『ブルーヘロンのいる森で約束したこと』第189話

第188話続き

ライローネはステルクの方を向くとゆっくりとした口調で優しく声をかけた

「ステルク、もう君の傷は癒えているだろうが、しばしここで時間をとるといい。大丈夫だ、ここは安全な場所だ。ゆっくり休んだらいい」

そう言うと次はジャンティーに声をかけた

「ジャンティー、君はいつも海の中にいるのだろう。いい機会だから空を散歩しよう。僕が案内するよ」

ライローネは言い終えるやいなや、ジャンティーにまた背に乗るように促した

ジャンティーは今までにない満面の笑みを浮かべると促されるままライローネの背に飛び乗った

そしてそのまま振り返ることなく、その先へ行こうと翼を広げたその時だった

「ライローネ　待ってくれ」
後ろからの声が届いた

　　　　　　　　　　　　続く