さんも、変遷追ってみてください。結構面白いです。
でも、情報を詰め込んでも詰め込んでも、受け身でいる限りは、なかなか話題についていけません。
うまく詰め込んだ情報が、自然とトークに差し込めずに商談についていけないことが多く、新人時代の苦い記憶です。あとは、ニュースを知っているだけでは、それ以上の情報はないので、自分がシェアするニュースにニュース性がなかったと今では思います。
2年目、3年目となっていくにつれて、自分で仕入れた情報を自分から積極的に話題として振るようになっていきました。
自分で振った話題なので、トークの中心というか、MC的な立ち位置につけますし、もちろん話についていけないことはありません。
インプットを中心にしていたものの、仕入れた情報をうまくアウトプットしていくことに必要性を感じた経験です。
◇今では、そのアウトプット中心のトークにシフトしています
普段の情報収集についても、完全に軸足はアウトプットです。情報収集とアウトプットは矛盾しているようですが、アウトプットを意識することでインプットの質も変わってきます。
よくあるのが、他の方が話題にしたトークテーマに、自分のエピソードを差し込んでいきます。
(トークの)マイクを自分のところに取りに行く。そんな意識です。
(もちろん、自分、自分過ぎて空気の読めないマイクのキープは厳禁です。)
この時、大事なのは、相手のエピソードを「抽象化する」という点です。
僕は今、色んな仕事をさせてもらってますが、名刺を持ち歩いているだけでも、7件の仕事があります。活動の詳細は置いておいて、それぞれの仕事の目的を挙げると下記になります。
●NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト・・・チャレンジ、自然と生きる
●つくばウェイ(記者)・・・人のアウトプット、表現法を学ぶ、仕事観、人生観
●スイッチオンサービス(デイサービス)・・・リハビリ界を変える
●HDA・・・恩返し(特にサッカー界と博報堂に対して)
●キッチンHEROヒロ・・・波乱万丈、人生の修羅場(を経験したい)
●D&I(障がい者雇用)・・・恩返し(特に障がい者として)
●筑波大学蹴球部・・・恩返し(特にサッカー界と教育界に対して)
例えば、商談の中で、「チャレンジ」とか「自然」にまつわる話が出てきたら、NPOの活動の話を差し込みます。
他に、サッカーの話や、サッカービジネスの話になれば、HDAや筑波大の話に持っていきます。
もっと、哲学的な話題、人生を考えるような話になれば、つくばウェイの取材で出会った人の話をするか、自身が死にかけた死生観とかの話を放り込みます。
そんな風に、今、商談で話されている話の抽象化したテーマと同じ、自分の仕事や活動を選び、その話題で自分のエピソードを盛り込んでいきます。
普段から、自分の活動を抽象化してアウトプットするよう心がけることが非常に大事です。
そういう意味では、「自分の言葉を持つ」というのも非常に大事です。
次回以降で、「抽象化する」こと、「自分の言葉を持つ」こと、この2つについても丁寧に説明できたらと思います。
では、今日はこのへんで。
このnoteでは、★色んな働き方、生き方があるということをシェアして、結果的に、多くの人が目の前の仕事に忙殺されるだけの人生ではなく、自分の意志で取捨選択した人生やキャリアを歩める世の中になることを願って書こうと思います。僕にとっては、博報堂時代のサラリーマン人生も、その後のフリーの木戸俊介としての経験も、どちらも欠かすことはできません。両方あるから、今の木戸俊介がいると思っています。そういう意味では、特に、今後の将来に対する期待と不安が入り混じる同世代、★29歳~38歳の企業マンに向けて話すつもりで書けたら良いなと思っています。