![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/34587637/rectangle_large_type_2_8f6488a2bf01c293b3f8e522c77fd728.jpg?width=1200)
『ブルーヘロンのいる森で約束したこと』第27話
♡第26話続き♡
「それなら そうしようか」
アリュールは言った
「そやな そしたらもう行くで。アリュールまたな」
ヤシムンはそう言うとみんなを先導して歩き出した
進むにつれ森の奥は何やらひんやりとした空気の中
静まりかえっていた
ハヤトは動じず歩を進めている
「何が起きんのか 必要な情報なら自然と入ってくるわ」
突然ヤシムンが言った
その言葉がハヤトの中でぐるぐるまわっていた
ヤシムンはさらに続けた
「確かにな 何が起きるのか、あらかじめ知っとく場合 嬉しいことや楽しいことならええけど 違うんやったら知らん方がええ。
ま その性格にもよるところやけど、そのことばかりフォーカスしとったら現実もそうなるんや。
だから大丈夫やと、明るく元気に過ごした方がええ」
そしてヤシムンはハヤトを見てこう続けた
「その上で必要な情報なら自然と入ってくるもんや」
ヤシムンはそう言うとほくそ笑んだ
「そういうことか」
ハヤトは頭の中でぐるぐるしていた言葉の意味を今知った
その時だ 静かだった森に一風凄まじい風が吹き荒れた
♡続く♡
いいなと思ったら応援しよう!
![ヨッシー](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/53723236/profile_ce3ac0411c138e95fa5c9b77b4f7345e.png?width=600&crop=1:1,smart)