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KHK4083:rocatinlimab(協和キリン)
本日はミクスオンラインに掲載されていた協和キリンのKHK4083を掘っていきます!
協和キリンは、アトピー性皮膚炎治療薬「KHK4083」を26〜27年に国内投入予定👏
— チクチク@製薬ブログ (@mrnetinfo) February 8, 2024
この薬は、完全ヒト型抗体技術とADCC増強技術を用いた新薬で、活性化T細胞を減少させる効果が期待されている。… pic.twitter.com/446IeQSRth
概要と作用機序
KHK4083(rocatinlimab)はアトピー性皮膚炎(AD)の治療を目的とした新しいタイプの薬です。この薬は、免疫系の中で特定の役割を持つOX40というタンパク質を標的としています。
OX40は免疫系の細胞の一種であるT細胞の表面に存在し、OX40Lというリガンドと結合することで、T細胞の活動を促進します。
アトピー性皮膚炎では、このOX40とOX40Lの相互作用が過剰になり、皮膚の炎症を引き起こします。
KHK4083は、このOX40とOX40Lの結合を妨げることで、T細胞の過剰な活性を抑え、炎症を減少させる効果が期待されています。
ちなみに抗体としてどんな構造なのかな?と調べると『完全ヒト型非フコース化免疫グロブリンG1(IgG1)抗OX40モノクローナル抗体』という見慣れない単語を含んだ名前をしています。
非フコース化?
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