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【4分で読める】その言い訳で良いんですね?(木戸)

*博報堂時代の『心・技・体』…体その⑮

こんばんは、HDAの木戸です。

今日は、僕の心にもよく出てくる「言い訳」をテーマに投稿してみます。
人間、生きてると言い訳しがちです。

もちろん、僕も言い訳します。

ポジティブに生きようとすると、合理化=言い訳することも大切です。ただ、人と比べて、周りの環境について、自分の境遇を憂いて言い訳することが多いのでは?と思います。

僕自身、合理化するなら、人との相対評価ではなく、自分のBefore⇒Afterの成長度の比較をして、自分の成長過程に誇りを持つべきです。

よし、今は少し停滞してるけど、ここまで着実に前進してきた。だから多少停滞しても良い。今こそ自分を信じる時、、、こんな調子で自分の心に言い訳?言い聞かせています。

●僕はよく、中学校や高校で授業や講演をさせていただく機会があります。

学力も、特色もバラバラです。日本一の灘中に伺ったこともありますし、生徒の大半が進学せず就職する高校にも伺いました。

基本フォーマットは、「前向きな考え方」⇒「夢や目標を叶える方法」⇒「夢を叶えるために計画を立てる」という流れで話をします。

ただ、たまにあるのが、「木戸さんは、筑波大学の学歴と、博報堂の経歴があるから夢を実現できるんですよ。でも私は・・・」という趣旨のコメントが飛んでくることがあります。

まず、この話はこのへんで一旦置いておいておきます。

●「事故」や「障がい」、「生き方」をテーマに講演をさせてもらうと、こういう質問も返ってくることがあります。

「木戸さんは上半身が動くからそこまで前向きになれるのでは?でも僕は頸髄損傷なのであなたより難しい・・・」という趣旨のコメントです。

僕よりも障がいの度合いが重度な方から、こうした質問?ツッコミ?指摘?がくることもあります。

脊髄損傷という障がいについて簡単に説明すると、僕は胸髄損傷なので、腰あたりから下が動きません。逆に言うと、腹筋などの体幹や、手足はフルで動きます。

一方、頸髄損傷(首の損傷)の場合は、首から下が動かないので、指や手、肘や腕にも麻痺が残ることもあります。

車イスユーザーは一見、同じに見えても、そこには大きな差があります。

想像してみてください。同じ車イスでも、体幹も使えて、上半身もフル活用できる僕と、首から下が動かず、手足にも麻痺が残る方とは同じ障がい、同じ脊髄(頸髄)損傷でも確かに厳しい差があります。

でも、そんな時、思い浮かぶのは、いつもペリー・クロスの存在です。

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僕が、世界で最も尊敬している人物の1人です。

ペリーの写真を見て気づきますか?

ペリーは、首から下が”一切”動きません。

ラグビープレー中の事故で頸髄損傷になり、一切動かないので、電動車いすを顎で動かしています。

そんなペリーが何してるかと言うと、電動車いすで世界中をまわり、投資家から資金を調達し、グリフィス大学の再生医療の研究のために資金調達をしています。

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「この世から麻痺をなくす」というのがペリーの宣言です。

僕がペリーからもらうのは、同情でもみじめさでもなく、強く生きる活力です。自分ごときが、弱音なんて吐いてちゃいけない。

いつもそう思います。

今度ペリーに会った時に、自分は胸を張って会えるのか?そう自問自答しています。

あなたが「障がいの度合い」を言い訳にするなら、、、

あなたはペリー・クロスよりは幸せで、充実して、胸を張れる人生を送っているってことですよね?

厳しいようですが、僕はいつもそう思います。

●障がいが無い方も、、、家族がこうだから、会社がこうだから、自分の境遇がこうだから、、、。

前述した中高生のように、学歴や自身の境遇を言い訳にするのなら、あなたは世界で一番厳しい状況なんですか?と問いたくなります。

世界には、難しい境遇の中でも、一歩踏み出し、チャレンジし続けている人たちが大勢います。

負けじと頑張りましょう。是非、一緒に。

あなたは、その言い訳で良いんですね?

では、今日はこのへんで。

このnoteでは、★色んな働き方、生き方があるということをシェアして、結果的に、多くの人が目の前の仕事に忙殺されるだけの人生ではなく、自分の意志で取捨選択した人生やキャリアを歩める世の中になることを願って書こうと思います。僕にとっては、博報堂時代のサラリーマン人生も、その後のフリーの木戸俊介としての経験も、どちらも欠かすことはできません。両方あるから、今の木戸俊介がいると思っています。そういう意味では、特に、今後の将来に対する期待と不安が入り混じる同世代、★29歳~38歳の企業マンに向けて話すつもりで書けたら良いなと思っています。
#お金の使い方


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