★《続・読書余論》四王天延孝著『四王天延孝回顧録』昭和39年刊

 こんかいの《続・読書余論》は、戦前の日本においてユダヤ人研究といえばこの人だと言われた四王天中将(陸士11期)の自叙伝です。

 ところが読んでみると、ご専門のユダヤ関係の記述には眉唾が多い。「陰謀論」に堕しているのはあきらかで、逆の意味で感心します。そう思わせる時代だったのでしょう。

 陸軍航空隊の黎明期の回想など、それ以外の部分は、とても貴重です。

 ついでに《旧・読書余論》からも、ユダヤ関連の摘録を集積しました。
 コンテンツとしては、『プロパガンダ』『ユダヤ人とローマ帝国』『亞富汗斯坦』『カンタベリー物語(中)』『開かれた社会とその敵 第一部』『人間の条件』『丹羽文雄文学全集 第24巻』『愛楳全集』『ご冗談でしょう、ファインマンさん』『銀行金融の知識』『支那基督教の研究(一)(二)』『景教東漸史』『印度民族学』『墓地墓石大事典』『ウィーン精神・1』『大将白川』『アメリカの戦闘力――今次大戦の性格』『アラビア科学史序説』『デモクラシーの本質と價値』……などなどです。

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