『ブルーヘロンのいる森で約束したこと』第15話
「俺 親には今まで一度も自分の本心は言ったことがなかったんだ。いつも親に言われたことを言われたようにやってきただけなんだ。
だからこの森で初めて自分の正直な思いを知ったり
自分で考えて自分を信じて決めて動くことができたんだよ。
ずっと自分の感情は奥の方へ追いやって生きてきたから最初は自分でもどうしていいかわからなくなって固まっちゃったりしたけど ブルーヘロンとの時も前へ進みたいって思った。
いや進まなきゃ。。自分を信じていくしかないんだ。。自分を信じようって思えたんだ。
そこにいるゴールドの時もとにかくゴールドのところへ行かなきゃ ううん行きたい 自分を信じて行こうって思えたんだ。
それもヤシムンはじめ この森で出会ったブルーヘロン ゴールド トゥリーのおかげだし、起きた出来事のおかげっていうか いろんな事が俺を変えてくれたんだ」
ハヤトは清々しい顔で言い終えていた
「ハヤト 俺こそ感謝しとるわ。いろいろ助けてくれてありがとな お前に会うて良かったわ」
ハヤトはヤシムンの言葉にまた涙した
するとサヤカもトゥリーもハヤトの側までやってきて何も言わずちょこんと座った
「みんなハヤトが好きなんやな」
ヤシムンの言葉にみんなうなずいていた
「でな ハヤト、俺が思うにハヤトにもサヤカにも それにやハヤトの親にもそれぞれ魂っちゅうもんがあるんやけど その魂にはな神様がおんねんで。
そやからハヤトもこの森に来て学べたようにな
親の方も学んどるわ。
ハヤトなら理解できるやろ。今まで育ててくれた親や。。感謝せなな。
そや感謝しとるから何も言えへんとかはちゃうからな。。そこは勘違いすな。産んでくれて育ててくれたことへのありがとういう気持ちと、今回の森でハヤトが学んだこととはまた別のことや。
ハヤトはな 自立を学んだんじゃ。俺はそう思っとる。
親でも遠慮せんと正直に自分の思っとること、これからも話したらええし自分を信じて自分で決めて行動したらええんや。
俺は応援しとるで」
「本当にありがとう 俺、ヤシムンのこともトゥリーのこともそこにいるゴールドのことも この森の全てを忘れないよ」
そこにいるみんながひとつになって気持ちを寄せていた
気が付けば空には満天の星空が森全てを覆い尽くしていた
♡続く♡