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【3分で読める】講演準備で最初にやる3ステップ(木戸)
*博報堂時代の『心・技・体』…技㉕
こんばんは、HDAの木戸です。
今日は、講演内容を考える際に大事にしてる3ステップを共有します。
僕は、普段から大小様々な講演、講義の機会をいただきますが、中くらい(100人~500人くらい)の規模の講演が、毎月2本ずつくらいあります。
大学や高校の授業の枠の中で話したり、はたまた地域の企画で話をさせてもらったり。
これは、日々の仕事の中で、プレゼンや会議の運営にも生かせると思ったので、それらをシェアします。
①オリエンを整理する
オリエンとは、依頼者からもらう依頼内容が整理されたモノで、オリエンがまとまっているものをオリエンシートと言います。
ここは仕事のプレゼンも一緒ですが、全ての講演はオリエン内容に応えるものであるべきなので、オリエンの整理、依頼の明確化が必須です。
一番大切なのは、Why=目的です。聞いた人にどう感じてもらい、何を学んでもらいたいのか、それを明確にします。目的が明確になると、話す内容(What)も自ずと決まってきます。
次に大切なのは、(講演の場合は)Whom=ターゲットです。
同じテーマを話すにしても、おばあちゃんなのか、子どもたちなのかで、内容や話し方は変わってきます。おばあちゃんだと比較的シンプルに。子どもだとクイズ形式に、みたいな感じです。
ターゲットと同じくらい重要なのがWhen=時間です。依頼により、時間が全く違うので、例えば2時間の時もありますし、15分の時もあります。
依頼された時間により、目的を達成するために話したい内容の中で、優先度の高いエピソードを取捨選択します。
②次に「目次」を決める
続いて、What=内容を決めるのですが、僕はまず目次を決めます。例えば、話すことが多い福祉、障がい、NPOの活動を話す講演の内容を例に紹介します。
1.前向きな考え方
車イスになったからこそ得た考え方『逆転の発想』を、Before(事故直後の絶望)⇒After(現在の希望)をエピソードトークで話します。
↓
2.夢の叶え方の話
前向きに考えられるようになったからこそできた夢の作り方、夢の叶え方をエピソードを交えて話します。
↓
3.時間の使い方の話
夢を叶えるために、車イス、障がい者だからこそ学んだ時間の使い方を話します。実際、参加者の皆さんにもワークを交えて話します。
例えばですが、これが自分の中での代表的な目次です。全体の流れとして、3段落ちでオチないと話として成立しないので、話の骨子を、目次でつくります。
ちなみに、だいたい、講演の最初と最後にこの目次をきちんと説明することで、「今日はこんな話を聞いた」というのが脳みそに残りやすくなるよう気をつけています。
もし、、、時間に余裕があれば、目的に合わせて大テーマの目次を増やすこともありますし、間にはさむエピソードトークを増やして調整します。
ちなみに余談ですが、目次を決めることは、読書でも生きています。
本を読む前に、目次を見て、本の流れを理解します。だいたい、目次を見ると、こんな流れで、著者の伝えたいことはココなんだろうなと分かるので、もし、取材前に取材対象者が出した著書を予習する場合で、時間が無い時なんかは、メインテーマの章をじっくり読み、他は流し読みにする。
みたいなことにも利用できます。
③接続詞の「逆接」の文脈を入れる
講演の際は必ず意識しているのが、話の流れで「逆接」ではじまる内容を入れます。
講演、講義で淡々となんの逆接もなく話してると、聞いてる人はつまらないと感じて眠たくなります。特に、中高生、大学生は一部の生徒は眠たそうな子もいるので、、、苦笑
あとは、僕がやる意味というか、プレゼンターとしての、自分の差別化(How)のためにも、そうした違和感というか、非常識な考えみたいなものを入れることを心がけています。
常識的にはこうだが、でも僕の考え方はちょっと違う、みたいな話を入れるんです。
例えば・・・
ビーチマット(車イスでもビーチを走れるように一時的に敷くマット)は重いので手間がすごくかかることが最大の弱みでした。。。
”でも”、
手間がかかるからこそ、多くの人が集まるキッカケになった=最大の強みに変わることに気づいたんです。
こんな感じです。これはテクニック論ですが、逆接の内容を入れるメリットとして、
「みんなこう思ってるでしょ?」
と逆接でつながるネタを入れると、オーディエンスに問いかけから始められます。
「でも、全然違うんです」
そうした問いかけ&答えを、眠たそうな学生の横でやります。笑
そうすると、講義の流れにポイントを設けることができるのと、ストーリーで伝えたいこともはさみやすいので、逆接のポイントを必ず用意しています。
以上です。少しでも、皆さんの参考になれば幸いです。
では、今日はこのへんで。
このnoteでは、★色んな働き方、生き方があるということをシェアして、結果的に、多くの人が目の前の仕事に忙殺されるだけの人生ではなく、自分の意志で取捨選択した人生やキャリアを歩める世の中になることを願って書こうと思います。僕にとっては、博報堂時代のサラリーマン人生も、その後のフリーの木戸俊介としての経験も、どちらも欠かすことはできません。両方あるから、今の木戸俊介がいると思っています。そういう意味では、特に、今後の将来に対する期待と不安が入り混じる同世代、★29歳~35歳の企業マンに向けて話すつもりで書けたら良いなと思っています。