ベトナム軍新兵に輸送自転車操法を教育している公式動画(ソースは https://www.youtube.com/watch?v=XumCPx9_jwM)から学ぶこと。

画像1 重量物を荷棚に積んだときは、その荷棚の下に「スタンド」を差し入れる。
画像2 新兵に輸送用自転車の操法を教えフッテージらしい。教練専用車と思われる。クランクアーム、シート、前輪ブレーキ無し。奥の1台は、フロントギアも除去。手前の車輪にはタンジェントスポークに加えて十字の「つっぱり輻(や)」を嵌めている。
画像3 「T字状支柱」は、前方用と後部用とでは形が違う。互換は不可能のようだ。後部T字支柱の根元に、車両全体を後方へ引っ張るための紐を結んだ「つかみ棒」が置かれているため、基部がよく見えぬ。同じ握把ピースは、ヘッドチューブ前にも吊り下げられている。
画像4 フロントフォークに添える2本のスチールロッドがなぜ必要かというと、これを増設しないとヘッドチューブに繰り返し応力で皺が寄り、やがてハンドル軸の操向を阻害するに至るからだろう。
画像5 この教練では2種類の弾薬箱を用いている。大きい方はRPG用か? というのは、もしここに小銃実包がギッシリ入っているのなら、とても1人の力では抱え上げられないと思われるのに、動画では新兵がこれを抱え上げているから。
画像6 スタンドは、自転車が左手側に倒れてこないように、左下から差し入れるもののようだ。
画像7 患者搬送訓練。こっちの車体はペダルがついている。某国はいつでも外国都市をミサイル攻撃して、民衆を《火の中》に連れ込もうとするだろう。数万人の火傷患者を住民が自力で被爆都市から離脱させる方法を、われわれも実験するべきである。
画像8 負傷兵役には女性隊員が任じている。スタンド(スケルトンな「輪止め」状)は、無造作に車体後部に載せて行く。とにかくわれわれも実験が必要だ。実験無しに評定する者は、昔の牟田口司令部と同じである。そして、インパール作戦のように《実験=本番》にしたらいけない、というのが拙著の主張也。
画像9 よく見ると竹棒にはところどころに「細工」が施されている。使い込むほど便利に改善されるから、長年更新されず、異常な色合いになっているわけか。
画像10 2名の患者を運ぶのに、3人で済む。延々と押して行っても、ほとんど疲れない。これはたいへんな発明品だ。まずはこれを参考に、歩けない人を手押しのスクーターに縛りつけて被爆都市から脱出させる実験を考えたい。協力してくださる方は、ご連絡ください。
画像11 後部T字支柱の取付け基部。いくら目を凝らしても「こんなので強度は十分か?」と不安になるが、動画では、この支柱を手で押してもグラついている感じがしない。なお、この教練車、後輪ギアすらも無いことに注目。
画像12 「スタンド」の素材の鉄パイプには、角形のものもあるようだ。ありあわせでいいのだろう。

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