え?春はそういう季節なの?②
今日の仕事終わった‥もうくたくた。
何でこんな慌ただしいんだろう。
外で飯食って帰って家でビール飲んで寝よう。
うん、唐揚げにしよう。唐揚げ定食一択。
ボクはいつもの定食屋さんにいってテレビ見ながら唐揚げ定食食べてたら電話がなった。
着信みたらエルンストさん。ボクなんかミスった?やだなあと思い電話にでた。
「もしもし?」
「もしもーーーーーーーし!!」耳がきーーんとするくらいデカイ&テンション高めな声が響く
「ハルーーーーーーーーー!おまえイマドコ?」
「今定食屋でごはん食べてました」
「今すぐこい!秒でこい。秒で!!店は○○○!!じゃあな!」
ぶちっ。ツーツーツー…
え、なにこれ。しかも秒て…
でもお誘いだ。ちょっと嬉しかったりする。
ぼっちじゃなくなった。
エルンストさん一人のみ?それとも誰かと一緒?
ボクは残りの唐揚げを全部食べてから
秒は無理だけどなるべく急いで呼ばれたお店に向かった。
店の前にたつ。フレンチビストロだよ‥
あー、あれだ。フレッドさんと一緒なんだな。
ん?クレアさんが言ってた展開ぽいぞ。
お店に入るとテーブルに座ってたフレッドさんが
こっちだ。て感じで手招きしてくれた。
振り向いたエルンストさんはすでになんか軽くできあがりつつある。はええな、あの人今日どうしたんだ?
そんでフレッドさんはいつもと変わらない感じだけど
ちょっとなんかうんざりしてるぽいのにウケる。
「遅くなりました。」
「おーーーー!ハル待ってた!よし、メンツ揃えたぞ。さあ、吐け。全部吐け。言うまで帰さねえぞ。」
エルンストたちわりい爆
フレッドさんの横に座る
真向かいにエルンストさんが座ってる。すでにフルボトルワイン2本空っぽになって‥すげえな。
薄い笑いなフレッドさんが「ハル、こいつ今日たちわりいぞ気を付けろ」
「どうしたんですか?なにかありました?」
「ハル‥こいつひとりだけリア充。。なんかムカつくよな」
「は?天使がなにいってんすか。天使の風上にも置けねえセリフ吐いてるし」
「なんだよ、もう。真面目ぶってんじゃねえ。つまんねえ、ああつまんねえ。シラきりとおすつもりだぞこいつ」
「うーわー、絡み酒かよ、マジたちわりい爆」
「な?なんか食べるなら勝手に頼め。酒は…俺はいいや。もう少ししたら帰るつもりだし」
「そうなんすか?」
メニュー見ながら返事する
「かーえーさーねーえー!」
ねえ、いつものスマートでかこいいエルンストどこにいったの?
「もう、ゼミ室からずっとこんなだよ。機嫌悪いていうかやたら絡んでくるんだよ。」
「おまえが言わないからだろ。ネタは上がってんだぞ」
「だから。全部決まったら報告しますっていってますよね?」あ、フレッドさん敬語だよ。やべ。軽くキれてる。
「はー、俺の可愛い教え子が‥」ん?教え子?
「ひよこなんかあったんですか?」
フレッドさんがテーブルの下でボクを軽く蹴った。
「その名前今出すな」的な感じで。
「ひよこ…そうだよ。ハル。今すぐひよこ呼べ」
「え?いま?」
「呼ばなくていい。彼女今日はアルベルトと一緒だぞ。どっかで食事してるはず」
「アルベルトさんがひよこ来させるわけないでしょ溺愛しまくりなのに。ねえ、フレッドさん」
…ワイン追加。フルボトル2本な。
頼んだのフレッドさん。しかもなんかイラっとした?
どした?ボクなんかまずいこといった?
「まだ飲むんすか!?」
「いやべつに。飲もうかなって。」
急にシャキッとしたエルンストさんがフレッドさんに
「うん、そうか。アルベルトと一緒にいるのかひよこたん」やたらニコニコしてる
「そうみたいですよ」
「おまえ今日帰ってくるな。てアルベルトからメールきてたりしてなwwwwww」
飲んでたワイン吹きそうになって無言で携帯みるフレッドさん。眉がピクッとあがる。え?ビンゴ?
ちょっと端からみてると面白いけど口にだすとスーパー機嫌悪くなりそうだから止めとこ。
「で、なんなんすか?ボクさっぱり意味わからないですけど。
ボクがわかるのはフレッドさんがパリに家買ったこととひよこは今学校休みなのと、フレッドさんがリア充に見えることと、エルンストさんがいまスーパーうざいってことぐらいしかわかんないっす。」
「おまえすごいなー。先輩がうざいってウケる」って
ふたり爆笑してる。
飲みの席なんでいいでしょ?ここのメンバーのルールだし。
「そうだよ、パリだよ。なんでパリに家かったんだよ?」
「住みたかったから」
へえー
「なんでリア充なんすか?」
「リア充しちゃわりいのかよ」
べつにー
「許可証のはなしは!!」
「うるせえな」
うわー。面白い。
「上からの通達だよ。俺が申請したわけじゃない。
勝手にきたんだよ」
「何の許可証なんですか?」
「おまえ許可証みたことないの?」
「はい。ええと雛型は知ってる‥え、待って、許可証てあの許可証?ウソ?まじで?」
「他に何の許可証があるんだよ。」
相手は?
「まあ、そのうちわかるって」
「なーーーーー!絶対言わねえんだよこいつ。口堅いよなーーーーーーーーーーーーーーー!守秘義務すげえよな。さすがビジネスわたりあるいてるだけあるわ」
ちょっとエルンストさん、イメージイメージ崩れるから。
「あら。ご機嫌さんじゃない」
小さな宇宙の響きみたいな声がする
クレアさんだった。
「エルンスト、見苦しいわよ。ダサイからやめなさいよ」
「お。クレア。おまえここ座れ」
ちょっとエルンストさん。フレッドさんがやべえなて顔した
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