★《続・読書余論》ナイジェル・ニコルソン著『ナポレオン一八一二年』昭和62年刊

 こんかいの《続・読書余論》は、皇帝ナポレオンの頭脳の調子が衰えてきた、その境目に発起されて大失敗におわってしまった「モスクワ遠征作戦」の跡を辿ってみようと思います。ちょうどプーチンがやっていることは、この逆方向なのですからね。

 ついでに、フランス軍関係の摘録を、《旧・読書余論》からいろいろとあつめてみました。

 そのコンテンツとしましては、『七年戦役論』『地政治学の基礎理論』『山鹿素行兵学全集 第四巻 武経全書講義 上』『ナポレオン全集第1巻 イタリア戦記(上)』『戦時布教大全』『ゲーテ全集 第十九巻』『普墺戦史講義録』『言行彙鑒 第二編 第一套』『知事公選の諸問題』『千七百九十六、七年戦役(以太利ニ於ケル)下巻』『戦争と人』『航空の現状と将来・潜水艦の救難設備』『金属と人生』『Steam, Steel & Shellfire ―― The Steam Warship 1815~1905』『非常時立法考』『小額金融の話』『イタリア人口論』『目に見えないもの』『柔道とレスリング』『海軍爆撃隊』『巴爾幹の将来』『百科全書 第十三冊』『不遇の提督 堀 悌吉』『戦場のならず者――セルビア軍に立ち向かったフランス人雇われ兵』『日本刑法沿革史』『三井物産初代社長』『チェコ以後のNATO』……などなど、です。

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