『ブルーヘロンのいる森で約束したこと』第135話
第134話続き
フォルテはすぐにやってこないティアレに不信を抱きながらも何度もティアレの名を呼んでいた
やがて現れない相手に期待を抱くことはやめて、またひとり自分に戻る時間をフォルテは選んでいた
そうフォルテの内にいる本当のフォルテが選んでいたのだ
フォルテの内では恐れと不思議に今まで味わったことのない希望にも似た胸の高鳴りを感じていた
だがフォルテ自身、その希望というものがどんなものなのかわからずにいたため、自身の胸の高鳴りを喜べずにいた
それでもやはり奥にいる本当のフォルテはその胸の高鳴りを歓迎していた
新しい時はすぐそこまできていたのだ
フォルテの内側の変化とともに外側も変わりつつあった
フォルテの内でフォルテがまだ自覚していない光がぽっとあたたかく灯りをつけ始めていたのだ
ふと2羽の鳥が空高く高く舞って飛んで行くのがフォルテにもティアレにもみえた
新たなる時への準備に向けて自由の扉が間もなく開こうとしていたのだ
そして今日、カウントダウンが始まっていく。。
続く
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私は自分の親との関係が良好でなかった為いろんな経験をしました。その経験を活かしてお母さん、お父さんの子育てのストレスが解放される楽しい時間を、たくさんの子供たちに笑顔を提供していきたいと全国の舞台で朗読劇、楽しいパフォーマンスをやる事を目標にしています。応援よろしくお願いします♡