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ダンスパーティの夜6(Aのストーリー

花束とメッセージカードを花屋のムッシューに届けにいってもらい別にすることもないからカフェのテラス席でコーヒーをのんでいたら友人がやってきた

「おまえにうってつけの仕事があるぞ。」

「仕事?別に困ってないけど」

「そんな事くらい知ってるよこの放蕩野郎。
ぶらぶらしてられるのは遺産とパトロン」

ボクには両親がいない。小さな頃に両親と妹を亡くなった。祖父母が引き取ってくれたけど、祖父も亡くなり、大学を卒業する頃祖母も亡くなった。つまりひとり。てこと。だから、好き放題根にねなし草みたいな生活送れるっていうのもある。

「まあ、そうだけど」

「マルグリットに関する仕事だったらどうする?」

「それなら話は別」

「いま家庭教師探してるらしいぞ。親父がいってた。家庭教師できるやつ知らないか?って。賃金も悪くないらしい。」

「家庭教師?彼女いくつなんだ?」

「彼女はいま17だったかな?」

「そんな風には見えなかったなあ」

大人びてみえた。年が近いかと思っていた。そうかまだそんな年なのか

「俺も立候補したいとこだがやめとく」

「なんだよ、それ」

「旧家の家だからな。つまりお貴族さまってことさ。頭がよくて家柄がよくないとダメってやつだろ。その点だけで考えるとおまえにぴったりだ。それにせっかくの夏休みを遊ばないなんてバカだ」

「家柄ね‥」

「おまえんち、いい家だったよな?」

「いつの時代の話だよ。」

「お前が遊び狂ってるからだろ」

「いや、じいさんが商売始めたからだろ」

「おまえの今の姿見たら先祖は泣くな」

「だろうな」

「で、家庭教師の仕事どうする?早くしないと他に決まってしまうぞ。マーガレットにお近づきになりたいやつがたくさんいるしな。」

「わかった。じゃあ口利いといてくれ」

「これでもしおまえが家庭教師に決まったら
面白いことになるなあ」

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