『ブルーヘロンのいる森で約束したこと』第326話
第325話続き
波間にみえるそのエラは徐々に海面に浮上する頻度が少なくなっていた
ライローネは今一度深く呼吸をして、さらにその一点目指して海面へと向かっていった
海面すれすれまでやってきたライローネはそのエラが出てくるタイミングを見計らっていた
ライローネにはこの時の一分一秒がとてつもなく長く感じられたのである
そして怪物にも目を凝らしながら、その時を待っていた
ようやく海面から見覚えのあるエラの先が見えてきたのである
(うっ。。)
その時、声にならない声がライローネの心に響いてきた
ライローネは再び強く確信すると、海面にくちばしを差し出した
が、その瞬間を待っていたかのように海の怪物はその波をライローネの上にもかぶせてきたのだ
ライローネは瞬く間に海の中へと押し込められてしまった
続く
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私は自分の親との関係が良好でなかった為いろんな経験をしました。その経験を活かしてお母さん、お父さんの子育てのストレスが解放される楽しい時間を、たくさんの子供たちに笑顔を提供していきたいと全国の舞台で朗読劇、楽しいパフォーマンスをやる事を目標にしています。応援よろしくお願いします♡