『ブルーヘロンのいる森で約束したこと』第13話
♡第12話続き♡
「そうだよ。外の世界へ行くために空洞をつくったんだ。。」
「。。でね。。空洞はいつ起きるの?ずっとこの森に空洞は存在しているの?」
「僕たちの自然への直感が働く瞬間があるんだ。そろそろ行かないとって。だからいつも突然なんだよ。
空洞になった途端にみんな全国各地の自然に会いに行くんだ。ヤシムンにはこの森の自然を守る役目があるように外へ行くのは僕たちの役目だ。
それから空洞がずっと存在しているのかってことだけど、ずっとじゃない。。ただいつ終わるのかも僕たち自身にもわからないんだ。
全ては自然と会ってみないとわからないことなんだ。自然が汚されていたり破壊されていたりすれば、それだけ時間は必要なんだ。」
ハヤトは何だか胸が苦しくなった
ずっと黙って聞いていたサヤカが口を開いた
「そうだよね。。森や山いろんなところで私たち人間がゴミを捨てたりしているもんね。。」
サヤカは言いながら悲しくなってきた
「ゴミが僕たち自然の波動と生命を脅かしているんだ。それと行き過ぎた伐採も。森の形を変えてしまって生きにくくなってしまう。
それに森がなくなってしまうことは僕たちだけじゃなく 君たち人間の波動も悪くなるし生命も脅かしていることに気が付いてほしいんだ。
地球に僕たち自然と君たち人間、生きとし生けるもの全てが生誕し共存したときからお互い助け合って生きてきたはずなんだよ」
「うん」
サヤカは肩を落としながらうなずいた
「あっ何もハヤトくんやサヤカちゃんを責めているわけじゃないんだよ。ただこのことはよく覚えていてほしい。
未来は君たちに託されているんだ。今から出来ることを少しずつでもやっていってくれたなら それで僕たちは本当に嬉しいよ」
「わかったわトゥリー。私ゴミ落ちてたらちゃんと拾うね」
トゥリーはサヤカのその想いが嬉しかった
「俺も」
ハヤトも誓った
トゥリーは2人に感謝して伝えた
「ありがとう」
それから少し間を置いてサヤカが聞いた
「そうそうそれでヤシムンの道具、外の世界でも使うんだよね?お兄ちゃんも私もちょっと興味があって。。」
「ヤシムンがやってきた数千年前はむしろ使う必要がなかったんだけど 今から遡ること明治時代に大気汚染が始まった。
今はこの森でも道具を使う。そしてヤシムンはじめ僕たち精霊、ブルーヘロン ゴールドみんなで見守っているんだ。
だから外の世界なら尚更だよ。環境が少しずつでも良くなるように必要な道具を使っているよ」
「この森ゴミひとつなかったし綺麗なのに。。」
サヤカは驚いて聞いた
「空気だよ。。汚れてる」
ハヤトもサヤカもそれ以上何も言えなくなった
「さっきトゥリーが言ってたようにや 人間が森や山自然にゴミ捨てる、自然を破壊するっちゅうことをするとや 自然も人間も共に生きにくくなる。。全ては繋がっているんや。
森や山、自然の恵みに感謝していくとな それこそゴミなんて捨てられへんはずや。
森も山も海も木も花もあるからこその水や。そして水は大切な命の源でもある。この水が汚れておると俺たち自然もそして人間も生きられん。
水は命やで。
空気も土も水も人間が作った工場からの煙、自動車などの排出ガスやらで これをちゃんと処理せんでいたら汚れる。人間にかて自分たちの健康、環境にまで影響を及ぼしてくるんや。
今はこの森のおる日本もだんだんだんだんと良くなってきとるとは思うが地球全体から見るとまだまだなんや。
地球の浄化も始まっとる。。」
ヤシムンは熱く語った
ヤシムンはハヤトとサヤカを見てさらに続けた
「そやけどハヤトやサヤカみたいな子らが未来を担ってくれるんや。未来は明るいで なっトゥリー」
トゥリーも優しく微笑んで言った
「僕たちもそう思うよ」
その頃には日もだいぶ暮れかかっていた
♡続く♡
私は自分の親との関係が良好でなかった為いろんな経験をしました。その経験を活かしてお母さん、お父さんの子育てのストレスが解放される楽しい時間を、たくさんの子供たちに笑顔を提供していきたいと全国の舞台で朗読劇、楽しいパフォーマンスをやる事を目標にしています。応援よろしくお願いします♡