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ARV-766(Arvinas&Novartis)
ArvinasとNovartisが前立腺癌治療のための新薬「ARV-766」の開発・商業化に関するグローバルライセンス契約を締結👏#製薬プレス解説
— チクチク@製薬ブログ (@mrnetinfo) April 11, 2024
ARV-766は、特定のタンパク質を標的として分解する新しいクラスの薬剤、PROTAC®アンドロゲン受容体(AR)分解誘導薬。… pic.twitter.com/rGJRalrtSy
今回はこちらの製品を深堀っていきます!
作用機序
ARV-766は前立腺がんに対する新しい治療薬として開発されており、その作用機序はPROTAC(プロテアソーム標的化キメラ)技術に基づいています。
PROTACってなんやねん?って話なんですが、コレ…激アツモダリティです。標的タンパク質分解酵素誘導薬と呼ばれるものの1つでして、ざっくり解説すると
薬剤がタンパク質(今回はアンドロゲン受容体:以後AR)を特定
→E3リガーゼという酵素に接続。
→この接続により、タンパク質(今回はAR)はユビキチン化され不要なタンパク質として標識されます。
→標識されたタンパク質は最終的にはプロテアソームによって分解されます
開発元はこの技術で最先端を走っており、ほかにもPfizerと組んだ以下薬があります。
ARV-766はノバルティスと販売提携ですので、メガファーマが注目していることが良くわかりますね!
国内企業でもアステラス製薬が臨床入りしたプログラムを有します。
![](https://assets.st-note.com/img/1713040800347-6DOSYkTJH6.png?width=1200)
気になって資料みてみたら
— チクチク@製薬ブログ (@mrnetinfo) June 15, 2023
E3リガーゼへの結合能力あげた
リガンドっぽい?
標的タンパク分解能が
上がるんだと思われる...https://t.co/JGamhnNaj7 https://t.co/kL2DXEhWJM pic.twitter.com/G3H2PNFMor
少し、横道にそれましたので本題に戻ります。ARV-766は前立腺がんにおけるアンドロゲン受容体の分解を促進することにより、がん細胞の成長を抑制します。
従来のアンドロゲン受容体阻害剤が受容体を占有して活性を低下させるのに対し、ARV-766は受容体自体を破壊するため、より効果的にがん細胞の成長を阻害する可能性があります。
また従来の薬剤では耐性化をおこし効かなくなった場合でも、効果が期待されています。
現在、ARV-766は臨床試験のフェーズ1/2を実施中であり、その安全性や有効性はまだ最終的には確立されていませんが、初期の結果からは治療薬としての有望な可能性が示されています。
臨床試験
ARV-766のフェーズ1/2試験について、試験デザイン、有効性、および安全性の観点でまとめます。
Arvinas, Inc. が『転移性去勢抵抗性前立腺がんの男性を対象としたARV-766の第1/2相用量漸増および拡大試験』の有望な中間データを発表👏
— チクチク@製薬ブログ (@mrnetinfo) June 10, 2023
ARV-766 は経口PROTACで、
アンドロゲン受容体の耐性化変異タンパクを分解するように設計#製薬プレス解説https://t.co/RRnsMCJJVr pic.twitter.com/Jk5LLEOYUz
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