『ブルーヘロンのいる森で約束したこと』第24話
♡第23話続き♡
「もう俺たちのこと知っているんだね」
ハヤトはどぎまぎしたまま それでも少しでも自分を落ち着かせて言葉を紡いだ
「驚かせてごめん」
アリュールは言った
「ねえ アリュールは何で3本で立っているの」
サヤカは我慢できずに口を開いた
アリュールは笑いながら答える
「必要な時に歩けるようにさ」
サヤカもそしてハヤトも口を開けたまま言葉をみつけられずにいた
「ま こんなでかいんが歩くいわれても想像できへんやろな」
ヤシムンが言った
すると「ヤシムン 久しぶりだな」アリュールはヤシムンに声をかけた
「久しぶり言うけどな ハヤトたちが来る前やから
そう 4、5日前やったか?もうわからへんけど そんくらいには会ってるんやで」
ヤシムンがそう言うとアリュールは口を開いた
「俺はさみしかったよ」
そのアリュールの声にハヤトは心の中ではっとしていた
(素直にさみしいって言えるって素敵なことだったりするのかもしれないな)
ハヤトにはそんな風に感じられていた
その時だ トゥリーはサヤカに声をかけた
「サヤカちゃん、まだアリュールに聞きたいことあるんでしょ?」
サヤカはトゥリーの声に背中を押されたようにアリュールに尋ねた
「あのね。。必要な時ってどんな時なの?それに歩くって3本でどうやって?」
サヤカは自分の好奇心を隠せずに正直に聞いた
アリュールはそんなサヤカの気持ちをくむようにゆっくりと話し始めた
「そうだよね それは気になるよね。。僕が歩く時は。。」
そこまで言うとヤシムンとトゥリーに何かを確認するかのように一旦口を閉じた
♡続く♡
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私は自分の親との関係が良好でなかった為いろんな経験をしました。その経験を活かしてお母さん、お父さんの子育てのストレスが解放される楽しい時間を、たくさんの子供たちに笑顔を提供していきたいと全国の舞台で朗読劇、楽しいパフォーマンスをやる事を目標にしています。応援よろしくお願いします♡