ARV-766(Arvinas&Novartis)
今回はこちらの製品を深堀っていきます!
作用機序
ARV-766は前立腺がんに対する新しい治療薬として開発されており、その作用機序はPROTAC(プロテアソーム標的化キメラ)技術に基づいています。
PROTACってなんやねん?って話なんですが、コレ…激アツモダリティです。標的タンパク質分解酵素誘導薬と呼ばれるものの1つでして、ざっくり解説すると
薬剤がタンパク質(今回はアンドロゲン受容体:以後AR)を特定
→E3リガーゼという酵素に接続。
→この接続により、タンパク質(今回はAR)はユビキチン化され不要なタンパク質として標識されます。
→標識されたタンパク質は最終的にはプロテアソームによって分解されます
開発元はこの技術で最先端を走っており、ほかにもPfizerと組んだ以下薬があります。
ARV-766はノバルティスと販売提携ですので、メガファーマが注目していることが良くわかりますね!
国内企業でもアステラス製薬が臨床入りしたプログラムを有します。
少し、横道にそれましたので本題に戻ります。ARV-766は前立腺がんにおけるアンドロゲン受容体の分解を促進することにより、がん細胞の成長を抑制します。
従来のアンドロゲン受容体阻害剤が受容体を占有して活性を低下させるのに対し、ARV-766は受容体自体を破壊するため、より効果的にがん細胞の成長を阻害する可能性があります。
また従来の薬剤では耐性化をおこし効かなくなった場合でも、効果が期待されています。
現在、ARV-766は臨床試験のフェーズ1/2を実施中であり、その安全性や有効性はまだ最終的には確立されていませんが、初期の結果からは治療薬としての有望な可能性が示されています。
臨床試験
ARV-766のフェーズ1/2試験について、試験デザイン、有効性、および安全性の観点でまとめます。
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