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【3分で読める】謝るチカラ(木戸)
*博報堂時代の『心・技・体』…心㉓
こんばんは。HDAの木戸です。
今日のタイトルですが、広告代理店の一番の強みは「謝るチカラ」にあると考えています。
なぜなら、めちゃくちゃ謝る機会があるからです。苦笑
クライアントには、放送事故、キャンペーンの逆パブ炎上、提案の失敗など日々怒られていますし、タレント事務所にも契約の終了、宣材写真の使い方NGなど、よく揉めます。さらには、テレビ局などの媒体、スポーツクラブなどのコンテンツホルダーなど、関わるプレーヤーがかなり多くなるので、その分、謝ることも増えます。
謝るチカラというのは、当然、ただただメンタル的に強い、精神論で謝り続ける話ではありません。それだけでは、信頼は得られません。
謝罪のキモチは、言動、つまり、言葉だけではなく、直後からそれ以降の行動によって、継続的に誠意を伝えるべきです。
その中で、行動で示す方法を、以下3つにまとめてみました。
●スピード優先
広告代理店の営業はコレが最も重要です。動きの速さ、対応の速さです。
謝るときは、問題が起こった時。
そんな時は、バッドニュース1stです。とにかくすぐにクライアントへ報告。報告の際に、まずは直近のアクションプランをセットで報告します。先のプランは置いておいて、ひとまず目の前の火消しが必要です。
報告とアクションプランを、いち早く伝えます。
●複数の選択肢
コレは、謝る時だけではありませんが、「選択肢を出す」というのが極めて重要です。
即時対応をしたあとは、中期的なプランを立てて、今とれるアクションプランの選択肢を出します。
一択だと、クライアントの担当者も社内で説明がつきにくいので、いつも言っていますが、方向性を分けて、3つ選択肢を出します。
・コスパは良いけど難易度の高いプラン。
・リスクは最大限減らせるけど、費用面がデメリットのプラン。
・その間くらいの、プラン。
謝るような状況だということは、キャンペーンか何かで問題が起きています。その問題を解決、火消しをするために、代理店が補償するのも1つの選択肢です。
その際に、追加費用だけではなく、損失を出した分のメディア枠を提供するのも1つ。
例えば、普段からメディアとの信頼関係を築いていれば、不足の事態に備えて余分なメディア枠をキープしておくこともできます。それを補償に充てる。そんな、選択肢の引き出しを持っているかが問われています。
●改善する
代理店の営業として約8年クライアントに対峙していましたが、その中で感じていたことがあります。
それは、代理店は1パーでも自分たちが悪ければ、代理店の責任。
クライアントは1パーでも悪くなければ、代理店の責任。
つまり、100%の仕事をしてないと、何か問題が起きたときは代理店の責任です。それを、代理店の営業なら痛感しているはずです。
だからこそ、謝るチカラの一番のポイントは、重く受け止め、深く反省することです。そして、その反省を、次に活かすことです。
真正面から謝ることができる人ほど、次に謝る機会が減ると断言できます。
謝るチカラを持っている人は、切り替えられないくらい引きずり、深く反省する人です。
ミスしたくなければ、全力で謝り、深く、深く反省することです。
改善の1歩目は反省することです。
そして、次に絶対謝ることが無いよう、自分が成長し、100%のリスク管理を継続徹底することです。
今日は、このへんで。
また次回☆
このnoteでは、★色んな働き方、生き方があるということをシェアして、結果的に、多くの人が目の前の仕事に忙殺されるだけの人生ではなく、自分の意志で取捨選択した人生やキャリアを歩める世の中になることを願って書こうと思います。僕にとっては、博報堂時代のサラリーマン人生も、その後のフリーの木戸俊介としての経験も、どちらも欠かすことはできません。両方あるから、今の木戸俊介がいると思っています。そういう意味では、特に、今後の将来に対する期待と不安が入り混じる同世代、★29歳~35歳の企業マンに向けて話すつもりで書けたら良いなと思っています。