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ひよこ日記。これって贅沢なのかしら?

カフェの店内の片隅に座ってピックアップリストを作っている。

ガヤガヤとした店内はいい感じの空調と
いい感じのインテリアでわたしはテラスよりかは店内でのんびりするのが好きだ。

前に短期で通わせてもらったスイスのあの学校にお尋ねメールをだしてみた。
誤字脱字、言い回しがおかしくないかフォーマルな文章になっているかどうかかつて勉強したさりげなく上品でしかし聞きたい事はしっかり抑えてなおかつ不躾にならないようにとあの学校の先生達を思い出しここ最近一番仕事した気分くらいに頑張った。

それから前回は自分で出費してないに等しいので何に一体どれくらい費用がかかるとかも曖昧なため、自分で調べてだいたいの費用とか滞在費用とかも算出しなければならない。

そして一番大事なのはそのお金わたし払えますか?てこと!!


無理ならもう少し計画を後回しにしなければいけないかもしれないし、違う学校も視野に入れないといけない。あと語学力とかエッセイとか面接とかあるかもしれないからそういう準備もいるかもしれないし、

会社に休職できるかどうかも聞かないといけない。やる気を潰すわけにはいかないけれど自分ばっかり突っ走るのもなんか違う気がする。

お金に関しては「ざる」なわたしに業を煮やしたフレデリック大先生は
アカデミー時代以前はあるもので暮らせ!と最初は週ごとにお小遣い制にされ、アカデミーの頃は月1に変わり、働き始めた頃合いにお小遣い制は終了となり
いまは会計の基礎を教わったりとなんかちょこちょこしている。

あまくて優しいだけではないのだ。

いったい幾らあるかなんて努めて気にしないように生きてきた。普通に生活するのに困らなかったので、いざ大金が必要になるかもしれないとなり、なかなかこわい。出せるかしら…。

こんな感じでリストアップしながら情報を集めてスイス以外でもわたしに良さそうなアドバンスレッスンをしてくれるところをピックアップしているのだった。
フランスのボルドーに1箇所。ここは伯爵夫人がマンツーマンレッスンをしているらしい。
大変厳しそうな雰囲気がホームページからも伝わってくる。フランス語のレベルが〇〇以上ではないと会話が成立しないためお引き受けできませんときっぱり書かれている。できるようになるまでやりますからね!が見えるその文章とてもいいと思う。この御婦人はクレバーなんだろう。

それからスイスに2箇所。
ウィーンに2箇所。

それから1人面白いホームページがあった。
プラハに住んでるジェンダーレスなその人の明るいけれど美しいものはより美しく!そのために所作って大事なの。クレバーであること。ウィットに富んでいること、生活が破綻していないこと、お金の価値がちゃんとわかる人間でいなさいね?今どきおバカな美人は流行んないわよ?美は細部まで気にしてちょーだい!!キレイでなにが悪いの?なんで周りに遠慮しながら生きてかないといけないわけ?キレイな人はよりキレイになってもらわなきゃ人類の損失だわ的な書き方から推察されるにこのひとすごそうだな。面白そう等とおもってしまった。

そしてこのひとのレッスンが飛び抜けて高かった。ほう、そう来るか。みたいな価格である。

でもわたしに合いそうな気がするんだよなこのひとのこの考え方。スイスの学校は一回通わせてもらったからだいたいの流れは把握できる。
でもわたしが知りたいと思うことを教わることができるのかな?とこのぶっ飛んだ文章をかくひとのを読んでみてハタと気がついた。

わたしどうなりたくて勉強したいの?て
何を求めるのかそれ考えてなかったかも。

一回全員に会ってみてそれから体験レッスン受けさせてもらえないかしら…。

たくさんしたいことがあって時間がいくつあっても足りない。

今の生活もすごく心地よいし、そうなるために頑張ってきたけど、ここらでもう一段ぐんとレベルアップがしたい。

これって贅沢なのかしら?

今のわたしになるまでも結構頑張ってきたほうだと思うんだけど、よくよく考えてみたら自分からこれがしたい!てなったことがない。
すすめられるまま、流されるまま目の前のこと取り組んできたけどこれでいいんだろうか。とも思うわたしがいるのだった。

閉じたノートパソコンを再び起動させてわたしは一通のEメールを書いて送った。

ぶっ飛んだ文章のプロフィール写真がモーツァルトみたいなカツラを被って宮廷衣装を着たその人に。

あなたのホームページをみました。体験レッスンなどはしていますか?一度お会いしてレッスンを受けてみたいのですが。って。

返信くるかな?冷やかしじゃないんだけど。
でもきっとくるような気がする。
オフザケなコスプレの中にこのひとの本気をかんじたからだった。




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