MM-II(Sun Pharma&Moebius )
今回はファストトラック指定を受けたサンファーマさんのMM-Ⅱを掘っていきます!
MM-IIの作用機序:膝関節痛に対する新しいアプローチ
MM-IIは、主に膝の変形性関節症(OA)による痛みを軽減するために開発された新しい非オピオイド治療薬です。
この薬のユニークな点は、炎症を抑えることや痛みを直接感じにくくする従来の治療法とは異なり、関節内の摩擦と摩耗を減らすことに着目している点です。
MM-IIの作用機序について詳しく解説します。
リポソーム技術による物理的な摩擦低減
MM-IIはのコア技術は多層リポソーム(Multilamellar Liposomes)という特殊な技術です。
リポソームは、細胞膜に似たリン脂質の二重層で構成された微小な構造体です。
MM-IIには、DPPC(Dipalmitoylphosphatidylcholine)とDMPC(Dimyristoylphosphatidylcholine)という2種類のリン脂質が含まれています。
これらのリン脂質は、関節内に注入されると、軟骨表面に薄い膜を形成し、摩擦を低減します。これにより、関節の可動性が改善され、摩耗を防ぐことで痛みが軽減されます。
要はヒアルロン酸注射のすごいやつみたいな感じですね!
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