ベトナム式輸送自転車の細部がわかる写真をさらに拾い集めますた(ソースはすべてベトナムのメディア。画像検索すると、たぐれる)

画像1 この左右の荷棚をちょっと改造したら、「独歩不能者」も運べるんじゃないか?
画像2 仔細に視認できず、もどかしいのが、「檣状の押し棒」と後輪タイヤの間に、小さな「泥除け」のようなプレートがあてがわれているように見えること。一体、何の機能が?
画像3 左右の荷棚を完全に畳んだ状態は、こうなる。棚底の地上高はタイヤの半径未満だ。このくらい荷棚が低いなら、もし横倒しになっても通行人を巻き込む重大事故になりにくいだろう。
画像4 おまけ。原付バイクで荷車を牽引すれば、このくらいの荷物は軽い。しかしこの姿では「崖崩れ障害」を越えられず、「地割れ道路」も前進できない。
画像5 競技コースの途中には「太鼓橋」状の障害がしつらえてある。かつての戦争中も、坂を押して越えるには1人では無理だったのだろうなと想像する。
画像6 2017年3月の輸送自転車イベント。この屈強の男たちは、軍営に数年以上いる、選抜選手だろう。車体にはペダルもブレーキもない。
画像7 2021年5月の報道写真。パニヤ代わりの車体左右の跳ね上げ式ラックは2段階に展張する。写真の車体は、右サイドの前半部を展張させていない。もし左サイドもこのように前半部を倒さずにおけば、ペダルは不自由なく回るので、サドルに着座して足漕ぎで前進できる。
画像8 2023年3月の報道写真。相当に古い保存車体だ。ブレーキ皆無。ペダルクランクとハブまで除去してある。トップチューブに下から垂直のつっかい棒を当てる補強法もわかる。
画像9 2024年3月の、インドシナ戦争記念行事のお祭り競技に、保存品らしき輸送用自転車が引っ張りだされている。サドル無し。ブレーキ皆無。
画像10 ベトナム某所に保存展示されている、インドシナ戦争当時の輸送用改造自転車。
画像11 乗用としてオフセット角がある市販自転車のフロントフォークを補強する2本の直線ロッドに、塩ビのパイプが縛り付けられ、そこにカモフラ植物を挿す工夫が分かる。黒テープのように見えるのは、古いタイヤチューブか。2024年3月のイベント報道。
画像12 このキャプションに「300kg」と書いてないか? 「xe dap tho」のように見える語が、運送用自転車を指す。新コロ対策に躍起であった時の報道写真。2022年時点でのベトナム軍向けの最新型車体と考えられる。
画像13 貴重なアングル。「檣状の押し棒」を挟むようにトップチューブと同じ高さに2本のパイプを後方へ延ばして荷台とし、その端末は垂下せしめ、おそらくチェーンステイの延長尾端にて下支えしている。サドル位置はシートチューブより前へずらし、無理に固定。これだと快適なサイクリングはチト難しかろう。
画像14 左右の荷台棚の後方寄りに物資を載せ、後輪に大負荷が偏っている。敢えてこのようにし、前輪へは荷重をかけないのが、操縦しやすいのかと想像。
画像15 前輪にドラムブレーキがついているようだ。左右荷棚は、前半部まで展張すると、視てのとおり、ペダルは回せなくなる。プッシュバイク専用の姿となる。
画像16 前輪のブレーキレバーは、右手側についている。そのレイアウトが意味するのは、プッシュバイク状態では、そんなブレーキには用など無いんだよということか。

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