見出し画像

CTX112&CTX131(CRISPR Therapeutics)

CRISPR Therapeuticsが開発している次世代CAR T細胞療法CTX112&CTX131を掘っていきます!

現在、Immuno-Oncology領域でCRISPR Therapeuticsが走らせているプログラムは6つ。その中で、CTX112&CTX131は臨床入りしている2プログラムです。

ちなみにこのプログラムに注力するために、2つの臨床入りしていたプログラムを中止して発展的にこのプログラムを展開しています。



CTX112&CTX131の作用機序

CTX112は、CD19というターゲットを狙う新しいタイプのCAR T細胞療法です。CD19はB細胞の悪性腫瘍に多く発現している重要な抗原です。このCTX112は、従来のCAR T細胞療法であるCTX110の機能をさらに強化するために設計されています。

そしてCTX131は、CD70を標的とする次世代の同種異系CAR T細胞療法の候補です。CD70は、様々な固形腫瘍や血液がんに発現する抗原です。CTX131は、特に固形腫瘍に対して有効性を示すことが期待されています。

この2つはターゲットが異なるだけで、行っているアプローチは同じCAR Tです。CRISPRをつかってCAR Tの2つの遺伝子をノックアウトしています。

具体的には、CTX112は2つの重要な遺伝子編集を取り入れています。一つはRegnase-1のノックアウト(除去)、もう一つはTGFBR2は、T細胞において重要な役割を果たしています。具体的には、(変換成長因子ベータ受容体2)のノックアウトです。

これらはCAR T細胞の効力を高め、疲弊を低減することを目的としています。

※ここから先は普段は無料ゾーンですが、調べ物とまとめが大変だったので、有料ゾーンにさせて下さい🙇

ここから先は

1,623字
この記事のみ ¥ 250

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?